はじめに ヘルパーをやっていて感じるあれこれ

ヘルパーとは、利用者さんをすくすくと助ける事だ、
と言い切る事が出来れば、どんだけ楽な仕事やねんと、
あなたはきっと思われるでしょう。

しかし、人を単に助けるという一言を実行するにも、
それ相応の尽力が必要なのです。
例えば、そうですな。何を持ってその方を助ける事になるの?
という観点を入れてみますと、
何だかんだと、モヤモヤを頭の中に発生させる事になるのです。

例えばね、ある指標がこの福祉業界にはあるんですね。
それは”ADL”と呼ばれるものです。
このADLなるもの、英訳では(Activities of Daily Living)と
言われているものでして、直訳すると、日常生活動作という事になります。

つまり、キンキラキンな生き甲斐を謳歌する事こそ、
利用者さんにとってはオールハッピーであると、
福祉業界ではそう言う訳ですね。

これ、介護ヘルパーの講習の時には、まず第1に登場するものでしてね。
教科書の念頭にババーンと書かれていたりします。
まるで、どや?ヘルパーとしてめっちゃ輝いてへん??
と自らを称揚するかのように、この"ADL"というものの切実さを学びます。

そしてそれをヘルパー各々が日々のケア活動の中で鍛錬するのが、
ザ・ヘルパーとしての鑑であるという事を、教官から学びます。

一見、せやな! と頭をブンブン振りたくなったあなた。

世間に流布してるようなタイプ、例えばね、
介護〜、とキラキラなオーラを振りまいて
神々しいくらいの微笑みを浮かべている白衣の天使のお姉さんと、
まるでもう既に天国に居るんじゃね?と思わんばかりの
安堵の表情を浮かべている利用者さん。
そのカップルぶりを写し出す、電車の広告なんか見てると、
まあそんなもんかなとも思わなくもない。

しかし、現実とはそんなもんじゃないんですよ。

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