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コロナ禍を契機とした障害のある人との新しい仕事づくり

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新型コロナウィルスの影響により、障害福祉事業所など障害のある人のはたらく場も大きな影響をうけています。休業や営業自粛、イベントの中止、店舗への客足減少、得意先の減収など課題は多く…
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2021年6月の記事一覧

お花を贈り合う文化はなくならない/ スマート農業と障害者就労をリンクさせた胡蝶蘭づくり:N P O法人Alon Alon

NPO法人Alon Alon(アロンアロン)では障害のある人たちが胡蝶蘭を育てる仕事をして、そのお花を企業に販売することで、“社会ではたらく”支援をおこなっています。(最新の就労率は驚きの100%!) ところがコロナ禍になり、一時的に取引先だった企業からの購入がピタリと止まりました。 そこで、企業ではなく一般の個人のみなさんにシフトして、共感でつながってもらう新たな取り組みに挑戦。今までライバル関係にあったお花屋さんともタッグを組んでお花を届ける事業も始めました。結果、収

日頃のネットワークが生みだす仕事と活躍の場 | 社会福祉法人進和学園

新型コロナウィルス感染症(以下、コロナ)の影響がある中でも立ち止まらず、障害のある人とともに仕事を生みだしている取り組みがあります。そのような取り組みが今後の活動のヒントになると考え、「コロナ禍における障害のある人の仕事づくり」と題して情報交換会をオンラインで開催しました。本noteではオンラインで話された内容に加筆してお届けします。 今回ご紹介するのは神奈川県平塚市を中心に障害者の支援施設と子育て支援施設を運営する「進和学園(しんわがくえん)」。マスクの製作販売やラジオ放

学校でも会社でも教わらなかった物ごとの考えかた:奈良のあたつく組合

「家賃が高くて狭いとこで満員電車に揺られて暮らすなんて。若い時はいいけど、35歳くらいになったらめんどうくさくなりますよね 笑」 「福祉事務所がパンを作って売っても利益でないのは当たりまえだよね。効率が悪くて、機械化も遅れていて。おいしいかおいしくないか、っていったら民間企業のパンの方がはるかにおいしいですからね 笑」 と、ニコニコと穏やかにユーモラスに話すのは奈良にある 、あたつく組合(あたらしい・はたらくを・つくる福祉型事業協同組合)代表理事の山内民興さん。自分が住ん