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【連載】cannondale Topstone Carbonについて語ろう vol.3

vol.3ではTopstone Carbonのグラベル性能を支える「Out Frontジオメトリー」について語ります。

「Out Frontジオメトリー」とはTopstone Carbonの特徴的なフロントホイールの位置のことです。シクロクロス車の「SuperX」や新型のXCレーサー「F-Si」など、最新のオフロード系cannondaleバイクに採用されているジオメトリーの考え方。フロントホイールを少し前に配置することにより安定性が向上。急こう配の下りで積極的にバイクコントロールできます。
そもそもcannondaleのバイクは少しクイックな傾向があり、サイズを決めるときは大きめを選んでいましたが、Out Frontジオメトリーのバイクにはその必要なさそうです。

フロントと言えば、2016年サスペンション付きロードバイク「SLATE」の発売以降ひそかに期待していたSLATE Carbonは実現しないまま2019年に廃盤。同時にTopstone アルミが発売され、2020年にはTopstone Carbonが仲間入り。いつしかサスペンションはフロントではなくリアに移ってしまいましたが、実際にはフロントフォークにも秘密がありました。フレーム形状は1-1/8:1-1/4のテーパーコラム対応なのに対しフォークは1-1/8の細いカーボンコラム。ヘッドベアリングの間でフォークコラムの剛性が上がり過ぎないようになっています。

このエピソードはMTB用のLeftyフォークにも言えます。2019年にモデルチェンジしたLeftyフォークはダブルクラウンではなく、シングルクラウンになり、コラムの太さも1.5から1-1/8:1-1/4の一般的なテーパーコラムになっています。(左が新型、右が従来型)

Topstone Carbonのフレームはなぜテーパーフォークに対応するようになっているのでしょうか。後ほどお話しします。
ところでドロップハンドルでダウンヒルと言えばやはりJohn Tomacの話をしたくなりますが、それもいつか…私より詳しい人が書いてくれるでしょう。


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