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ウェディングフォトグラファーとは・・・


カメラマンを始めたばかりのころ・・・


皆さん、ウェディングフォトグラファーとカメラマンの違いって、あなたは知っていますか?

ぼく自身も、今でこそウェディングフォトグラファーを名乗っているけれど、10数年前はただの結婚式を撮るカメラマンだったんです。結婚式の写真は撮っていたけれど、ウェディングフォトグラファーとしての真髄を知る前だったんです。

結婚式場に専属カメラマンとして勤め、一日に何件もの結婚式を掛け持ちしながら、写真を撮り続けていたんです。だけど、撮った写真はどうなるかも分からず、会場に渡して終わりだった。そんな風に、ただ作業をこなすカメラマンだった。

自分が撮った写真はアルバムを作るために海外に送られ、何ヶ月後には知らないうちにダンボールに詰められ、新郎新婦さんに届けられていた。その後、二度と新郎新婦会うこともなかった。

でもぼくは少しずつ、何か違うんだよなぁと感じ始めていたんです。でも、どうすればいいのか、方向性が見えなかった。

そして、そんな時、とあるレストランウェディングの撮影依頼を受けることになったんです。そこでの経験が、ぼくを変えるきっかけとなりました。

今までぼくはなぜ結婚式を撮っているのか、真剣に考えたことはなかった。キラキラ輝く結婚式を撮ることに慣れきっていたんだ。でも、そのレストランでの撮影を通じて、なんだか違うんだと気づくようになった。

結婚式が終わり、ふたりがほっとぐったりしている姿を見て、ぼくは何かが違うと感じたんだ。彼らの表情や言葉に、どこかに深い感情があることに気づいた。

その時、ぼくは気づいたんだ。ずっとぼくが撮ってきた結婚式は、ふたりにとっての表面だけの一部で、本当の感情や思い出は写真に残してあげるべきだと。

そしてぼくは、ウェディングフォトグラファーとして成長し始めたんだ。一生に一度の特別な日を記録する責任を自覚し、相手の気持ちを感じながら撮影することを大切にするんだ。

アルバムは高くても見ないという声を聞いて、ぼくは変わり始めたんだ。単なる写真を売るのではなく、ふたりの心に残るものを伝えたいと思うようになった。

ウェディングフォトグラファーとして、大切な瞬間を捉えること、相手の気持ちを理解し、一生に残る思い出を形にすることが、ぼくの使命なんだと思うのです。その気持ちがあってぼくはカメラマンから成長しウェディングフォトグラファーと名乗ることが出来たのです。


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