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【就活日記】21卒 瀬戸口

自己紹介

こんにちは。21卒の大学生、瀬戸口です。
つい先日まで就活をしていました。長い長い就活でした。

就活中、西尾さんやGoodjobの社会人メンバーの方々に支援をしていただいていました。そのご縁で、私が就活中に経験したこと、考えたこと、感じたことをここに投稿させていただきます。ちなみにめっちゃ長い記事です。小説みたいになっちゃいました。へへ。

まずは私の自己紹介をさせていただきます。
名前:瀬戸口
大学:東京学芸大学
内定を頂いた企業:映像制作会社

こんな感じでしょうか。
大学では、芸術学を学んでいます。映画や演劇、音楽などを主に座学で、時々実技やパフォーマンスをつくって、勉強しています。
個人的な活動として、インプロという、即興の演劇をやっていたりもします。台本や設定がないアドリブの演劇です。結構おもしろいです。

大学で芸術を学んでいたり、もともと人に楽しんでもらうことが好きだったり、というところから、
就職も、そういった企業に行きたいな~となんとなく思っていました。テレビとか映像とか広告とか出版物とか、人を楽しませるものをつくりたいなと。
そんなこんなで、大学3年生の4月から、就活を意識し始めます。次の項目に続きます。

*ちなみにですが、東京学芸大学は教員養成のイメージが強く、
面接でもよく「教師にはならないんですか?」と聞かれました。
私が通っている学科は、教育学部ですが、教員免許を取らない課程です。なので、最初から就職一択でした。
もし、教員になるか就職するか迷っていて、参考にしようとこの記事にたどり着いたという方がいらっしゃったら、ごめんなさい。その点については、参考にならないかもしれないです。


*それぞれの項目で、何が書いてあるのか、簡単にご説明します。興味があるなと思うところを読んでいただければ嬉しいです。

就活年表……大学3年生の4月~大学4年生の12月まで、約1年8か月の私の動向を書いています。
自分のなかの変化……「大手企業に行かなければいけない」という考えに縛られていましたが、その考えは自分には合っていなかったようです。就活を通して、自分のなかでどのような変化があったのかを書いています。
「企業に好かれようとするなよ」……就活では面接官に好かれなければいけないと思っていましたが、どうやら違ったようです。そのことに関して、自分のなかでの発見を書いています。
アドバイスの受け取り方……就活中、一つの物事に対して、違う方向の、複数のアドバイスを頂くことがありました。そんなとき、どのように先輩方の言葉を受け取っていたか、どう行動したかということについて書いています。
コロナ禍の就活……コロナの時代に就活をするにあたり、大変だったこと、支えになっていたことについて書いています。
就活を終えて……就活は、私にとって、就職をするための期間ではなく、自分と向き合うための期間でした。ということについて書いています。
最後に……この記事を書くにあたって、私の気持ちを書いています。


就活年表

2019年4月
 3年生の4月。隔週の水曜日に開催されている、大学の就活支援講座に通い始めます。マナー講師にメールや面接のマナーを教えてもらったり、グループワーク体験があったり。当時の私は就活について何も分かっていませんでした。いつかは直面する就活に対して焦りはあったので、とりあえず、1年間、毎回参加していました。参加するだけして、なんだか行動した気持ちになっていました。

2019年5月~8月
 3年生の5月~8月。インターンについて調べ、応募を始めます。また、就職サイトの就活イベントに参加し始めます。


2019年9月~10月
 3年生の9月。先輩の紹介で、初めてインターンや会社説明会に参加します。また、テレビ局のESを出し、初めて筆記試験を受けます。就活に対する焦りはあったものの、筆記試験対策などは全くしていませんでした。慌てて買ったテレビ局の試験対策の本をパラ見し、テストを受けました。惨敗しました。


2019年11月
 3年生の11月。今スケジュール帳を見返すと、この月に書き込みがありすぎて見にくいです。就活に対する焦りから、インターンや本選考,就活イベントの締め切り・予定を書き込みまくっていました。自分の就活の方向性が定まっていなかったため、とりあえず色々な場所に顔を出してみようとしていました。
 この月に初めて本選考の面接を受けます。人材の会社とテレビの会社でした。どちらも、奇跡的に1次面接は通りました。しかし、自己分析や面接対策など何もしないまま選考に進んでいたため、2次面接で落ちます。

 また、先輩の勧めで、友人や先輩,家族に他己分析をしてもらいました。


2019年12月
 3年生の12月。就活の視野を広げようと、3社の就活支援エージェントサービスを利用してみます。
 私が興味があった、エンタメや芸術,広告などの業種の募集は、エージェントサービスにはほとんどないそうでした。人気だから、全然募集がかからないのだとか。IT業界や不動産業界のインターン、人材業界の選考を提案してもらいました。視野を広げるために行ってみました。結果、自分はやはり、エンタメや芸術に興味があると思い、その後の選考を断ります。
 そのほか、自分で見つけた広告業界のインターンにも行きました。
 この時期にやっと、なんとなく、自分はやっぱりエンタメや芸術関連の仕事がやりたいんだなとわかります。


2020年1月~3月
 3年生の1月~3月。この時期から、アルバイトのシフトを大幅に削ってもらいます。
 就活をしなきゃいけないという焦りはありつつ、職種や業界はなかなか定まりませんでした。自分が何をしたいのか、何を目指したいのかがわかりません。
 1月~3月まで、先輩に勧めてもらった「絶対内定」という本で自己分析をしていました。1日3~4時間ぐらいやっていました。今考えれば、この時期に、自己分析に時間かけすぎました。ただ、自分の過去のエピソードを掘り起こすきっかけになりましたし、自分のこと,人生のことを振り返ったり、考えたりすることができました。
 この自己分析の結果、「作品づくりに関わりたい」と思い始めます。自分が身近に楽しんでいた作品が漫画と映画でした。そこから、出版業界と映画業界の選考を受けることに決めます。

 1月は、広告会社のインターンや、就活エージェントから紹介された人材の会社の面接を受けていました。
 自己分析が進んだ2~3月は、映像制作会社の会社説明会に参加したり、出版社,映画配給会社の本選考に応募したりしていました。また、この時期に初めてOB訪問をします。Matcherなどを使って、出版業界,映画業界の方にOB訪問をさせていただきました。さらに、出版業界の選考対策のために、漢字,作文,一般常識,SPI,時事問題の勉強,出版物の研究をします。この対策に比重をかけすぎ、他の業界について調べること,選考に参加することがおざなりになってしまいました。結果、この後7月まで、出版業界にほぼ絞った就活をすることになります。


2020年4月~6月
 4年生の4月~6月。出版業界,映画業界の選考を受けます。途中から出版業界1本に絞るも、結果は全く出ませんでした。


2020年7月
 4年生の7月。出版業界に全落ちします。他の業界について知るため、MactherでのOB訪問を再開します。ここで、西尾さんに出会います。その後、自己分析や面接対策を手伝ってもらったり、月に1回「就活どうですか?」という連絡をもらったりします。この定期報告にかなり救われました。


2020年8月
 4年生の8月。OB訪問を続けつつ、映像制作会社の選考や広告会社の説明会を受けます。この辺りから、映像業界と広告業界の選考を受け始めます。選考にあたり、Goodjobの社会人メンバーの方々に、ESや面接対策をしていただいていました。
 また、ポートフォリオを作成し、選考を受ける企業に送っていました。ポートフォリオは、今まで大学でつくった、映像などの作品をサイトにまとめたものでした。


2020年9月~10月
 4年生の9月~10月。21卒の募集が減り、企業を探すことが難しくなってきました。受ける企業の数を増やすため、6社ほどの就活支援エージェントにオンライン面談をしてもらいます。しかし、「映像や広告の求人は少ない」「視野を広げるために他の業界を受けたほうが良い」と言われます。そして、IT業界,建築業界などの求人を紹介されました。2019年12月~2020年1月に、就活支援エージェントに紹介されたITや不動産業界のインターンに参加したときは、結局興味を持つことができませんでした。今回も同じ結果になってしまうと思いました。限られた時間を無駄にしたくなかったため、5社の就活支援エージェントの支援を断らせてもらいました。唯一、「映像や広告の求人は少ないから、もしかしたら自分からは紹介できないかもしれない。だけど、合いそうな求人があったら紹介させてもらう。他業界の求人も紹介するけど、瀬戸口さん自身で映像と広告の業界の就活は続けてほしい」と言ってくれたエージェントの方がいました。最初の面談の前に、私の履歴書やポートフォリオにも、丁寧に目を通してくれたようでした。信頼できる方だと思い、その方に就活支援をしてもらうことになります。

 ここでの6社のエージェントとの面談や、それに付随する自己分析、それまでの就活を通して、やっと自分がやりたいことを明確に認知し、言語化できるようになりました。「人に感動や楽しさを与えられる仕事,自分の仕事で周りの人(チームや社内の人)を喜ばせることが出来る・貢献できる」ことがしたいと表せるようになりました。そこから、「人の心を動かすことで、チームや社会に貢献する」という軸が定まりました。ここで、「どの会社に入りたいか」という点ではなく、「自分がやりたい仕事ができる会社か」という点で企業を選ぶことができるようになりました。人の心を動かすものを企画したい、つくりたいという気持ちが定まります。この時期まで、就職のための就活をしていました。自分のやりたいことを叶えるためではなく、どこかに就職するための就活でした。自分の気持ちをほとんど言語化できるようになったことで、面接でも、自分の意志をはっきりと話すことができるようになりました。自分のための就活ができるようになりました。
 エージェントから紹介してもらった広告の会社は、2次面接で落ちてしまいます。しかし、自分の軸が定まったことで、面接対策のコツもつかむことができました。このまま選考を受け続ければ、自分に合う会社を見つけることができると思いました。この時期から就活を終えるまでの期間は、就活中で、一番心が落ち着いていました。


2020年11月~12月
 4年生の11月~12月。映像と広告の会社の選考を受けていました。そして、12月に映像制作会社のディレクター職に内定を頂きました。就活を終えました。


自分のなかの変化

(就活年表と内容が被っている部分があります。)
 4年生の9月まで、自分で考えること、自分と向き合うことから逃げていました。選考も、OB訪問も、筆記試験対策も、「とりあえず、何か行動しとこう」というような気持ちで行っていました。何か動いておけば、どうにかなるかもしれない、みたいな。だから、受けていた企業も、「自分がそこで何をやりたいか」を考えて選んだのではなく、「大手や有名な企業」を選んでいました。やりたいことから企業を選ぶのではなく、有名な企業,面白そうな企業で募集している職種から、興味があることを選んでいました。そんな気持ちで動いていたので、いつまで経っても就活のコツなんてつかめませんでしたし、手ごたえもありませんでした。内定が出ないのも、そりゃそうだよな、と思っていました。
 4年生の9月、やっと、自分の本心に向き合えました。自分の過去の体験と、これからやりたいことが結びつき、相手に伝えられるようになりました。それまでにも自己分析は何度か行っていましたが、ここで初めて、自分の気持ちを素直に言語化できました。
 このとき自分のなかに見つけたのは、「人に感動や楽しさを与えられる仕事,自分の仕事で周りの人(チームや社内の人)を喜ばせることが出来る・貢献できることがしたい」という気持ちでした。映像や広告はそれを叶えられると思いました。映像や広告の仕事では、人の心を動かすものを制作することで、それを観た人を楽しませること,感動させることができます。そして、それを通してクライアントや、社内外のチームに貢献することができます。そこに魅力を感じ、映像・広告の仕事ができる企業の選考を受けるようになりました。自然と、企業で選ぶ就活はやめました。自分がやりたいことが叶えられる企業を受けるようになりました。

 大手に行ったらすごい、安定している、家族を安心させたい、という考えから、大手企業,有名企業に行かなければいけないと思っていました。そして、企業先行で就活を進めていました。けれど、自分にはその就活は合っていなかったようです。誰かのための就活ではなく、自分のための就活をするのに、1年半もかかってしまいました。1年半かけて見つけ、志した仕事は、自信を持って、自分で見つけて、自分がやりたいと思った仕事だと言うことができます。


「企業に好かれようとするなよ」

 就活中、先輩に「企業に好かれようとするなよ」と言われました。そのときはまだ、その言葉の意味がわかりませんでした。なんで?好かれてなんぼじゃん。好かれないと選考進めないじゃん。と思いました。実際の面接でも面接官に好かれようとし、ただ相手の言ったことを受け入れ、とりあえずニコニコしていました。 就活の終盤、この言葉の意味が分かります。企業に対してイエスマンや都合の良い人間になってしまったら、それを求めた相手とマッチしてしまいます。就活でも、今後の人生や人間関係でも、自分や周りが幸せでいるためには、自然体で生きて、自分と相性が良い場所を見つけるのが一番良いと、今は思っています。
 ちなみに上記した、就活での自然体というのは、面接や選考の準備をしないという意味ではありません。面接官に好かれるために自分を偽ったり、自分の気持ちとは違うことを言ったりしないということです。相手に好かれるためではなく、相手に自分という人間を伝えるために、自分はこう考えています、自分はこういう経験をしてきました、と伝えるということです。そうすることで、きっと自然と、自分に合う会社を見つけることができるのではないかと思っています。

 就活の初期、就活では、自分を偽って、企業に好かれるために頑張らなければいけないと思っていました。そこに苦手意識を感じていました。自分を主体的で、行動力があって、すごい学生に見せなければいけないと思っていました。面接が苦しいものでした。
 そうじゃなくて良いと気づいたとき、就活に対する気持ちが楽になりました。自分はこんなことを頑張ってきました。こういう経験をしてきました。こういう過去があって、将来はこれをやってみたいです。それは自分にしか話せないことで、自分にしかない力がそこに隠れています。それを見つけることができたとき、相手に伝えられるようになったとき、自分らしい就活に一歩近づくことができました。心が楽になりました。
 自分の経験や考えを評価してくれたり、共感してくれたりする企業に出会えたとき、それは自分が自分らしく働くことができる場所と出会えたときなのではないかと思います。そうした企業とマッチするため、面接で自分という人間を伝えるために、面接の準備をする必要があるのだと思います。

 今考えてみると、企業も好かれようとする就活生を採用したいわけではないと思います。なんでも受け入れ、自分の意見がないひとを採用したとして、その後その就活生が、企業で成長していけるでしょうか。自分で考え、それを伝えることができるひとを採用したいと思うのではないかな、と思います。自分の考えを伝えた結果、選考に落ちてしまったとして、それはきっと相性が悪かっただけです。自分を偽って選考を受けるよりよっぽど良いと、私は思います。


アドバイスの受け取り方

 就活中は、周りのひとからたくさんのアドバイスを頂きます。時に、ある人と、別の人とで、真反対のことを言われることもあります。
 私の場合、芸術関連の企業を見ると「趣味じゃだめなの?」と言われ、他の企業を見ると「芸術学んでるのにその業界?」と言われました。OB訪問をさせてもらったとき、ESの添削をしてもらったとき、面接対策をしてもらったとき、実際の面接のときでも、色々なお話を伺います。一つの物事に対して、違う方向性の、複数のアドバイスを頂くことがあります。また、就活対策本や就活支援サイトなどで、真反対の情報を目にすることもあります。
 そうしたとき、えぇ、どうしたら良いの?と思うかもしれません。実際に私は、誰の言うことを信じれば良いのか…と悩んだことがありました。
 これに対して、今の私は、
 誰の言っていることも正解だ。でも誰の言っていることも、自分にとっての正解ではないかもしれない。と考えています。
 先輩もOBの方も、一人一人、就活をした業界や、人柄や、持っている経験、育った背景が違います。だから、就活で上手くいった方法も、一人一人違うものを持っています。結果、一つの物事に対して違う方向性のアドバイスを頂くことに繋がるのだと思います。例え真反対のアドバイスだったとしても、それはどちらも正解なのだと思います。きっと、それぞれ、それが先輩に合っていた方法で、成功した方法です。
 だからと言って、それが自分に合う方法かどうかは、自分で考える必要があります。自分自身も、先輩とは、就活をする業界や、人柄や、持っている経験、育った背景が違います。先輩にとっての正解が、自分にとっての正解とは限りません。アドバイスを受けた結果、自分がどう行動するかは、自分自身で考える必要があると思います。私の場合、言われたことを鵜呑みにするのではなく、自分の行動の責任は自分で取ることにし、アドバイスの先に自分がどう行動するかは、自分で考えて決めていました。
 そしてこの私の話も、必要だと思ったら覚えていてもらえば良いですし、必要ないと思ったら読み飛ばしてもらって構いません。今必要ないと思う話でも、後に必要かもしれないと思うこともあります。そのときはまた、その話やアドバイスに戻れば良いと思います。昔の自分に必要なかった話でも、未来の自分に必要になることもあると思います。


コロナ禍の就活

 外出できない、人と会えない、息抜きできないという中で、部屋で一人就活をするのは正直大変でした。授業もとっていなかったので、週に1回、オンラインゼミで友達と顔を合わせるのが唯一の楽しみでした。
 加えて、選考が延期,中止,未定になる企業も多かったです。自分では気づいていなかったのですが、そんな状況で、参ってしまっていたらしいです。「内定がない自分はご飯を食べちゃだめだ…」と思い、ご飯が食べられなくなる時期がありました。4~5キロほど痩せました。
 もし、同じ状況になっている就活生がいたら伝えたいです。ご飯を食べて良いです。ぐっすり寝て良いです。何も悪いことはありません。こんなご時世のなか、生きているだけでえらいです。更に就活を頑張って、学校のことも頑張って、アルバイトに行ったり、卒論を平行したりして、本当に本当にえらいです。だから、自分を責めないでほしいです。

 私の心を支えてくれたのが、西尾さんや先輩からの連絡、オンラインゼミでの友達との会話、「応援してるよ」と言ってくれるひとの存在でした。ありがたいことに、定期的に様子を聞いてくれるひとがいて,友達と楽しく話す機会がありました。応援してくれるひとがいる、待っていてくれるひとがいる、だからまだ頑張ろうと思いました。このひとたちに、早く内定の報告がしたい。その気持ちが私を支えてくれました。9月以降、21卒で就活をしているひとが少なくなりました。そんな中でもずっと見捨てずに気にかけてもらい、最後まで走り切ることができました。

 誰かと直接会うことは難しいご時世だけれど、LINEとか、Zoomとか、オンラインでは繋がりやすくなったのではないかなと思います。OB訪問,相談,友達や先輩とのお話、どんどんオンラインでやっちゃえと思います。コロナ禍、一人で頑張ってしまうと、孤独になってしまいます。だから誰かと繋がって、会話すること、大切だなと身に染みています。


就活を終えて

 就活は就職をするための期間ではなく、自分と向き合うため、自分の今後の人生を考えるための期間でした。この先どうやって生きていきたいのか、20代の今、考えることが出来て良かったなと、思っています。
 自分という人間について、今まであまり知りませんでした。考えることもありませんでした。就活を通して、自分は何が好きなのか、どういう考えを持っているのか、何に対してテンションが上がって、何を嫌だと思うのかを知ることができました。自分と仲良くなれたような、そんな感覚を感じます。この先生きやすくなると思います。

 今までは、普段の会話で、「相手が何を言ったら喜ぶか」ということを考えてコミュニケーションを取っていました。自分の考えや気持ちより、相手が言ってほしいだろうなということを言うようにしていました。
 でも就活では、自分の考えを自分の言葉で伝えることが大切でした。今までないがしろにしていたので、自分の考えや気持ちを言語化すること、相手に伝えることに苦労しました。最初は、言語化のときに自分の気持ちと、言っていることとがずれてしまうことがよくありました。3か月ほどで慣れ、次第に違和感なく、自分が感じていることを言葉にできるようになりました。普段のコミュニケーションにも変化がありました。相手が言ってほしいことではなく、自分の考えや気持ちを伝えることができるようになりました。自分の気持ちがわからなかったり、自分と違う考えに流されたり、ということが多くあった私でも、就活で自分と向き合った結果、考えがはっきりしたり、それを相手に伝えたりすることができるようになりました。これは大きな変化でした。

最後に

ここまで読んでくださったのですか。長かったでしょう。
目を通してくださって、ありがとうございます。とても嬉しいです。

西尾さんから「就活体験記を書いてほしいな」と言っていただいたとき
私にできることであれば是非やりたいという気持ちと、
こんな私が、皆さんにお伝えできることはあるのだろうかという気持ちがありました。

う~ん、どうやって書こうと考えたとき、
私は人事や面接官になったこともなければ、面接やES無双をしたわけでもないので、面接テクニックとか、ESテクニックとか、そういうのは書けないなと。
じゃあ何なら書けるだろうと考え、長い就活のなかで経験したこと、思ったこと、感じたことをそのままお伝えすることならできるかなと思いました。で、Twitterやら就活ノートやら自己分析ノートやらを引っ張りだし、時期ごとに考えていたことをまとめながら、ここまで書かせていただきました。

ちなみにタイトルですが、最初は「就活体験記」でした。ですが、西尾さんに「好きなタイトルを付けていいよ」と言っていただき、じゃあ自分が一番しっくりくるタイトルにしようと決めました。
この文章は、体験記っぽくないなと思います。勝手なイメージですが、体験記は、もっとためになるアドバイスがたくさんある文章のような気がします。気がするだけかもしれません。
どの言葉ならしっくりくるかなと考えたとき、一番しっくりきたのが「就活日記」でした。個人的な、感想や考えをただ書いている、日記です。就活が終わった大学生の、ただの日記です。
こんなに自由に書かせてもらって良いのだろうかと思います。思いますが、投稿しちゃいます。
自由に書ける場所をいただけて、ありがたい限りです。

ここまで読んでくださった皆さま。本当に、ありがとうございます。
これから就活をされる皆さま、今就活を頑張っていらっしゃる皆さま。大変な世の中ですので、身体も、心も、ご無理なさらないでくださいね。皆さまの就職活動、その先の未来も、幸多からんことを願っています。

瀬戸口

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