「ヒートテック」が睡眠不足の原因かも?化学繊維の危険性と睡眠の質を高めるインナーとは
こんにちは!
睡眠の専門家・しょうです。
ヒートテックといえば、保温性が高くファッション性にも優れていることから、冬場は毎シーズン使っているという方も多いのではないでしょうか。
正しく使えば、暖かく肌触りの良い肌着として使えるヒートテックですが、肌荒れ・冷え性などを起こし、睡眠の質を下げることがあります。
本記事では、ヒートテックのメリット・デメリットから、化学繊維の危険性、睡眠の質を高めてくれるインナーについてもご紹介します。
ヒートテックで使われる素材・特性とは?
まずはヒートテックに使われる素材、その特性についてチェックしてみましょう。
2023年時点でユニクロのヒートテックの素材は、次の通りとなっています。
主原料である「ポリエステル」は、加工が容易で染色しやすく、耐久性・伸縮性に優れた素材となっており、スポーツウェアにもよく使用されています。
ただし静電気が発生しやすいほか、ニオイが蓄積しやすいデメリットがあります。
続いて「アクリル」は、高い保温性を持つ素材で冬物アイテムによく使用されます。
一方で毛玉が発生しやすく、吸湿性を保たないというデメリットを持ちます。
「レーヨン」がヒートテックの機能性を代表する素材で、滑らかな肌触りと光沢、高い吸湿性を持っています。
「ポリウレタン」は高い伸縮性を持つ素材で、シワを防ぐ性能も高い繊維となっています。
以上の4種類を組み合わせて製造されるのが、私たちが身近に使っているヒートテックというアイテムなのです。
ヒートテックを着るメリット
ヒートテックの素材・特性を活かしたメリットには、次の3つが挙げられます。
保温性が高い
機能性に優れる
ファッションの幅が広がる
それぞれ解説していきましょう。
保温性が高い
ヒートテックに使用されているレーヨンは、身体から放出される水蒸気を吸収し、吸着熱を発生させます。
さらにアクリル素材の働きにより、吸着熱や体温を保温し、熱を逃さない仕組みとなっています。
こうした性質からヒートテックは保温性が高いアイテムとして、冬物肌着の代表格として人気を誇っています。
初めてヒートテックを着用した時に、その暖かさに驚いた方も少なくないはずです。
機能性に優れる
ヒートテックは保温性だけではなく、シルクのような肌触りや高い伸縮性、洗濯機で洗っても傷みにくい耐久性など、さまざまな機能性も併せ持っています。
吸汗速乾機能があるおかげで、汗をかいてもサラサラした肌触りが続くほか、余計な湿気は外に放出することで蒸れを軽減する機能があることも特徴です。
また、ヒートテックよりも保温性を高めた「極暖」シリーズや、最上位の「超極暖」シリーズもラインナップしており、高い防寒性能も人気の理由となっています。
ファッションの幅が広がる
ヒートテックはTシャツ感覚で着用するだけで、何枚も厚着した時と同じくらいの暖かさが生まれます。
そのため冬場でもファッションの自由度が高まり、薄着でも暖かくおしゃれな服装を楽しむことができます。
春・秋にはヒートテック1枚で過ごすことも可能なため、一枚で幅広いシーンに活躍してくれるアイテムです。
ヒートテックを着るデメリット
特殊な素材を使った高い機能性が特徴のヒートテックは、人によっては以下のようなデメリットが発生することがあります。
肌荒れ・乾燥肌を引き起こす
吸収した汗が体を冷やす
静電気による体調不良につながる
私たちの睡眠にも悪影響を与えることがあるため、ヒートテックの注意点について詳しくご紹介していきます。
肌荒れ・乾燥肌を引き起こす
ヒートテックに使われる化学繊維は、安価に使用できる一方で、化学薬品を使用することからアレルギーを起こしやすいとされています。
加えて湿気を吸収するヒートテックは、本来肌に必要な水分まで吸収してしまい、全身が乾燥しやすくなる点にも注意が必要です。
ヒートテックを着たまま就寝して、背中のかゆみでなかなか寝付けなかったり、夜中に覚醒してしまったりするケースは珍しくありません。
また、就寝時にヒートテックを着用すると、体の体温調節機能を乱してしまい、基礎代謝の低下や体調不良を引き起こすことも指摘されています。
実際に不妊治療の現場では、ヒートテックの着用を控えるよう指導されるケースもあるほどです。
吸収した汗が体を冷やす
ヒートテックの吸湿性の上限を超える汗をかくと、吸収しきれなかった汗が冷え、体を冷やす原因になることがあります。
特に就寝時は布団の中で過ごすことから、湿気や熱が逃げにくくなり、蒸れを起こす可能性も高くなります。
その結果、体が冷えすぎてしまい夜中や明け方に目を覚ます頻度も高まってしまいます。
吸湿性・速乾性が高いと思われがちなヒートテックですが、汗をかくことが多いアウトドア・キャンプ・登山などのシーンでは着用を避けるように言われるのも、これが理由です。
静電気による体調不良につながる
ポリエステル・アクリルをはじめとする化学繊維は、静電気を起こしやすいことでも知られています。
静電気と言われると体には無害というイメージがありますが、一部の研究では静電気による人体へのダメージが指摘されています。
具体的な症状としては、血行不良やアレルギー、血糖値の上昇との関連性も報告されています。
冬場、厚着をする時に限って体調が変化する場合、もしかすると静電気による影響が表れているのかもしれません。
睡眠の質を高めるインナー・素材とは?
睡眠の質という観点から考えると、肌の乾燥を引き起こし、体を冷やす可能性が高いヒートテックは、就寝時の服装としては不向きです。
では、どのような素材の服であれば深い睡眠を得られるのでしょうか?
コットン(綿)素材が理想
睡眠の質を高める素材として理想なのは、化学繊維ではなく天然繊維、たとえば綿・麻・絹などが挙げられます。
中でも吸湿性・通気性に優れた綿素材は、冬場のパジャマに最適な素材です。
綿100%の肌着やパジャマは、販売されている種類が豊富でデザインにもバリエーションがあります。
パジャマ用に購入するのであれば、ゆったりとしたサイズで肌触りが良いものを選ぶと良いでしょう。
コットン製ヒートテックもおすすめ
ヒートテックの上位シリーズである「極暖」では、肌に触れる部分にコットン(綿)素材を使用した作りになっています。
天然素材の良さと化学繊維の機能性を合わせたヒートテックになっており、こちらであればパジャマとして着用しても快適に就寝できるかもしれません。
ただし化学薬品でアレルギーを起こしやすい人や、過去にヒートテックで睡眠の質が下がってしまった方は注意が必要です。
まずは1週間ほど極暖シリーズのヒートテックを試してみて、乾燥や蒸れが発生しないか様子を見ながら着用しましょう。
おわりに
保温性や機能性が高いヒートテックは、日中に着ることで暖かく快適に過ごすことができますが、就寝時には睡眠の質を下げる可能性があります。
また、乾燥や体の冷え、静電気によるダメージを起こすこともあるので注意が必要です。
そのためパジャマとしてヒートテックを使うのは避けて、綿100%素材のものを選ぶようにしましょう。
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