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不満in日常

「"ウィダーinゼリー"って言って販売してたときにはさ、全然気にしたこともなかったのに、急に"inゼリー"って名前に変わった瞬間に気になり出したんだ。”ウィダー”ってなんだったのかなって。それから”inゼリー”のこの”in"の前には今何が入っているのかなって。ウィダーがいたはずの”〇〇inゼリー”の〇〇には今、何が当てはまるのかな、って、そう思うんだ。」

『うん、それで?ウィダーってなんだったの?〇〇はなんだったの?』

「、、、きっと、”僕in君”だったし、”君in僕”だったんだよ。いつの間にか、当たり前になりすぎていて、そんなことにも気づけなくなっていた。いや、”当たり前”みたいに勝手に思っていたのは僕だけだったんだろうね。だから!だから君は僕から離れていってしまった。、、、"in君”になってしまったんでしょう?ねぇ、まだ”〇〇in君”の〇〇は空いているの?」

『いや、ウィダーは?ウィダーはなんだったの、結局。今ゼリーには何がinされてるの?話はそれからでしょ。』

「いや、ごめん。それは知らない、、、。」

『なんで?調べてないの?気になってんでしょ?』

「いや、これは、例えの話、というか、、、。」

『私は気になったよ。今、現に。ウィダーってなんだろうなぁ、って。今ゼリーには何が入ってんだろうなぁって。それから、こいつはなんで別れ話されてウィダーの話しだしてんのかなぁって。今、もう私の頭の中は疑問でパンパン!さっきの答え。”〇〇in君の〇〇はなんでしょう!”の答え。答えは疑問!疑問でした!それから不満!そういうとこなんじゃないでしょうか。うまい事言おうとするところとか。言葉が万能だと思ってるとことか。別に私が出した結論が正しいとも思ってないよ。でも、なんで別れるかってそんな事、全部きれいにすっきり言語化できるわけないじゃん。君はいつも空っぽだ。私は私たちの話がしたかった。でも君がしたのはウィダーの話だ。空っぽのウィダーの話。何も入ってないゼリーの話。言葉で外箱だけ作って何にも満たされていない箱だけの話。言葉でうまく言い表しても、全然うまい事言えなくてブサイクなままでも、事実は事実だよ。変わって見えるだけだよ。君はいつまでそこに拘ってるの?私の中には疑問や不満が詰まってたよ。他にも怒りも喜びも!いろんなものが詰まってた。そして、それは君のことでもあったよ。私のことでも、君のことでも、そしてそれ以外のすべてのことでもあった。で?君は?君には何が入ってるの?ウィダー?私?私にはわからない。君には何も入ってないよ!なんだかわかんないものでも入ってるゼリーの方がマシ!私の中に君をinしたいならウィダーでもなんでもいいから詰め込んで出直してこい!』

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