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マネジメントで覚えておきたいオートクラインの重要性

みなさんの周りにこんな上司いないでしょうか?
「○○さん、今やってる仕事説明してみて」
すぐに説明してという人!
(また説明するのか、この人よく説明してって言うよなー)と思いながら説明していませんか?
これは、オートクラインを起させようとしているのです!!
不快に思う方もいるかもしれませんが、これを適切に使うと想像以上にモチベーションが上がったり、抱えていた問題が解決出来たりとたくさんのメリットがあります。

今回はこのオートクラインについて説明します。

■オートクラインとは
オートクラインとはもともと医学用語で「自己分泌」という意味ですが、ここで使用するオートクラインとはコーチング用語です。
コーチング用語では自分で話した言葉が自分自身に作用することをオートクラインと言います。
つまり、自分で話した内容、言葉を自分で聞いて考えたり、理解したりすることです。

過去に、話をしている時に自分で自分に納得して行動したり、友人に悩みを打ち明けているうちに解決方法が思い浮かんだりといった経験ありますよね?
これは全部オートクラインによって生まれたものです。

これをマネージメントに生かすことが出来ると相手のモチベーションを高く保つことができて、行動を促す原動力となります。

人間の行動を促すには
人間を行動させるには主に下記の3点で行動を起こすことがほとんどです。
 ①指示、命令、アドバイス
 ② オートクライン
 ③反射

①は適切に使えば効果ありますが指示、命令の場合、やる気を無くさせることが多いですよね。
その点②は、コミュニケーションを取っているうちに自分で話し考え、理解し、行動するためモチベーションが上がることが多いです。

オートクラインを引き出すためには何が重要でしょうか?

聞くことの重要性
「聞く」ことが大切。
ただ単純に内容を聞くのではなく、その人に興味、関心を持って聞くことが重要です。
その時に気をつけておかなければならないことは
「分かったつもりにならない」
ということ!
話していくうちに、話のオチや解決方法が分かったとしても口出ししたり、答えを決めるつけたりしないよう気をつけましょう。

質問の重要性
質問には大きく分けて2つあります。
 ①クローズドクエスチョン
 ②オープンクエスチョン

質問については、こちらで説明します。


②のオープンクエスチョンを上手く使いながら質問し、相手からより多くの情報を引き出したり自身で考えたり出来るようにしましょう。
但し、詰問にならないように心がけましょう。

■まとめ
オートクラインの状態というものを頭に入れておくだけでマネジメントは変ります。
相手に考えてもらい行動を起させるということが出来れば、生産性も想像以上の結果が生まれます。
明日は方法を指示するのではなく選択肢を与えてみてはどうでしょうか?
相手の考えを掘り下げていくことで自らが氣づく(オートクライン)事を手助けしてあげるのです。
これだけで「自分で選んだ」という意識が納得感を生み、行動が変わってきます。

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