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トレードで本能が出にくい仕組み作り

前回の記事で、トレード中に本能がでると、負けるほう、負けるほうに、行動が誘発される。
よって早い時期に、その本能が出にくいシステムを考えないと、退場は時間の問題である。といった内容の記事を書きました。

それでは、本能がでるとどうなるのか?

① 損切り逆指値を動かす。
② 負けが続くと、リベンジトレードをやってしまう。
③ 損切りができずに、トレードを放置する。
④ 今日は結構勝ったからと、途中で全決済してトレードを切り上げる。
⑤ 利益金額をみて、衝動的にチキンしてしまう。
⑥ セリクラ、バイクラで狼狽損切りしてしまう。
⑦ 負けが続き、エントリー恐怖症でマウスポチできない。

以前、ホラー映画が見れない人は、トレードで勝てない。という記事を書きました。
私の妻は、ホラー映画を微動だにせず、声も出さずに平然と見ています。私はダメです。来そうな場面で目をつぶる。ギャー!という、身体硬直、手汗をかく。

なので、まともにトレードに向き合うとい本能に引きずられます。
この性格はトレードに向いていません。なので、本能が出ないようなシステムを作りました。

ザラバ中は含み損益を一切見ない。

Excelシートの上部に下図のようなチェックボックスを配置しています。
チェックが入れば、損益額と損益率が、所定のセルに表示されるようになっています。

ザラバ中は、常にOFF状態で損益額は一切見ません。大引け後に今日の損益額がどうなっているのかを確認しています。

ザラバ中に損益をみると、どうなるか?
一括手仕舞いで利益を確定させ、トレードを切り上げたい!
含み益が減ったら、なぜ、あの時に利確しなかったんだ!
と悔やんだり、頭の中がぐるぐると思考でかき乱されます。

損益状況をみて、トレードルールを破れば、以降、トレードルールが厳格に守れなくなります。ちょっとしたほころびから、トレードが崩壊します。
なので、ザラバ中は含み損益は一切見ません。

約定後はチャートを見ない。

約定後、チャート形状や、各種指標で利確、損切りを決めている人は、チャートを見る必要がありますが、私はパーセンテージトレードなので、約定後、チャートを見る必要がありません。

なので、見ません。私の分足システムトレードでは、多くの指標や情報は必要ありません。できるだけ、情報を排除しています。
勿論、TOBやMBO、重要な情報開示は見ますが、とにかく無駄な情報は一切入れない。1日の需給で決まるデイトレに、多くの情報は必要ありません。予想しない。期待しない。チャート見ない。です。

何も考えず発注する。

デイトレのように秒単位を争う現場で、もっと良い条件で~、なんで考え始めたら、本能がでてきますよー。それでトレードチャンスを逃がします。

思考すればするほど、予測すればするほど、迷いが生じ、本能丸出しのトレードになります。

あとで、エントリーポイントを見ると、なんてバカなところでエントリーしてるんだ、という場合もありますが、トータルで勝つ分足システムトレードでは、それでいいんです。

私は、シグナルが出たら、何も考えず5秒以内で発注完了しています。
1秒遅れで約定できず、数万を設け損ね、何度も悔しい思いをした経験から、無考即注に徹しています。

最大ドローダウンを受け入れる。

負けるのが怖い、資金を減らしたくない。昨日も負けた、今日も負けている、などの心理状態では本能が出やすく、負のスパイラルになります。

私は「今日、30万負けてみるか!」
と負けを許容することで、本能を出にくくしています。
長いことトレードしていると確率的に、1日で大負けする日や、大きなドローダウンを食らうことが、必ず起こります。

なので、負けた日もドローダウンの期間も、許容範囲であれば、まあこんなこともあるよね。くらいに気軽に考え次のトレードに影響されないようにしています。

ちなみに、以前【株デイトレで30万円負けてみよう】という記事を書いてから、フラグが立ったのか、すぐに1日損益で25万負けてしまいました。

そのとき思ったのが、今年3番目の大負けだったんですけど、いつものように、早い時期に回復するよね。と気軽に構えていました。
その結果、下記画像のように、3日で回復しました。

資金管理のルールを作る。


まず、最初に、資金管理に関して概略知りたい方は、
【株デイトレでの資金管理では、何を決めればよいか】
を、Copilot、chatGPT、Gemini、あたりで調べてみてください。

トレードで本能を抑えるには、資金管理が大切です。人間は資金がなくなるのが一番の恐怖なので、あらかじめ自分の資金量、性格にあった資金計画を作ります。

①口座にいくら資金を入れるか?
②ワンショットいくらにするか?
③最大許容ドローダウンをいくらにするか?
④一日最大ポジションをいくらまでにするか?
⑤1トレード最大損失をいくらまでにするか?

などでしょうけど、私の場合、④、⑤はありません。
仕掛可能範囲であれば仕掛けできる金額まで仕掛けます。
1日いくら負けたから、今日は終わり、などのルールもありません。

それでは、私の資金管理を実例に述べます。
① 口座残高は約500万。(信用での最大仕掛け金額1670万)
② ワンショットは60万。(10月1日より、50万より変更)
③ 最大許容ドローダウンは120万。
④ 無くしてもよいと思っている金額200万

④の無くしてもよいと思っている金額200万ですが、元々市場から得た資金なのでそれほど負担は感じません。

トレードは生き残ること、資金を守ること。
などと言われます。
この資金を守るという言葉は一般常識なので、そのとおりでしょう。

でも私は、資金を捨てる、という発想です。

現在ワンショット60万ですが、
ワンショット額は、資金量の10%から15%ほどを考えています。
現在資金量が500万なので、50万~75万ですね。

ここから余談ですが、

デイトレスタイルは、スキャや、デイトレ内スイング、逆張り、飛び乗り、リバ、買い、空売り、板読み、VWAP、移動線乖離、期待値重視、勝率重視・・・。
百花繚乱、いろいろな手法やテクニックがあると思いますが、

月次損益は、ワンショット×2倍を想定しています。ワンショット60万なら月次利益120万です。

ワンショット額の2倍の月利利益を上げることができれば優秀なデイトレシステムだと思います。

さて、
次に最大許容ドローダウン120万に関してですが、
この金額は資金量が500万の場合、月利24%になります。
120万のDDが出るというのは、私の手法の場合、かなりの変調です。

これが、相場の一時的な変調なのか、それとも手法そのものにエッジがなくなったのか?
そういったことを見極めるためにロットを落として経過観察するようにルールを決めています。

ただし、今のトレードスタイルで4年になりますが、MAXDD24%を食らったことはありません。

それ以前の日足システムトレード時代、資金800万くらいのときに、2週間で350万、DD43%を食らった経験がありますが、その当時は数日間、目がうつろで、体に力が入らず、つらかったのを覚えています。なので、DD の方の気持ちも、よくわかります。

いろいろ経験して、トレード歴12年半になりました。実践と検証と研究を続けて現在のトレードスタイルや資金管理になっています。

トレードと本能、これはトレードを続ける限りずっと向き合はなければならない問題です。
なので、自分なりに対処法を考えないといけません。

今回はこのあたりにしておきます。

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