マガジンのカバー画像

解離性同一性障害という生き方 ~100人超の交代人格と私~

12
私がかかわったことのある解離性同一性障害をもつある人物の話を中心に、その他数名の話を参考程度に織り交ぜて、その人の人生と、関わりの中で知りえた驚くべき事実を全11話でお届けする前…
1話ごとに衝撃的な内容がつづられています。3話以上読まれる方は購読がお得です。
¥1,500
運営しているクリエイター

#基本人格

#10【生きづらさ】解離性同一性障害という生き方 ~100人超の交代人格と私~

私たちの人生は、ある程度一貫性があって、進学したい学校があったり、就きたい仕事がある。もちろん、途中で進路変更することもあるが、基本的には夢や目標に向けて進んでいく。 解離性同一性障害を持つ場合、出来るだけ基本人格の考えに沿って進むべきですが、多数の人格が頻繁に交代してしまうと、その間の時間は基本人格にとって何もしていない状態であり、やったことも誰かと会話した内容も一切記憶にない。 要するに時間が搾取されてしまったり、意図しない人生を歩むことになってしまったりする。

¥500

#7【スゴ技】 解離性同一性障害という生き方 ~100人超の交代人格と私~

前述したように、内界にいる人格達は、視覚や聴覚を通じ、外の様子を知ることができる。 視覚に関しては、外の様子を見ようと思った時のみ見ることができるらしく、音に関しては、外の音が内界全体に聞こえているらしい。

¥500

#6【役割】 解離性同一性障害という生き方 ~100人超の交代人格と私~

交代人格には、それぞれに役割がある。 前述で管制塔という表現を使ったが、皆が知る管制塔には責任者がいるし、その責任者を補佐する人達がいる。そして、その他のスタッフがいるわけだが、内界もまた、同様にリーダー的存在の人格がいて、そのリーダーを補佐する人格がいる。その他の人格は、身代りを主な目的として存在し、補佐役の人格たちは外の様子や基本人格の状態を監視し、いつどのタイミングで交代するかをリーダーと情報共有しリーダーが指示を出す。

¥500

【人格交代】#5 解離性同一性障害という生き方 ~100人超の交代人格と私~

内界にいる人格たちには、外の様子が見えていたり音が聞こえていたりするが、基本人格が内界に居るときは、個室にいるため他の人格と関わることもなければ誰が交代して何をしているかも全く知り得ないのである。 もちろん、この間の記憶が全くない。 例えば、虐待が始まるとその様子は内界でも把握できるため、すぐさま適応出来る人格に交代しストレスを肩代わりする。

¥500

#4【人格】解離性同一性障害という生き方 ~100人超の交代人格と私~

ここからは客観的な観察記録として書いていきます。 まずは、基本人格とその他の交代人格は完全に分けて考えなければなりません。 ケースとして、基本人格=主人格のケースです。その場合、基本人格(主人格)を基準に他の交代人格たちが活動します。 もう一つ、基本人格の影武者的存在として主人格が別人格として存在しているケースがあります。これは、基本人格がストレス超過になりそうな時に主人格が出て代わりに日常生活を過ごしながらフォローする体制のことで、その他人格は、主人格さえもストレス超

¥500