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日本社会保障の歴史と変化と今後の健康産業の動向

1 はじめに
私はブログを書き始めてから5年になりますが、
「自分はこのように考えている」と言うことを
不特定多数の人に明確に伝えることができることが
一番のメリットだと考えています。
いつも心がけているのは「自分はここまで分っている。
しかし、ここからが分らない」と言うことを考えながら
書いています。

2 日本の社会保障の歴史
1945年8月GHQは社会保険法と共に
福祉三法(生活保護法、児童福祉法、身体障害者福祉法)
を成立させました。
第二次世界大戦で敗戦し国民総飢餓状態となり、
戦災者、引揚者、失業者、母子孤児、障害者、復員軍人、
浮浪者の生活苦は深刻なものでした。

1946年日本国憲法が公布され
日本国憲法第25条が制定されました。
我が国で社会福祉という言葉が初めて使われています。
「全ての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」とあります。
国民は生存権(生活権)「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」
を保証されていると同時に国はそれを実現するために国民の生活全面に渡って
社会保障や公衆衛生と並んで社会福祉の充実に努めなければならないという
国に対する努力義務が規定されています。

日本の国民皆保険制度が誕生したのは1961年(昭和36年)のこと。
1958年(昭和33年)に国民健康保険法の制定されたのを受け、
1961年にスタートしました。

1994年厚生統計協会編「国民の福祉の動向」では
社会保障は
所得保障(社会保険、公的扶助、児童手当)
医療保障(医療保険、老人保健、医療扶助、公費負担)
公衆衛生(一般保険サービス、医療供給、生活環境対策、
環境保全、学校保健、労働衛生)
社会福祉(生活保護、老人福祉、母子及び寡婦福祉、
児童福祉、心身障害者福祉、その他の福祉関連保険サービスなど)
と規定されています。

3 戦後の日本の社会保障の変化の特徴
社会保障は広範囲すぎるので医療の動向を私なりに
書きたいと思います。
私は理学療法士なので、リハビリテーションが日本に
導入されたことを一番にあげたいと思います。
リハビリテーションの歴史については
「リハビリテーションの歴史と瞑想」を参照ください。
私が今まで医療現場で働いていて一番大きな出来事は
1990年代に導入された介護保険でした。
私は日本が介護保険制度を導入する時に
ケアマネージャーの資格を取得しました。
その当時、小泉純一郎元総理でした。
小泉総理は「既得権益の打破」「民間でできることは民間に」
「介護に民間企業の参入を促し自由競争を取り入れて国民に
質の良い介護サービスを提供する」
というスローガンを掲げて介護保険法を成立させました。
理学療法士の仲間の間で「ケアマネの資格を取れば介護施設を設立できて
事実上の開業ができる」とケアマネの資格の取得が促されました。
その当初は介護保険制度がどのようになるか誰も分りませんでした。
私の勤務していた病院でケアマネと理学療法士が
兼務できないか試みましたが、
介護保険制度の導入後5年くらいしてケアマネと他の
職種との兼務は出来ないと通達がありました。

4 その他の社会保障、特に医療での変化の特徴
再生医療と代替医療
2000年代に入りIPS細胞から臓器を作り患者さんに移植する
技術が臨床研究されはじめました。
それと時期を同じくするように
代替医療の第一人者ディーパック・チョプラ医学博士が
活躍されています。

5 今後の健康産業の動向
ここからが私が分らない範囲です。
かなり以前から開業医の医師達は保険診療と
保険外診療の比率をどうするのか等を検討しています。
介護保険制度が導入された時からの民間企業参入のトレンドが
加速し今後の健康産業の自由化を促すのではないか?
マインドフルネス瞑想・原初音瞑想ブームなども
健康分野ビジネスの自由化を促進するものではないかと考えています。
私の個人的な推測でしかないのですが、
ウエルビーイング・ライフスタイル協会で認定された瞑想インストラクターは、
健康分野で個人で瞑想に興味がある方、瞑想でより健康になりたい方に
瞑想を指導できる資格で今の仕事を続けながらも
副業として瞑想講座を開設できるようになるのではと期待しています。
今回の質問はアメリカからのトレンドであるウエルビーイングが
今後どのように日本に取り入れられるのか?
ウエルビーイング・ライフスタイル協会で認定された
瞑想インストラクターは認定後どのように活躍できるか?
ウエルビーイング・ライフスタイル協会の維持会員として
他の会員様と議論を重ねていきたいと思います。


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