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永遠のテンポエムチャイルドクリスマス編その5

翌日十詞子は

味噌汁の香りで

目が覚めました。


十詞子は

すぐに

服を着替えて

台所に行くと

悟の母親が

味噌汁を作っていました。


十詞子は

「おはようございます。

長く寝ていてごめんなさい」

と挨拶しました。


運ぶのを

ほんの少しだけ

手伝いました。


食卓に

ごちそうが並びました。


十詩子は

懐かしくなりました。


尼崎にいた頃は

朝ご飯を

こまめに作っていましたが

東京に来てからは

コーヒーとパンで

すましていました。


朝の味噌汁をみて

懐かしくなりました。


朝食は

味噌汁と

香の物

それから

昨日の残りと

めざし でした。


4人で食べる

朝食は

本当に美味しかったので

思わず

お代わりしてしまいました。


いつもなら

朝は

食欲がないのに

この時は

違ったのです。


その時

妖精が近づいてきて

「ごめんね

十詞子

もう24時間経ったから

これ終わりだわ

もう10分しかないわ」

早く外に出て

そうしないと

悟の目の前で

消えてなくなってしまうと

変でしょう。

なんとか言って

外に出て行くのよ」

と小声で言いました。


十詞子は、

あわてているのを

さとられないように

お礼を言って

早々と

別れの挨拶をして

玄関を出ました。


突然に

十詞子が出て行くので

悟と母親はびっくりして

外に出て見送りました。


十詞子は玄関をでて

一回振り返って

お辞儀をしました。


悟の姿を

目に焼き付けて

それから

小走りに

遠ざかりました。


妖精が

「こっちに早く」と

曲がる道を

教えました。


十詩子は

曲がろうとして

少し

重心が

ずれて

転けそうになったとき

妖精が

手を出して

引っ張ってくれました。


角を曲がった瞬間

十詩子たちは

パーと消えてしまいました。


悟には

十詩子が消えるのは

見えませんでした。


母親と

悟は

狐にでもつままれたような

何があったのかな

感じたまま

穏やかな朝日の中

立っていました。


そんな頃

十詞子は

新宿の

独身寮で

目が覚めたのです。


目が覚めた日は

24日の

朝でした。


十詞子は

目を覚まして

「何だったんだろう。

夢かな。」

と思いました。


悟をやっぱりスキなんだ」と

十詩子は

再確認しました。


テレビの横の

悟と十詩子の写真を

見て思いました。


こんなに思っているので

夢でも

見たのだろうとも

思ったのですが、

でも

足が痛いので

見てみると

右ひざを怪我していて

そこに

ガーゼが貼ってありました。


クリスマス編終わります。


付録

”妖精からのお願い。

妖精はね

いつもあなたの隣にいるよ

信じないあなたや

一途でないあなた

クレーマーの隣には居づらいのでいませんよ。

心をダイヤモンドのように清らかで堅くて光るものにしてください。

神様が見ていて

助けて上げるようにと

私たちにお命じになります。

私たちは

たくさんの人を助けて

上げたいから

私たちが現れたら

なるべく現金を出して

支援してね。

なお

私たちにはお金がないから

宝くじに当たりたいとか

大金持ちになりたいとかいう願いは

もちろん叶えることはできないからね。

そんなこと願わないでね

それから

あなたの身近な人に変身して

現れるからよろしくお願いします。”

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