中の下の底辺、コンビニバイト
大学生になって早7か月。サークルに友達も増え、遊ぶ以外はバイトと楽器の練習ばかりの日々が続いている。
さて、僕は某「あなたとコンビに」なるコンビニで働いているアルバイト店員であり、半年ほど働いて感じたメリット/デメリット、お客さんとして来る人への切実なお願いや愚痴を書いていこうと思う。
※参考までに、僕は京都で一人暮らしをする大学生です。
コンビニバイトのメリット
コンビニバイトのメリットは大きく分けて3つある。それを以下に示していく。
1.いつでもアルバイトを始められる点
コンビニは年がら年中人手不足である。経済産業省の2018年の調査によれば、全体の約61%の店舗が人手不足の状態らしい。
人手不足ということは、常に求人を出しているということだ。
京都には大学生が飽和しているので、これはありがたい。割といつでも面接に行けて、採用をもらえるのではないだろうか。
2.勤務のしやすさがずば抜けている点
勤務のしやすさにはいろいろなチェックポイントがあるだろう。服装規定、髪型規定、勤務地と居住地の近さなど。これらはコンビニなら全部クリアできる。
まず服装だが、これは制服を羽織る、あるいは上だけ着替えるという形で済むので、よほどめんどくさいお着物を召されている方でなければ、大体何とかなる。
次に髪型。僕はかなりパーマを当てて茶髪にしているが、問題があるといわれたことはない(内心どう思われているかは知らないが)。
そして近さ。これは、コンビニがコンビニエンスストアであるために、一番近いコンビニはどうあがいても徒歩圏になるのでクリアは容易だ。
3.業務が簡単な点
コンビニバイトの仕事はいろいろあって大変、という意見もある。が、コンビニバイトで上を目指さず、ただ勤務するだけなら大して難しいことはない。
レジ打ちは慣れれば素早くできるようになる。品出しや清掃、揚げ物作成といった業務も全部マニュアルに書いてある。きちんと勉強して大学に来た人なら、ミスはすれどできない/わからないということはない。
固定シフトなら、自分の入っている時間の仕事を覚えて効率化すれば、既定の3分の2くらいの時間でレジ打ち以外の業務を終わらせられる。
コンビニバイトのデメリット
コンビニバイトはメリットも多いが、デメリットはそれより多い。大きく分けてとか言えないくらいにはあるので、どんどん書いていこう。
1.客層がピンキリ
コンビニにはいろんなお客さんがやってくる。コンビニの所在地によって偏りはあるが、客層の多様さでいえばアルバイト随一であろう。
つまり、何が起きるか。ドン引きして接客がまともにできなくなる客から、ニコニコでまたお越しくださいませと言ってしまうお客様まで、質も様々になる。
いつもキレてるみたいな人、耳がよく聞こえないのに補聴器をつけてこない人、タバコを番号で言わない人、ほかのコンビニのクーポンを出して使えないことに怒る人……
こちらが大学生だと思ってなのか、タメ口をきいてくる客は全体の7割くらいだと思う。頼むから最低限の赤の他人への礼儀くらい身につけてきてくれ、カス。
2.店員層もピンキリ
これはあんまり言いたくないが、店員層の「ピンキリ」は、「ピンからキリ」じゃなくて「ピンかキリ」だ。
これは、だいたいコンビニの所在地周辺の治安に影響を受ける。以前ちょっとさびれた地域の店舗に行っていたときは、本当に居心地が悪かった。パワハラにあたるような言動も多かった。詳細は書かないが。
信頼もクソもなければ頑張ったところで特にメリットもないこちらとしては、共通点の多くそれなりに頭のいい大学生バイトの人が一番話しやすく心地いい。
3.時給が低い
大体最低賃金。この間の最低賃金引き上げに伴って、漸く時給1000円を超えて働けている。上で示したような高ストレス環境でもらえる金額がこれなのだ。人が少なく深夜手当の出る夜勤が一番効率がいいという意見もよくわかる。
やってる仕事が楽だからしょうがないのだろうが、人手不足で困ってますとか言って善意につけこむくらいなら給料上げてくれ。頼んます。
4.やることが多い
メリットの3つめでは、業務は簡単だと書いた。しかし、それは単体で考えた時の話だ。
人がたくさん来る時間帯に並行して業務をこなさなければならないことを考えると、日によってはかなりせかせか働かねばならないという日もある。
5.まとめてシフトに入れない
これは自分の店舗だけかもしれないが、結構細切れに入ることになるうえに、常に埋まっていて自分が入れないという時間がある。
ピーク時から閉店まで、という飲食店のような勤務環境ではないので、まとまったお金を稼ぐのが難しい。正直2時間とかで入ってほしいって言われるとめちゃくちゃイライラする。
6.昇給要件がめんどくさい
昇給のためには、社内限定の資格を取る必要がある。いろんな時間帯にいろんな仕事があるわけだが、5のようにシフトに入れる時間が決まっていると、その「いろんな仕事」を幅広く経験することができない。ゆえに、結果として昇給は難しい。
ちなみに僕はいまだにトレーニング期間らしい。なめてんのか。
さて、散々書いたが、店舗と勤務時間、そして同じ時間に働いている人次第ではあるものの、これでもまあ悪くはないバイトだと思っている。中の下の中でも最底辺、下になるギリギリという感じかな。
おねがいします
さいごに、コンビニへ訪れるすべての人へのお願いを書いていく。愚痴は上で書いたから、もういいや。
①タバコは番号か、実物で
タバコは番号を指定するか、実物を持ってきて「これと同じやつ」のどちらかにしてください。
メビウスの~とか言われても、いくつも種類があります。店員全員がすべてのタバコを吸っているわけではないので(というか喫煙者も250種類以上のタバコを暗記しているわけがない)番号が分からない、見えない、見つからないなら以前買った実物を持ってきてくてくださると本当にありがたいです。
②忙しそうなときはできるだけセルフレジで
セルフレジは近頃いろいろな店舗で導入されています。セルフレジでできないことは、
・支払いや振り込み
・切手やはがき等の購入
・お酒、たばこの購入
・揚げ物類やコーヒーの購入
・現金での支払い
あたりだと思います。それ以外、例えば飲み物1本、アイス1個をPayPayで買うなど、店員がいなくてもできることは、できるだけセルフで済ましていただけると納品を陳列したり、清掃したり、棚の整理をしたり、といったレジから離れなければならない業務が進みます。
おわりに
使う場所だからこそ、優しく接してもらえると助かります。僕も態度悪い人以外にはかなり丁寧に接しているつもりです。
年度内でやめようかなあ……
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