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なぜショートターンが必要か?なぜショートターンが生まれたのか?

【テクニックブック Vol.4】

ターンのサイズはいろいろあります。無限にあると言っていいでしょう。
その中でもロング、ミドル、ショートと区分けする事で、テクニックの伝達がスムーズになります。
今回はショートターンがなぜ必要か?というところを掘り下げていきたいと思います。

そもそもショートターンがなぜ必要か?
スノーボードはサイドカーブがあり、カービングする楽しさが含まれています。
サイドカーブを使ってカービングをすると、ターンサイズは大きい方がコントロールしやすくなります。小さくするには急激なボードの動きが必要になるからです。

綺麗な圧雪バーン。誰も滑っていないパウダー。スノーボード特有のサイドカーブ。
これらの条件が揃っていて、ショートターンを始める人は少ないと思います。
斜面を横切るようなターンの遠心力がカービングの醍醐味でもあります。

こう言ったことから、「斜面を横切るには状況が良くない」という時に必要になるのが、横切らないように下へ下へ滑り降りていくテクニックです。
ショートターンです。
木があったり、人がいたり、バーンが悪かったりして、ショートリズムで滑ることが生まれてきました。
しかし下へ行くのは落下による加速の要素が大きくなります。ショートターンには「減速のコントロール」が必要不可欠になります。

夕方のボコボコバーンをセンターハウスまで安全に降りていく滑り。
減速させならが下へ滑り降りていくのがショートターンです。
ショートターンに必要な減速のコントロール。
これにはズレが必要です。

例えば。
ボードの向きが変わることがズレ。
テールが流れるのがズレ。
雪面を捉えていない状態がズレ。

この3つはズレている状態であり、スピードを減速させるために意図的にズラした状態ではありません。
減速のためのズレは雪面を削ることです。削るためのズレには角付けが必要です。
この『削るために角付け状態でズラす事』を『エッジング』と考えるとスマートに整理できると思います。

しっかりと削れば、少ないズレ幅で思った速度に減速出来ます。
ただズレるだけで雪面を削る意識が少ないと、減速の期待が出来ません。ズレによりボードの向きが変化して、ショートリズムのコントロールも難しくなります。

減速という目的のために、意図的にエッジを使い、雪面を削るのがエッジングです。

『ショートターンのコントロール』
=減速のためのエッジングは雪面を削る意識

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