![えるかみにーとでるれい](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/1722876/rectangle_large_d3d9c07b1334297cd068235ad595dee9.jpg?width=1200)
第32章
道は現象以前の存在であるので、いかなる現象でもない(から知覚できない)
切り出されたばかりの木の一部は、タオの一部であるので、
現象世界では小さな存在だが、誰も支配することはできない純粋なタオの一部である
(それが老子である!と彼は言いたい)
君主が道に従うならば、人民は勝手に治まる。
天地は豊穣に満ち、人民は勝手に治まる
切り出したばかりの木の一部が、世間によって削られてくると、
現象世界の存在として特徴を帯びてくる
世俗の個性を備え始めると、世俗の誘惑の属性に絡めとられることになるので
なるべく意識して無欲で居ようとすることが必要となる
無欲でさえあれば、極端な危険を逃れることができる
すべての根源のタオが、この現象世界の各所に顕現している様子を例えるならば
すべての枝分かれした現象としての川や谷の水が、大河や海というタオに注ぎ戻るようなものである
(道:カミニートデルレイ スペイン)