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Good Job! Award 受賞団体のその後

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2015‐2017年に開催された3回の『Good Job! Award』入賞団体のその後を追うシリーズです。
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記事一覧

Vol.12 地域ならでは、施設ならでは、人ならではのものづくりーすみのわの表現が生まれるまで

世の中で生まれているあたらしい働き方、"Good Job!"を見つけ出す取り組み、Good Job! project。2017年までのアワードで受賞した団体の今を取材しています。Vol.12となる今回取り上げるのは、東京都・墨田区発の地域連携型の福祉プロジェクト<すみのわ>です。 地域の工場から提供された紙や革や布などの良質な端材を使い、地元のクリエイターと福祉作業所がいっしょにものづくりをし、魅力的な製品を多数生み出しています。でも、この3者(地域の工場、地元クリエイター

Vol.11 「ないから、つくった」の先の話 えひめICT・印刷共同受注窓口e-ICAの現在について

世の中で生まれているあたらしい働き方、"Good Job!"を見つけ出す取り組み、Good Job! project。2017年までのアワードで受賞した団体の今を取材しています。 Vol.11となる今回の団体は、えひめICT・印刷共同受注窓口e-ICA(エイカ)。その名のとおり、愛媛県内の複数の事業所が、事業を共同で受注するための窓口です。「なかったから、つくった」と話すのは、設立の呼びかけ人であり、代表の川崎さん。設立から、現在のことまで、詳しく伺いました。(2021年1月

Vol.10 胡蝶蘭で、社会課題を解決!?―AlonAlonが生み出す仕事の“仕組み”とは?

世の中で生まれているあたらしい働き方、"Good Job!"を見つけ出す取り組み、Good Job! project。2017年までのアワードで受賞した団体の今を取材しています。 Vol.10となる今回取り上げるのは、千葉県で就労継続支援B型事業所としてオーキッドガーデン(胡蝶蘭ハウス)を運営するNPO法人AlonAlon(アロンアロン)。 高品質の胡蝶蘭を栽培・出荷していること、「苗のオーナー制」といったユニークな仕組みを持っていること、さらに利用者の工賃が高いことなどで

Vol.9 公用語は日本手話—Social Cafe Sign with Meと「働くこと」について

世の中で生まれているあたらしい働き方、"Good Job!"を見つけ出す取り組み、Good Job! project。2017年までのアワードで受賞した団体の今を取材しています。 Vol.9となる今回取り上げるのは、東京のSocial Cafe Sign with Me(以下、Sign with Me)。公用語を日本手話とするスープカフェとして2011年12月に誕生しました。 公用語が、日本手話! そんなスープカフェが生まれた背景や、聴覚障害者が「働く」ということに関する

Vol.8  人と自然と動物と、つながりの中で”居場所”を作る EPO

世の中で生まれているあたらしい働き方、"Good Job!"を見つけ出す取り組み、Good Job! project。2017年までのアワードで受賞した団体の今を取材しています。 Vol.8となる今回の団体は、静岡のNPO法人EPO。富士山の見える農園で、福祉事業を中心に、乗馬や農業、カフェ、子育てサークルなどさまざまな活動を通じ、居場所づくりに取り組んでいる団体です。 EPO の始まりから、Good Job! Award 2016応募時のこと、入選後の変化。そして、いま取

Vol.7 地域のものづくりを豊かにする、沖縄発アップサイクルプロダクトのしくみ

rubodan(ルボダン)は、ダンボールを水に浸して、糊を溶かし、層になっていた紙を一枚一枚の紙にもどし、そこからノートやレターセット、ステッカーなどを作る沖縄発のプロジェクトです。アーティストとして活躍する儀間朝龍(ぎまともたつ)さんに、取り組みをお聞きしました。 [写真]アーティストの儀間さん。持っているバナナも段ボール! 儀間さんはダンボールをつかった作品で国内外で注目されている沖縄在住のアーティストです。ReebokやBEAMSなど、ファッション・スポーツブランド

Vol.6 障害者アートを企業経営に活かす フクフクプラスのCSV型事業

世の中で生まれているあたらしい働き方、"Good Job!"を見つけ出す取り組み、Good Job! project。2017年までのアワードで受賞した団体の今を取材しています。 Vol.6となる今回の団体は、障害者アートを使い、企業向けのサービスを提供する会社「フクフクプラス」です。「フクフクプラス」の前身は、Good Job Award 2016に入選した、チャリティスイーツギフト「futacolab(フタコラボ)」事業を展開していた株式会社グラディエ。あれから4年。現在

Vol.5 一人一人、ひとつひとつを大切に。 シンプルだけど丁寧に作られた、たまごとパッケージの話。 (ふく福たまご)

世の中で生まれているあたらしい働き方、"Good Job!"を見つけ出す取り組み、Good Job! project。2017年までのアワードで受賞した団体の今を取材しています。 Vol.5となる今回の団体は、山形県の養鶏場「ふくふくファーム」です。NPO法人障害者の地域生活を支援する会「ふくふくファーム」が生産しているのは、自然養鶏の卵「ふく福たまご」。地元・山形を中心に販売されているたまごはファンも多く、入荷後すぐに売り切れてしまうこともあるそうです。 この「ふく福たま

Vol.4   “ママ”だからこそ、生まれた“誰もが笑顔になるシステム”。   みんなで作り上げる「ぽんめのこ」ワールド。

世の中で生まれているあたらしい働き方、"Good Job!"を見つけ出す取り組み、Good Job! project。2017年までのアワードで受賞した団体の今を取材しています。 Vol.4となる今回の団体は、名古屋市を中心に展開するフェルト雑貨ブランド「ぽんめのこ」です。オリジナルキャラクターの手作りアップリケや雑貨を、ネットショップや名古屋市内の雑貨店などで販売しています。また、イベント出店やデザインコラボなどにも精力的に取り組んでいます。 「ぽんめのこ」の雑貨は、1

Vol.3 市職員、こども、お年寄り。みんなが「森のキッチン」に集まるワケ

世の中で生まれているあたらしい働き方、"Good Job!"を見つけ出す取り組み、Good Job! project。2017年までのアワードで受賞した団体の今を取材しています。 Vol.3となる今回の団体は、大阪府堺市にある「森のキッチン」です。堺市役所の地下で社員食堂として運営されています。コンセプトは”地域にひらく”というもの。 運営母体は社会福祉法人コスモス。森のキッチンの運営のほかには障害福祉事業、高齢福祉事業などを行っている法人です。森のキッチンは”障害者就労

Vol.2 常識をやめてみた。NPO法人スウィングの挑戦

京都府京都市北区、上賀茂神社の近くにという何ともユニークな、真面目に「ヘンタイ」を追求し、「ダメさ」をユーモアに変える団体があります。2015年Good Job! Awardでは長いがま口でオーディエンス賞に輝いた、NPO法人スウィングです。 人というものに徹底的に向き合い、独創的なアプローチを用いて数多く発信しています。知れば知るほどにオモシロ奥深いスウィングについて、代表の木ノ戸昌幸(きのとまさゆき)さんに伺いました。 Enjoy!Open!Swing!そもそもスウィン

Vol.1 「つばめキャンドル」しあわせのおすそわけ

「Good Job! 」プロジェクトの下、2015年、2016年、2017年と3度開催された「Good Job Award」。全国からさまざまな素晴らしい取り組みが集まりました。 過去に受賞したプロジェクト・商品は今どんな進展を見せているのでしょう?それぞれの”今”をシリーズで追っていきます。 Good Job! プロジェクトとは 障害のある人とともに社会のはたらき方をデザインする取り組みです。アートやビジネスなど福祉の領域を超えて、新たなしごとや仕組みをつくることを目指し