走る火山学者のバヌアツ出張記(0日目)
新千歳空港から羽田空港、成田空港、フィジー Nadi空港、と電車と飛行機を乗継、やっと最終目的地バヌアツの首都ポートビラについた。
今回の出張の目的は、T大のK先生と、バヌアツ気象地象局の方々にドローンの飛ばし方を教え、来年、一緒に調査をする準備をすることだ。
初めての経験のインパクトというのはすごいもので、去年一回きただけなのに、今年はバヌアツについて平屋の空港を見てもおー、ただいまー、くらいの感じでしかなかった(去年はこれ空港??って思った気がするんだけど…その後見たTanna島の空港の衝撃もなかなかだった)
手配してもらっていたタクシーにのり、これまた去年お世話になったメラネシアンホテルに着いた。これまた、ただいまーって感じである。近くのスーパーへの買い出しも慣れたもので、K先生とてくてく歩いて、水やその他諸々を買う。たしか朝ごはんが割と質素だったので、朝ごはんの足しに缶詰やパンを買った。それにしても蒸し暑い。でも、陽が落ちてきて、風が吹くと涼しさもある。日本の真夏より夕方は過ごしやすいかもしれない。
夜ご飯はメラネシアンホテルで日曜日だけやっているバヌアツショー&BBQバイキングへ。バヌアツショーでは、伝統的な衣装に身を包んだ演奏者兼ダンサーのパフォーマンスを見れる。見てるだけかと思いきや、途中でKavaタイムやココナッツウォータータイム、みんなで踊ろうタイムなどがあり、観客参加型で面白かった。ちなみに、Kavaはコショウの根っこを水に浸して絞った液体(もしくは根っこの粉末を溶かした液体)で、恐ろしく土臭く、味わって飲んではいけない飲み物である。バヌアツの人たちはリラックス効果があると言って、週6日Kavaをのむ人を知っているが、私からすれば正気の沙汰ではない。なので、Kavaタイムは遠慮したがダンスタイムはしっかり踊ってきた。ショーのダンサーにはしっかり衣装を着た子供もいて、基本プラプラして遊んでるだけなのだが、たまに見よう見まねで踊ったりしているのが可愛かった。ちょろちょろしててもダンサーも観客も誰も文句言わないのがおおらかでいい
BBQバイキングはイカ・鳥・豚・牛と色々な肉や、チャーハン?・焼きビーフン?・マッシュポテトなどの主食系やラプラプ(芋餅のようなものをココナッツミルクで味付け…私は苦手)などがあり、かなり豪華で美味しかった
実はメラネシアンホテルは日本人が支配人をやっているホテルで、そのためか、お客さんにはちらほら日本人もいて、ホテルスタッフの方々も「ありがとう」など日本語も話してくれる
そして、これはわかる人にしかわからないのだが、夕食の後ろの席に座っていた海外のお兄さんが、『Trimble』(GNSSの会社、よく火山の観測で使われる)と書かれたTシャツを着ていた。業界関係者か!?Trimbleの社員でバヌアツに来ることがあるのか!?とずっと話しかけるか迷って、話しかけられなかった…
お腹いっぱいになり、移動の疲れもあり、22時には眠りについた。
1日目につづく