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【イベントレポート】 THE FIRST SLAM DUNKの応援上映に行ってきた

今年観た映画の中で最もハマっていると言えるのは間違いなく、
『THE FIRST SLAM DUNK』

昨年の12月公開でしたが、
原作未読ということもあり先入観が邪魔して最初の鑑賞がようやく
今年の2月という有様。

しかし、いざ観てみるとめっちゃ面白い!
まず、映画とバスケの相性がめちゃくちゃいい!
視線がキーになりながら、直線的な動きの連動と止まることのない
試合展開、最小限の登場人物など映画というメディアとハマる要素しかない。

ちなみに、1回目鑑賞直後に撮った動画がこちら↓


それからというものの、原作を会社の先輩から拝借し、全巻読破した状態で2回目の鑑賞。
やはり登場人物の背景が分かっているとまた見え方が違ってくる。
それに、試合展開やなぜこの作戦で攻めるのかという根拠がわかった上で観るので、バスケっておもしれー!と興奮状態。

この作品の応援上映があればどんなにいいだろうと淡い願望を抱いていたのも束の間。

4月3日に応援上映の開催が発表されたではありませんか!!
こんな田舎でもやってくれるとは感動...。
コロナ禍以降、なかなか難しかっただろうから、こんなことからも
少しずつ以前の日常に戻ってきているのだなと実感しますね。

ちなみに、応援上映とは。
文字通り、上映中声を出して登場人物を応援しましょう!みたいな上映スタイル。2010年代から根付いてきた上映形式で、ハイアンドローシリーズや
アベンジャーズ エンドゲームではとても盛り上がっていたと記憶しています。

応援上映の鑑賞は今までしたことがなかったので、とても楽しみにしていました。
そうこうしているうちにあっという間にチケットの発売日。
正直、こんな田舎なら余裕でとれちゃうでしょとか思っていたら、
販売開始の0時ジャストには7割ほど埋まっているではないですか…!

四国の田舎でこんな勢いで座席が埋まることは相当珍しいんですよ。
結局満員御礼ということで、生まれて初めての応援上映に加えて、
始めての満員の映画館を体感することに。

そして、当日。

さて、どんなものかと会場入りすると、様々なグッズを身にまとった筋金入りの猛者たちがゾロゾロ。(流川親衛隊も)
明らかに普通の映画とは違う熱気に思わず固唾を飲んでしまいます。

上映が始まると、驚いたことに「集英社」のロゴが出た段階で歓声が飛び交うではありませんか。ノリが良すぎる…。素晴らしい。

本来しんみりした質感の沖縄パートにも、リョータがんばれ!と声援が飛び交います。しかし、これは映画鑑賞の本質とは異なるぞとめんどくさい映画ファンのこだわりを内心拗らせながらでしたが、合いの手がいちいち面白くてそんなことも気にならなくなりました。

ロン毛三井とリョータが喧嘩をするシーンで、リョータが三井のロン毛が好きじゃないと挑発した際に、

「ロン毛好きーーーーー!!!!!」

と威勢の良すぎる応援?が発せられたのには笑いました。
ああいう場で躊躇なく、大きな声を出せる度胸は素直に尊敬してしまいます。しかも、どれもワードセンスが優れていて面白い。
なるほど、このような合いの手合戦を堪能するという、楽しみも
応援上映にはあるのだと思ってもいない発見がありました。

とはいえ、試合が始まるとそんな茶化しは無用なくらい、
皆さん試合に集中し始めます。
意図的に雰囲気を盛り上げようとしている感すらあった合いの手は
いつしか、試合の緊張感に飲み込まれ、緊迫した試合展開の如く、
観客の息を飲み込んでいきます。
結局は、作品が素晴らしすぎるから、応援上映というスタイル関係なく、
劇場に一体感をもたらしてしまうのだなと。

それでも、通常の鑑賞よりもバスケの試合観戦をしているという感覚は
大きかったような気がします。
声を出してもOKという前提があるので、両チームのナイスプレーが飛び出すたびに、思わず「上手い!」と声が出てしまいました。

終盤のシークエンスの緊張感を会場一体となって体感したのちに、
圧倒間にエンドロールへ、主題歌の「第ゼロ感」を観客が合唱して
『THE FIRST SLAM DUNK』応援上映は幕を閉じました。

改めて感じたことは、ある程度鑑賞して展開がわかっている映画をお祭り気分で観に行くならこんなに楽しいイベントはないと思いました!

思いもよらないユーモアに何回も笑ってしまったことが今回一番の収穫だったかもしれません。

しかし、これはどうしようもないところですが、スラダンは音も素晴らしい映画なんですよ...。
観客が配布されたメガホンを叩いている分、その繊細なサウンドデザインを堪能するにはやや及ばないところはあると思います。
そもそもそういう鑑賞が向いていないスタイルなのでこんな指摘が野暮ではありますが…。

ということで、IMAX上映のリバイバルが確定したので4回目の鑑賞行ってきます!(笑)


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