第17章
最高の君主は、何もしないから、それによって、人民は幸せになる
もはや説明は要らないはず
それだけがタオなんだけど、
なかなか人間世界はうまくいかないらしいから、
あえてその次に優秀な君主を表現するならば、
君主の無駄な努力によって、人民が慈悲を感じる、そういう篤い政治を行う君主
その次なんて、言うに及ばないレベルだけど、
君主の世間慣れした知性によって、蒙昧な人民を恫喝で支配する形態
さらにさらに下れば、バカ殿様くらいしか、思いつかないわな
ちなみに、5代綱吉は、暗愚では無かった
むしろ、パラダイムシフトな天才だった
続く
人間世界の頂点に立つには、それなりの素養が必要となる
最終的に必要なのは、誠実さ、のみである
頂点たる人間の支配者に必要なのは、
喋らないこと
自らの業績を、自らのものとしない、
それは結局、タオの力によって自然となされたものだと考えうる素養、
それだけである。
(道:中国西安鐘楼から)