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手で触れるバーチャルものづくりツール。初めて使ってみた感想&作品公開します!

今日は、新しい機材を使って最近メンバーが作った作品や制作風景をご紹介します。

(去年のイベントで出会って、「これは!」と思い、こちらから「ぜひ貸してください!」とラブコールを送って会社さんからお借りしている機材、Freeformについては前回の記事をご覧ください。)

私たちも初めての機材だけに、「メンバーはどんなものを作ってくれるかな」「ちゃんとメンバーは使いこなせるかな」とワクワクドキドキ。 こういう新しい機材は実際使ってみないとよくわからないなあ。というのが本音なので、実際に使っているメンバー2人にお話を聞いてみました。

実際どうだった?

まず最初は池田さん。

実際にこのツールを使って、キャラを作った池田さん。プラモ作りが好きでいろんな恐竜やガンダムをモチーフにしたものを作っています。

粘土のかたまりから、ブロックを足していくように、ペンを片手にどんどん作り込んでいく池田さん。

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*池田さんの作業風景は先日のオープンウィーク時に配信した動画でもみれます。(3:40から1分ほど)

池田さんの机の右上にあるイラストが、今作っているものの元となる干支イラスト。その平面のイラストを3次元の立体にします。

Good Job!センターではお馴染み張子の人形を販売しているのですかが、池田さんの作品は来年2021年の牛の干支の人形の原型にもなっています。

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来年はうしどし。ちなみに、左から”うしでのこづち張り子” ”うしなすび張り子” “すずべこ張り子(参考商品)” でございます。

メンバーの池田さんに聞いてみました

― 手で作った時との違いは何でしたか?

「作る。というのはあまり変わりがありませんが、ちょっと感覚が違ったりとかはありました」

―その違いは?

「ペンツールを使ってなめらかさの修正とか。手ではできない細かいところの追加ができるところです。」

確かに、ここまでの細かい作業は実際に手で作業をして、修正する時にはむずかしそうです。
こんなにサクサク作れるものなんですね。確かに一回作って「あ。違った。」と頭の中のアイデアを形にして修正するのは、手で実際に粘土をこねるより簡単そう。

ですスティンガー

池田さんが作ったデススティンガー (アニメシリーズ『ゾイド』に出てくる登場メカ)目で見たものを手でトレースして、この3Dデータを制作しています。 目視のみでこのレベルまでトレースして作れるなんて… 池田さんの並外れた観察力が発揮されています。

オリジナルキャラを作っているEさんの作品


もう一人、このツールを使って作成をしているのがEさん。

Eさんは普段からユニークな科学の元素のオリジナルのマスコットキャラクターなどを創作しています。彼女のスマホには自分が作った元素のオリジナルキャラクターが登録されていて、それをFreeformで作っています。

Eさんの作品です。

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元素の作用や質感などをマスコットのフォルムやカラーで表現しています。

元素記号は全部で118あるそうなのですが、そのうち80はすでにイラスト化されたそう。

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上はEさんが作った 番外編のお蚕ちゃん。 右は、紙を貼って色を塗る用に、3Dプリンターで真っ白に出力したものです。

本当にその形のまま出てくるんですね。全くいっしょ。

「使うたびにスピードが速くなっている気がするなあ」とは近くでいつもEさんの創作を見守ってきた藤井さんの談。

「使いやすいとはいえ、万人に扱える使いやすいものではないかもしれないけれど、すでにデジタルネイティブと呼ばれるような、日頃からオンラインゲームやタブレットに慣れ親しんでいる人たちにはこのツールはすごく馴染みやすいんだなあ。と実感しています」

また、Eさんが作ったマスコットキャラクターのように自分が作った3Dキャラを実際にプリンターで出力して、“触れる立体物”として活用したり、または3DのCG上で作ったキャラクターに動きをつけてアニメーションにするなどすることによって、更なる活用の幅が広がりそうだと感じているそうです。

表現の幅や使い道が広がるであろう新しいツール、でも導入に際にネックになるのがやっぱりコストです。

こちらの機材は一つ初歩的なもので120万円。(!)やはり、これだけの機能があるものだとそれなりに高価です。

この機材を使わせていただけるようになった経緯

どうしてそんなに高価なものがGood Job! センターに来たの?
といえば、冒頭でも少しご紹介したのですが、去年の冬、当センターが主宰する"IoTとFabと福祉"のイベントの東京編にスピーカーとして登壇してくださったのが 3D systems Japanのご担当者さん。

お話を聞いて、この機材は「障害のあるメンバーたちの造形手段として活用できる!」と思ったスタッフの藤井さんがその場で「ぜひ使ってみたいので貸してください。」とラブコールを送ったのがきっかけです。

いわゆるものを作る「産業」「製造」の人たちには貸し出している3D Systemsさんですが、障害のある人たちのものづくりのために福祉施設に貸してくれるのは初めて。

趣旨に賛同して快くお貸し出しくれました。おかげでメンバーが今までの表現の幅を広げる創作活動ができています。(この場をお借りしますが3DSystemsさんご協力ありがとうございます!)

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この記事には10月2日に配信されたオープンウィーク期間中の動画コンテンツも一部含まれています。そちらの動画では、もっと詳しく取り組みが見られるのでまだご覧になっていない方はぜひ覗いてみてくださいね。

配信動画:Good Job! センターの匠 その1:池田くん&EさんのFreeform 

前回の記事はこちら↓






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