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「ズレる」と「ズラす」の考える

【テクニックブック Vol.5】

今回のテーマは『ズレる』と『ズラす』です。
見た目だけの演技なのか?実践で通用する素敵なテクニックなのか?
ズラす事での目的は色々とあると思いますが、今回は「速度を調整する」ことを目的にして、このふたつを整理します。

何かしらの原因でボードがズレていることが『ズレる』です。自分でやろうとしていなくても、外力等の影響でズレが始まる状態です。受動的です。
一方、自分から意図的にボードを動かすことを『ズラす』と考えてみます。

弱い角付けは『ズレ』が多くなりスライドするだけで、他の要素が期待できません。ズレが発生するのであれば『減速』という目的が達成されているといいのですが、角付けが弱いことで雪面を削ることが出来ずに減速に繋がりません。
もちろん減速が目的でなくてもいいのですが、実践的なズレは減速がメインなので、今回はズレと減速を繋いで考えてみます。

『ズレる』は受動的なもの。
『ズラす』は意図的なもの。なので目的を達成しやすいです。
『ズラす』は角付け状態で雪面を削る事で目的を達成出来ます。

ズレのコントロールは速度のコントロール。
ズレで減速を!
というはっきりとした目的を掲げることで、実践的にライディングがレベルアップしていきます。

JSBAのイントラ検定に『スライド』という種目がありますが、これは角付けを作らないようにズレを作る滑りです。「初心者は積極的に角付けを作れない」と考えて、角付け以外の要素をメインに滑ろう。というのがスライド種目です。なので、体を回転させるローテーション動作がメインになっていきます。
スライド種目はズレのコントロールというよりも、ボードの向きのコントロールが重要点になってきます。
ズレのコントロールとは全く違う次元の事だと思ってください。

実践的な滑りでは、この減速をいかに効率よく行うか?が重要になってきます。
少ないズレ幅で、大きな減速を作り出す!

『ズレる』と『ズラす』
=減速を目的に考えたら『ズラす』

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