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PMP取得に向けて

このnoteについて

人間中心設計スペシャリストでサービスデザイナーである私が、PMPの資格取得をめざそうとおもった件について書いています。

取得しようと思った経緯 

私はこれまでのキャリアで、
Webディレクター→システムディレクター→プロダクトマネージャー→プロジェクトマネージャーという形で、
プロジェクトのマネジメントに携わってきました。

さらにかけ合わせのスキルとして、
デザインツール使用や人間中心設計の資格、デザイン思考でのワークショップファシリテーションなども実践してきました。

これらの掛け合わせスキルの醸成と、これまでのキャリア棚卸しの意味で、PMP(Project Management Professional)に挑戦することにしました。

受験する大きな理由
・経験的に獲得してきたスキルの、標準への是正が必要と感じている
・2020年1月にPMBOK第7版改定に合わせて試験内容が大きく変更される。
 (来年以降では傾向と対策が打ちづらくなる。)
資格取得による期待効果
・プロジェクトマネジメント標準の体系的・学術的理解を深化させる
・スキルの掛け合わせによる差別化で、オンリーワンとして交渉に臨める
・クリエイティブ案件においてもプロジェクトマネジメント標準をできる


PMPとは?

PMI(Project Management Institute)日本支部のWebサイトを引用します。

PMP® (プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル) とは

PMP® とは、PMI 本部が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。
PMP® 試験は、PMI が策定した知識体系である PMBOK® (Project Management Body of Knowledge) ガイド に基づいて実施され、受験者のプロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識を測り、プロフェッショナルとしての確認を目的として実施されます。
専門知識を有していることを証明するために、米国PMI本部が資格認定を行うものであり、法的な資格、免許ではありません。

PMP® 資格は、プロジェクトマネジメントに関する資格のデファクト・スタンダードとして広く認知されており、プロジェクトマネジメント・スキルの評価基準として、IT・建設をはじめとする多くの業界から注目されています。


受験に必要なもの

①プロジェクトマネジメント経験とその証明
②規定の時間の講習受講とその受講証明

がもとめられます。

①プロジェクトを指揮・監督する立場で一定期間のプロジェクトマネジメントの経験があること。

高校卒業またはそれに相当する資格者は、
60ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、
プロジェクト業務を指揮・監督する立場での7500時間の実務経験。
大学卒業またはそれに相当する資格者は、
36ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、
プロジェクト業務を指揮・監督する立場での4500時間の実務経験。
※受験条件となるプロジェクト業務は、試験申込から遡ること8年以内のもの

②35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講

プロジェクトマネジメントに関する研修を受講したことを証明する必要があります。証明する書類に基づいて申請をします。

ただし履修した内容に品質、スコープ、タイム、コスト、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、統合マネジメントの知識エリアが含まれていることが要求されます。

以下の機関が提供する講習が対象となります。
  ・REP(Registered Education Provider)
  ・大学
  ・PMI支部
  ・企業内教育
  ・Eラーニング
  ・研修機関
※研修名、研修場所、実施日、時間数および研修内容に関する資料を基に申請書に記入。

申請に必要なもの

PMP® 受験 Eligible Letter 申請
 米国PMIのWebサイトより、オンラインで受験者の基本情報、プロジェクトマネジメント経験、プロジェクトマネジメント研修受講実績などを入力し受験資格申請を行います。

プロジェクトマネジメント経験の証明
試験申し込みの際には、プロジェクトマネジメント経験証明(Experience Verification Information)の提出が求められます。申込者は、プロジェクト1件ごとに1様式へ記載します。申込書が不十分な場合は、差し戻しとなります。

注意すること

35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修はオンラインでも受講可能ですが、申込みや最適な時間配分などを調べる時間がとられてしまいます。私は時間がもったいないので、フルパッケージ型の座学集合講習を受講することにし、申請作業もサポートいただきました

申請手続きなどは煩雑で、また英語で実施する必要があります。
さらに審査において申込者の15%はアトランダムにAudit(監査)に回されます。Auditではさらに証明(プロジェクト経験の裏付けとしてサインしてもらったもの、大学卒業などの資格証明)を取り寄せる必要があります。

試験

試験はCBT(コンピュータ)で行われます。
4時間で200問の選択式(4者択一)問題を回答。
※ただし、そのうちの25問は採点に関係しないダミー問題。

PMBOKガイド第6版をベースに出題され、出題分野と割合は以下の通り。
・プロジェクトの立ち上げ - 13%
・プロジェクトの計画 - 24%
・プロジェクトの実行 - 30%
・プロジェクトの監視コントロール - 25%
・プロジェクトの終結 - 8%

試験は4択の選択式問題ですが、PMBOKガイドの内容を暗記すれば合格できる性格のものではないとのこと。問題文中に記載された内容をよく理解し、今どこのプロセスにいるか、次のプロセスで必要なことは何かを判断する必要があります。
また、PMIが考えるプロジェクトマネージャのあるべき姿(俗にPMIイズムと呼ばれる)を問う出題もあるが、これはPMBOKガイドに明確な記述が無い場合があります。

試験終了と同時に採点され、合否は即座にわかります。
受験者には各出題分野の習得度を以下の4段階で示したスコアレポートが還元されるが、具体的な得点は判らない形となっているようです。
Above Target/Target/Below Target/Needs Improvement

勉強の内容について

5つのプロセス群、49のマネジメントプロセスについて全て暗記するだけでなく、

・49個のマネジメントプロセスとその概要を人に語れる。
・49個のマネジメントプロセスの主要なインプット、ツール、アウトプットとその意味が言える。
・各プロセスの主要なインプットはどのプロセスのアウトプットか、また主要なアウトプットはどこのプロセスのインプットになるかを言える。

ようになることが最低条件で、そのうえでPMIが推奨するPM倫理規程に基づき、ケースごとにどう判断するか?がもとめられます。

私は座学集合講習ですので、
・3日間、1日7時間の研修で、テキストをみっちり勉強、振り返りテスト
・その後1ヶ月をかけて、自宅でのWBT、テスト、繰り返しテスト
を実施しています。

これから数回は、PMPの内容を記載していきます。

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