𝕏 (旧Twitter)での「エアリプ」について

noteのアプリの中では、全くこういったことはなく、安心してnoteでは投稿できるのですが…

私は3年ほど前、まだ𝕏 がTwitterだった時から𝕏 (旧Twitter)を始めています。
それで、𝕏 のキリスト者たちのポストを見た時に、年を追うごとに、この「エアリプ」と呼ばれることをするキリスト者たちが多くなってきていると感じるようになりました。

noteでは、なかなか縁がない言葉だと思うので、「エアリプ」とは何かを説明致します。

エアリプとは、主にTwitterにおいて「@アカウント名」のメンションの付与や標準のリプライ機能を使用せずに投稿された、特定の誰か宛ての（と推測される）返信や言及のこと。「空リプ（からリプ）」とも呼ばれる。

サイト「シマウマ用語集」より

ピンと来ない方もおられると思うので、私の言葉で説明すると、このようになります。

「エアリプ」とは…
相手の発信を見て(見た人がちゃんと相手の意図を汲んでいるかに関わらず)、自分の投稿の中で、相手に見られるか見られないかは関係なしに、意見を言うことです。大体悪口が多いです。

これのどこが悪いかというと、相手に直接文句を言わないのも当然良くないこと(陰口になってしまうので)ですが、𝕏 という全世界の誰もが見るところで、特定個人の悪口を言うことがとても悪質です。
悪口先の相手が分かるくらいの悪口を言ったり、スクリーンショットを撮って特定個人を晒す行為や、その上で悪口を書いていることもあったりします。

それらは、キリストを信じている人が同じキリストを信じる兄弟姉妹たちに対してしていることです。
そして、その行為にキリスト者や未信者の方々が「いいね」という、noteで言うところの「スキ」を付けて、同意していることがあるということです。

これは、学校での「いじめ」と同じで、いじめっ子を肯定することで、その肯定者たちが間接的にいじめられた人にいじめをしている構造と同じです。

だから、これはとても重い問題なのです。

つまり、私がこのことに対して言うならば、未信者や求道者の方々にキリストを宣べ伝えなければいけない私たちが、本来味方であるべきキリストにある兄弟姉妹たちに陰口をたたくことはありえないです。

これは、未信者や求道者、キリストを信じて間もない方々に、「キリスト教はこんなもんか、キリストを信じていてもどうせ一般社会の人と変わらず悪口を平気で言えるんだな、言ってもいいんだな、残念だな、悲しいな」と思わせる行為も同然なのです。

私はこのことに良い思いをしていません。

それは、先述の通りいじめの構造にそっくりなものだからです。

「議論をしない」という名の下で、公の場で悪口を言う方々はたくさんいます。

キリストを信じているのに神の家族であるはずの兄弟姉妹の悪口を言う、そのような場合に、まだキリストを知らない世で苦しんでいる人たちに見せられないようなことをしてしまうキリスト者たちがいるというところが一番悲しいところです。

私たちは本当は信仰でキリストの模範を示していくべきはずの人間なのです。

私も胸の内に裁き心を持ってしまう時がありますが、その時は信仰から離れてしまっていることがほとんどです。
ですから、その度に悔いて神様にごめんなさいをしています。

このことで、私たちがキリストの香りを放てずに逆に香油を汚す人間になるのは良いことなのでしょうか？

[コリント人への手紙 第二 2:15]

私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神に献げられた芳しいキリストの香りなのです。

[伝道者の書 10:1,3]

死んだハエは、
　　調香師の香油を臭くし、腐らせる。
　　少しの愚かさは、知恵や栄誉よりも重い。
愚か者は、道を行くときにも思慮に欠け、
　　自分が愚かであることを、皆に言いふらす。

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会 許諾番号4-2-3号

いじめを肯定する人はほとんどいないと思います。
しかし、そのいじめのようなことをキリスト者がしている事実があるから、キリスト教が蔑まれることもあるのです。

たとえ、その陰口が私個人に向けられたものでなくても問題だと思っています。
「デジタルタトゥー」として残せるものとして、公然と悪口を発信するのはありえないです。

以前、私はある兄弟姉妹に対して不信感を抱き、それが精神障害の症状にまで影響していました。「その不信感を抱いている対象に直接問いかけてみたらどうだろう？」という司牧を受けて、私は決心して統合失調症の症状を出したまま、直接問いかけました。

私は特定個人に言いたいことがあれば、はじめにその気持ちを持った人が、直接本人に言うべきだと思います。

私の体験では、症状を出したまま相手に尋ねるというのはとても勇気がいりました。嫌われることも、捨てられて縁を切られることも考えたからです。

はっきりと人に意見を言うことは、アドラー心理学の「嫌われる勇気」に通ずるところがありますね。

追記ですが、誰かを叩く時は自分たちの立場を明かすべきだと個人的に考えています。
所属教派・教団・教会名…etc

献身者や聖職者、奉仕者の方々は、きちんと単立だとか、○○教団とか、所属の教会名を出しています。
自分自身を明かさない限りは、批判しても説得力がなく、相手と対等の位置に立っていないことをご理解していただきたいです。

そして、エアリプでの批判等に辛い思いをしている方々は相手が身分を明かしていなければ、相手にする必要は全くありません。
特に攻撃的な言葉をかけられた時は相手が身分を明かしていても、無視すべきだと思います。
これらのことをまともに受け止めてしまうと、ダメージがとてつもなく大きいのです。

そういったSNSでのやりとりを見て、または被害を受けて落ち込んでしまう人たちがあまりに多いので、私はそのような人たちを励ましたいです。

主は弱い者や貧しい者に特に目を向けておられます。

[詩篇 113:7,8,9]

　主は弱い者をちりから起こし
　貧しい人をあくたから引き上げ
　彼らを　高貴な人々とともに
　御民の高貴な人々とともに　座に着かせられる。
　主は　子のいない女を
　子を持って喜ぶ母とし
　家に住まわせてくださる。
　ハレルヤ。

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会 許諾番号4-2-3号

そして、批判する人は相手と同じ土俵に立ちたければ、立場ははっきりさせた方がいいです。

その上で、主の召命を受けて献身した人の悪口をSNSで言いふらす人は特に慎重になるべきだと私は個人的に考えています。

なぜなら、パウロはテモテに対してこのように牧会しているからです。

[テモテへの手紙 第一 5:17,18,19,20]

　よく指導している長老は、二倍の尊敬を受けるにふさわしいとしなさい。みことばと教えのために労苦している長老は特にそうです。
聖書に「脱穀をしている牛に口籠をはめてはならない」、また「働く者が報酬を受けるのは当然である」と言われているからです。
長老に対する訴えは、二人か三人の証人がいなければ、受理してはいけません。
罪を犯している者をすべての人の前で責めなさい。そうすれば、ほかの人たちも恐れを抱くでしょう。

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会 許諾番号4-2-3号

リアルでの教会の人間関係などで傷付く気持ちは私も所属教会とは別の教会でありましたので、分かります。
だからこそ、口から出る言葉で自分自身を損ねてほしくありません。

私はずっと、このエアリプの問題について、誰かが書き残しておくべきことだと思っていました。
何度も、エアリプを受けて傷付いている人たち、落胆している人たちを見てきて、なんとか攻撃的になりすぎないような形で記事を書いていきたいと思っていました。

どうか、私たちの愚かさの故にキリストご自身が軽んじられることのありませんように。

2024年4月7日追記
昨日の4月6日、この記事の内容が「机上の空論だ」というご指摘を受けました。

私の書く記事は教会での伝道や司牧を身近で見てきた経験から書いています。
具体例を伏せているだけで、全くの作り話ではありません。
誤解がないように、お伝えしておきます。