#21 竹笋生（5/15～5/20）の日記

5/15金

今日も在宅勤務。いい風が吹いてる。プロテインが届いた。PFCバランスを考慮しようとしている。たんぱく質を100グラム摂る、脂質を30グラムにおさえる、そうすると炭水化物は自然と摂りすぎにならないくらいの満腹感になるらしい。プロテインドリンクのはじめてのひとくちは、マックシェイクのバニラ味みたいで、その性質のわりに美味しすぎてちょっと引いてしまった。こちらの意図する心構えと、味・のどごしがまったく一致せずに奇妙な気持ちになる。

5/16土

夜、学部時代の友人たちとオンラインで乾杯。養命酒のはちみつのお酒と、台湾茶をブレンドした謎の旨水で参戦。6月に予定していた友人の結婚式は、12月に延期になった。大変だろうけど無事開催できるようでほんとうによかった。友人代表スピーチに重責を感じながらも、7年前に付き合いだしたころから知っているので、ほんとうにほんとうに心から祝福の気持ちでいっぱい。大学時代にフェミニズムの授業で「専業主婦になるのが夢です！」と言ってのけた彼女だけれども、仕事もすきだし、本当にこれでいいのかしらとキャリアを考えているようだった。あっというまに4時間がゆるゆると溶ける。

5/17日

思想も行動も体型も趣味も性別もまったくちがうのに、どこかで通い合える友人と話をした。「ビー・ヒア・ナウ」を読んでいるというのでたまげてしまった。かつてのわたしは無敵の少女だったとおもうし、まわりからもそのように評されるけれど、いつのまにかプロパガンタにじわじわ毒されたつまんないアラサーになりかかっていたなとおもう。こころの猫背を伸ばすのだ。

5/18月

池に泳ぐ金魚たちを見た。生協で夏文旦を買った。はじけるような黄色、手のひらにおさまるまるさ、果皮の中にみっちりつまった重さがいとおしい。

5/19火

ブラジャーのモニターのために、一生懸命上半身の撮影をした。からだ、張ってます。ETVOSのミネラルルージュが届いた。サマーコレクションのウォルナットイエロー。色がこってりのるわけじゃないけれど、うっすらむっちりした粘度がくちびるにそなわって、なんだかたわわなヘルシーエッチな仕上がりになる。肌の延長線上にあるような暖色のニュアンスで、この身のテクスチュアをぷりぷりとさりげなくチャーミングにみせるようなメイクがいちばんすきだし、たのしい。マスクがかかせない今だから、このくちびるを生で見せられるひとが今すぐにいなくても、わたしがこのくちびるをもって飲み、考え、書き、暮らすということが、わたしにとってのいいことなのだ。

5/20水

社内で進行している20種類のプロジェクトを5分ずつ共有発表するオンライン会みたいなのがあり、コメントに指名されて答えたけれど、PC越しだと本当に聞こえているのか不安になって0.75倍速くらいでゆっくりしゃべってしまう。みんなが当てられたくないと思っている中、アイドルのような先輩が、「ご指名いただいてありがとうございます」と答えていて、好感度120％だった。そうだよね～～～！とおもう。見習います。