本物のクリスチャンって何？
この記事では、私が怒りと悲しみと疑問を持ったワードについて、Twitterではなく、noteにまとめようと思います。
その言葉とは「Twitterなどネット上では本物のクリスチャンは少ない」という言葉です。
これは、一人の人が言ってたのではなく、複数人が言っていた言葉なので、とても気になりました。
私が捉えた意味としては、信仰のないクリスチャンがほとんどだということです。
そのような意味だということを前提に語ろうと思います。
ですから、聖書はクリスチャンについてどのように言っているか、聖書の言葉を見ながら考えていきたいと思います。
私自身の罪について
まず、本題に入る前に、私も他のクリスチャンの方々を裁いていたことを悔い改め、告白しようと思います。
最近まで、私は自分と考えの違うクリスチャンの人を主観的に裁いていました。大きな罪を犯してしまっていました。その一人ひとりに謝罪してまわることは出来ませんが、本当に所属教会にも、主任司祭にもたくさん負担をかけてしまいました。嘆きながら奉仕させてしまっていました。
司牧で私の心の内が露わにされた時、私は怒りに囚われていたと思いました。
ですから、今は、教派や神学等で意見が違う人がおられること、自分のものさしで人を見ないこと、まだまだ訓練されている身ですが、意識したいです。
こうして、私が裁きの罪を悔い改め、神様に赦された人間として、これからの話をさせていただきたいと思います。
「「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。 あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる。」
マタイによる福音書 7:1-2 新共同訳
https://bible.com/bible/1819/mat.7.1-2.新共同訳
本物のクリスチャンって？
この言葉をTwitter上で発信した人に問いたいです。
「そのように他のクリスチャンを裁くあなたは、本物のクリスチャンですか？」と。
聖書にはこうあります。
「次のように書いてあるとおりです。 「正しい者はいない。一人もいない。 悟る者もなく、 神を探し求める者もいない。 皆迷い、だれもかれも役に立たない者となった。 善を行う者はいない。 ただの一人もいない。」
ローマの信徒への手紙 3:10-12 新共同訳
https://bible.com/bible/1819/rom.3.10-12.新共同訳
この箇所は新共同訳では「正しい者はいない」と翻訳されていますが、新改訳2017では「義人はいない」と訳されています。
もう一つ、聖書箇所を出します。
「決してそうではない。人はすべて偽り者であるとしても、神は真実な方であるとすべきです。 「あなたは、言葉を述べるとき、正しいとされ、 裁きを受けるとき、勝利を得られる」 と書いてあるとおりです。」
ローマの信徒への手紙 3:4 新共同訳
https://bible.com/bible/1819/rom.3.4.新共同訳
この通り、クリスチャンであっても、ノンクリスチャンであっても、人間には義なる人はいないし、皆、偽り者なのです。
ただ一人、子なるイエス・キリストだけが義なる方なのです。
クリスチャンになったら、確かに信仰だけで、義とされます。しかし、それはイエス様の信仰に私たちがあずかっているから受けられる「恵み」なのです。
ですから、クリスチャンを本物と偽物で、人間が選り分けること自体がおかしいのです。だって、皆、罪人だもの。
異端やカルトを偽物だと言うのなら分かります。
しかし、キリストにある兄弟姉妹を裁くことは、はっきり言って罪です。私はその罪の報いを一日も経たない内に刈り取りました。罪の刈り取りは辛いです。
同じキリスト者を裁くべきではありません。
裁く者と罪人
では、神様は罪人をどんなに愛され、そのためにイエス・キリストを遣わされたか、皆さまはご存知だと思います。
聖書にはこうあります。
「イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」」
マルコによる福音書 2:17 新共同訳
https://bible.com/bible/1819/mrk.2.17.新共同訳
誰も彼も罪人だと、先述しましたが、イエス様はその罪人を招くために来られました。
それは、私たちが良い行いをしたからでもなく、神を愛したからでもありません。
神様からの一方的なプレゼントです。
「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。」
ヨハネの手紙一 4:10 新共同訳
https://bible.com/bible/1819/1jn.4.10.新共同訳
では、神様は神を信じる者を裁く者たちに対して、どう仰られているか、見ていきましょう。
「自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対しても、イエスは次のたとえを話された。 「二人の人が祈るために神殿に上った。一人はファリサイ派の人で、もう一人は徴税人だった。 ファリサイ派の人は立って、心の中でこのように祈った。『神様、わたしはほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、この徴税人のような者でもないことを感謝します。 わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げています。』 ところが、徴税人は遠くに立って、目を天に上げようともせず、胸を打ちながら言った。『神様、罪人のわたしを憐れんでください。』 言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリサイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」」
ルカによる福音書 18:9-14 新共同訳
https://bible.com/bible/1819/luk.18.9-14.新共同訳
このように、自分を高ぶらせる者は低くされ、神の前にへりくだる者は高くされます。
「本物のクリスチャン」がどうのこうのと言う人と、このパリサイ人の姿は重なります。
そのような人たちが神の愛を語るなど言語道断です。
私たちは罪人
パリサイ人と取税人の祈りの例えから、私たちは神の前ではへりくだるしかない存在であることを教えられます。
皆が罪を犯し、律法の下に閉じ込められていました。ですが、神様の一方的な恵みによって救われました。
「人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、 ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。」
ローマの信徒への手紙 3:23-24 新共同訳
https://bible.com/bible/1819/rom.3.23-24.新共同訳
救われた時のあなたたちはどうでしたでしょうか？たくさん問題を抱えて苦しみの中にいたのではないですか？私もそうです。
はじめの愛に立ち返りませんか？
最後に
この記事は、私自身に語りかけるためにも書きました。
私にとって、はじめの愛は何か？
私たちはもっと神様の近くにいたのではないだろうか？今はどうか？
神様からの溢れ出んばかりの愛を受け取って、他の人にも注いでいるだろうか？
ぬるい信仰ではなく、神様への火傷せんばかりの熱い信仰を持っていきたいです。
「しかし、あなたに言うべきことがある。あなたは初めのころの愛から離れてしまった。 だから、どこから落ちたかを思い出し、悔い改めて初めのころの行いに立ち戻れ。もし悔い改めなければ、わたしはあなたのところへ行って、あなたの燭台をその場所から取りのけてしまおう。」
ヨハネの黙示録 2:4-5 新共同訳
https://bible.com/bible/1819/rev.2.4-5.新共同訳
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？