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第18章
結局さ、人間は誘惑にかられるように俺が作ったのだから、
誘惑に駆られてしまったのだよ
さっきから言ってるような理想の君主なんて、伝説の堯舜以来、現れてなくて、
神武天皇以来現れてなくて、
人間的な君主しか、史上現れてないよね
これはいかん!
と、無駄な正義感という欲望に駆られた輩が、儒家なのさ
やっとこさ、仁義とか言い始めてるわけ
さらにさらに、あんまり言いたくは無いんだけど、
こういう儒家みたいな、小賢しい連中が幅を利かせるようになってからますます、
言葉やテクニックで相手を説き伏せる手法が流行ってさ、
どんどん人民はオレオレ詐欺にひっかかるようになっちまった
子供は親を尊敬しなくなった
これはヒトラーすら生前に予言してた事態
皮肉なことに、世が乱れると、忠臣が出現する
太平の世では、誰もが忠臣になれる
乱れてこそ、真の忠臣が試される
皮肉にも、忠臣は、乱世にしか現れない
小市民においても、家庭が荒れるほど、良い子が現れる
良い親すら現れる
なんという3次元の皮肉だろうか
(このジレンマ世界を作った俺でさえ、ときに心が痛むほどに)
(道:イタリア グロセットの城壁)