見出し画像

文フリと衝撃波

久しぶりのお遊びでの外出。この頃は卒業試験やら入試対策やらで忙しさに殺されていた。大体のことがひと段落するタイミングで出てきたのが文学フリマだ。
このような即売会自体は初めてではないものの、文学フリマに来ること自体が初めてだったのでやや緊張気味ではあった。
数冊の本のジャケ雰囲気買いをして、ゆくゆくは作家サイドで遊びに行くであろう文フリの下見も兼ねて会場内をうろつき、こんにちはを連呼。冷やかしってなんか心がひんやりするから足早にブース前を通過。ブースから落ちてきたびっくりドンキーのお皿を拾う。残機1UP!
念願の名刺交換だったりも済ませられて喜びの私は、一つの気になるブースを見つけた。
水野らば
珍しく本とスケッチブックのみの設営で、シンプルかつ必要最低限の机上にも惹かれたが、何よりジャケがいい。表紙絵が可愛らしいのだ。
私は今回「その辺で勝手に育ってくれ」を購入した。

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆←本当にこの顔と仕草をしている

久しぶりに本を読んでフッとかキャハハみたいな笑いが溢れた。作者の非常におかしな動き言動に不意を突かれて笑ったしまう事や、違和感の無い歌詞の引用、言葉、事象の説明の巧さがずっと輝いていた。
1つ1つの話が完結しているものの、点と点が線となって続いていくような物語的要素や、作家の心情の変化がキラキラと見える情景描写の上手さに心打たれるばかりだった。
それと同時に、書きたい事象だけを書いても、流れが見えず話に没入できないんだな、という発見もあった。

私自身一応若干気持ちだけエッセイを書いて文フリに出るか…という目論みもあるが、こんなに面白い本がゴロゴロある場所に肩を並べられる自信が正直なくなってしまった。
あまりに魅力的な人を前に、私は無力だ。頑張って文を書かなくとも、おもしろの部分は彼が全部担ってくれる。
何かしらの自分の売りとなる分野を見つけてこんな事、出来ますゾ^ - ^というのを売り込んでいかんとやってられないな、、と水野らばの衝撃波にやられてしまいましてよ。
それと同時にがっつり心を掴まれてしまったので、このようなファンレターを書いている。
ささやかながらの𝐁𝐈𝐆 𝐋𝐎𝐕𝐄を送って。

↓水野らばさんのnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?