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【グアテマラ体験記 Vol.3】日本人女性が地球の裏側にあるコーヒー農園にホームステイしてみた話 ~山登り編~


「いちか、グアテマラで山登りしたことある?」

夕食で一緒にトルティーヤをつまんでいると、イサイアス(ホストファーザー)とレティ(ホストマザー)が聞いてきました。

というのも、グアテマラは首都の周りにも富士山級の山々がそびえ立つ火山国で、登山は観光客にも人気のアクティビティなんです!(有機物を多く含む火山灰が作り出す土壌がコーヒー栽培にも適しているんだとか・・・!)

私がこれまでグアテマラで登ったことのある山の話をひとしきり話し終わると、「そしたらこのコリスの町にあるエル・パライソという山にもハイキングしに行こう!」と誘ってくれ、実際に連れて行ってもらえることになりました😊

体験記第3弾となる今回は、グアテマラ現地の人たちと体験した山登りのエピソードを書いていきます!🗻

(前回のトウモロコシ編はこちら↓)


イサイアスによると「30分くらい」で目的地に着けるそうなので、それなら簡単だね!とみんなで話していたのですが、もちろんこの日は色々なことが起こりました。笑

エル・パライソは、レティの友達のラミロ以外は全員初めて行く山のようで、みな心をウキウキさせながら(子供たちは走りながら!)急な坂道をどんどん登っていきました。私も子供たちに負けじと頑張ったのですが、ついていくので精一杯・・・。

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少しずつ霧が立ち込めてくる中、ふと気づくと、辺りは見慣れない場所に。周りのメンバーに表情で助けを求めると、どうやら彼女らもお手上げ状態。。

「え、迷子、、?」

と思ったのもつかの間、ラミロが、

「お腹が空いたから、キャンプファイヤーでご飯をつくろう!」

とみんなに声をかけたんです!


自然と笑ってしまいました。近くの畑で働いている方に許可をとった上で、火をおこして焚き火をつくり、みんなが持ち寄ったトルティーヤ、ゆで卵、チーズ、豆、ソーセージなどグアテマラで日常的に食べられている食材を焼いたり温めたり。一緒にGCFのコーヒーも欠かせません。

キャンプ好きの私からみてもかなりワイルドな体験でしたが、どれも美味しくて楽しかったです😆

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近くで拾い集めた枝の上にソーセージがドーンと乗っかっている様子。その横では、コーヒー用のお湯を沸かしていました。

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コーヒーメーカーのようなものはないので、コーヒーはお湯でグツグツと煮出して作ります。そして、網でコーヒーの抽出かすが入らないようにしてコーヒーを一杯ずつ入れていきます☕️ 子供たちもみんなコーヒーを飲んでいて、さすがグアテマラ!


さて、自分たちが道に迷っているのを忘れるところでした。
畑で働いていた人に道を聞くと、一緒に途中まで歩いて道案内をしてくれました。仕事中だったのになんて良い人!
レティたちは感謝の印として自分たちの持ってきていた食べ物をその人にも分けていて、それもすごく素敵な光景だなと思いました😊

ただ教えてもらった道は森の中。唯一のアドバイスである「ひたすら左側に向かって歩けばいい」に従って、道なきみちを行きます。拾った木の枝を杖がわりに、植物の間をかき分けて道を切り開いて行きましたが、景色は一向に変わらず。さすがに不安が募ってきます。。

それでも、みんなは「やー、またまた迷子だね!」「どうしたものかね!」とか言いながら笑っているので、「この人たちと一緒ならなんとかなるか!」と開き直ってしまいました。笑

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迷子になっても記念撮影は忘れません!📷


そんなこんなでしばらく歩いていくと、やっと見覚えのある道を発見!!
片道30分のはずが、トータル「5時間」になったハイキング。何はともあれ、みんな無事に帰ることができて本当に嬉しかったです。

コリスの地元の人たちはどんなことに直面しても基本的にポジティブで陽気で、そのおかげでこんな予想外な出来事もすべてが良い思い出になったなと感じました。もちろんコリスの豊かな自然を存分に満喫できたのも最高でした!
  
彼らのなんとかなるさ精神。私も身につけていこうと心に決めました😊


▼ライター紹介
小谷一華(おだにいちか)
ニューヨーク州立大学オネオンタ校ファッションアンドテキスタイルズ専攻、スペイン語副専攻卒。アメリカのフロリダ州にあるフェアトレードファッション会社で1年間のインターンシッププログラムに参加した後、グアテマラでテキスタイル関係のボランティア活動を約3ヶ月間行ない、2021年10月に日本へ帰国。




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