父親の闇

”父になるということは、なんという重圧だろう。
一家の大黒柱として、社会の責任を負う者として君臨せねばならないのだから”

子を養うことも大きな重圧だ。
時には悪口を言うこともあるかもしれない、時には支配的な態度をとるのかもしれない。

私の父は、酒に酔い潰れたこともあった。ギャンブルに溺れることもあった。理不尽に殴られることもあった。
昔は本当に許せなかったが、社会に出てからは父の行動に納得がいくようになってきた。
父は強がっているが、本性は弱い。私と同じ人間だ。

父の父、いわゆる祖父には、進路を否定されていたらしい。
なりたくもなかった銀行員を止めなかったのも、本当は幼かった私がいたからではないだろうか。

父は無理をしすぎていた。
父親になるということは、思っても見ないほどの重圧だった。

結婚して子供を産むということは一見幸せに捉えられる反面、
それだけ責任の重いことなのだと理解した。

聖書にも、
子を生む苦しみと夫に支配される苦しみを母が、
汗水垂らして働く苦しみを父が受けると書いてある。

父親には晩年はゆっくりと自分大事に生きてほしいと願っている。
父親との喧嘩も謝りにいこうと思っている。

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