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月の満ち欠け

淡く 色めいた肌に 沿わせる
月の満ち欠け 放心の眺め

そっと触れて さあ
見違えるように 煌めかせた この星空
感じて どうか 瞳の奥に 秘めたる想いを

気にかけて いつもは 不満足だったから
そう 今夜だけはきっと
そんな嫌な気持ち 感じたくないから

その甘い声で この心 ときめかせて
ねぇ もっとあなたの事 知りたいから
ねぇ どうしたらいい?
月の満ち欠け 放心の最中
溢れるばかりの声 どうして?

その甘い声で この心 ときめかせて
ねぇ もっとあなたの事 知りたいから
ねぇ どうすれば 気付いてくれるの?
月の満ち欠け 放心の心地
溢れる泉のような
この声を どうか 聴いて?

淡く色づいた 肌に 這わせる
抱き締めて もっとぎゅっと あなたはいつも
そう あの時のままの 優しい瞳

その甘い声で この心ときめかせて
ねぇ もっとあなたの事 感じていたいから

気にかけてばかりで 不満足だったから
いつも感じていた 心残り
ねぇ この切なさはきっと

そう 今夜だけは
そんな嫌な気持ち
思い出したくはなかったから

その甘い声で この心ときめかせて
ねぇ あなたの事 もっと知りたいから

その甘い声で この心ときめかせて
ねぇ あなたの事 もっと触れていたいから

繰り返す月の満ち欠け
それは あなたを追い掛けて
辿り着いた 二人だけの居場所

ねぇ その甘い声で ときめかせて

#詩 #現代詩 #みやすけの詩 #汽水空間

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