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哀悼・唐沢俊一センセ(改). 〜strange man in blak hat

はじめに言うけど、唐沢センセに対して
嫌いでもないし、批判的でもないです。
悪意もないです。
全てを否定はしないです。
書籍も多少は残ってます(の他は処分)
日記も読んでました
(二葉亭四迷から影響受けたのかな)
正直、追っかけてましたから。

愛は・・・・いまはないけど。

オタク文化の先駆者の世代であるところの
唐沢俊一さんが亡くなったそうです。孤独死だったらしい。
ツイ廃の氏のXのポストが数日ないことから、
不審に思った周りの方が動いて
判明したそうです。
こういった話は、耳にしたことなかったけど
これから増えていくのだろうか。
相互監視社会っていうんだか、長屋的っていうんだか。

氏に関してはいろいろ言われてるけど(弟さんにも)
毀誉褒貶こもごも

最近は、正直、エックス以外で彼の言葉を読むこともなくなってたので
長い間、気にかけてなかった。
エックスも、なんも共感できないウヨっぽい内容でしたし。
たまに、ウヨク的なのに、かまかけリプしたりもしてました。

弟さんの唐沢なをき先生とのペンネーム
唐沢商会の作品として、初めて出会ったのは

伝説の「パンチザウルス」での連載。
(新装刊は高1くらいかね)
(なんで買ったんだろ、しかし)
おもしろかった!と思ってたわりには、
ついに作者の名前なぞ覚えずじまい。
(パンチザウルス連載陣の名前なんて、覚えようともしてなかった)
黒いハットのいけ好かない原作おじさんと、(死神君みたいな)
かわいい犬のような風体の作画担当のかた
ってイメージで、兄弟っておもってなかったかも。
(天久聖一さんとか山上たつひこさんとかも連載してた?)

内容はおぼえてるけど、それだけで。誰の漫画なの?って
その全貌が判明するのは、ずいぶんあとになってから。
書店に積んであった
ガラダマ天国(目に悪い派手なピンクの装丁)がきっかけでした。

俊一氏については、キャラだとばかり思ってて。
まったく得体の知らない人と思ってて。

パンチザウルスの連載が、文庫になって
(「能天気教養図鑑」)
俊一氏の旧作も文庫化されていたので、
ついでに買った(「薬局通」)
と、いうのが初めてかも知らん。

平行して。
多分、新潮45の向こうを張って?
宝島30という月刊誌が創刊。
月間の別冊宝島、みたいな感じなのかな。

雑談:
wikiでは諸説でてるけど、
「爆笑問題の日本言論」ってこの雑誌が初掲載のはず
雑誌を流れ流れて、今、HANADAとかあっちだっけ?
雑談終わり

その雑誌で、と学会との邂逅(って、そこまではいかないか)。
彼らがそこで「今月のトンデモ本大賞」という連載をしてました。
いわゆる「と」物件
初期の執筆者で覚えているのは、
故・山本弘さんとか、皆神竜太郎さんとか、志水先生とかかな。
直接的ではないもの、そこで陰謀論とかを教えてもらった感じですかね。

「と」物件は、事実がどうであれ、本として面白くないと完読できないので
しかも、あやしげ、そんなに面白くない本を面白そうって思わせちゃうほどのプレゼン。見事でした。

編集を担当していた町山智浩さんによると、
俊一氏は原稿を書くことが少なかったようで
名作「トンデモ本の世界」には、原稿を書いていないとか。

ちょっと関係ない話
と学会関連の著作は、初期は山本の原稿が多いんだけど
その印税も「と学会」で分配していたと、読んだことがある。
山本先生も大変でしたね、ほんとだったらだけど

ちなみに、記憶が定かなら、俊一先生は
「本」でなく「と物件」を披露することが多かった。
博覧強記 おびただしい蔵書なのに
本じゃないのよね、発表が。
B級案件評論家って名乗ってた気もする。
「と」ブームの前かな。

その後、と学会の単行本は大ヒット。
ちょっとした年数、と学会著作の単行本が、毎年出版されていましたな。
2冊同時っていうのもあったり。
会員数がふえたから、原稿放出?
の割には、加門正二さんの原稿が増えた印象が。

おいらも、SF大会にはいかないけど、同人誌を買ったり
かなり出版物を追いかけてましたね。
面白いとかそうでなく、惰性で買っていましたね。
でも、読みづらい、面白くない文章も年々増えてて。
読み直しっていうのはしなくなった。
ユーモアがないから、引っかかって読めない。
うちわ向けにしか書いてない?みたいな原稿もあって。
否定、反論ばかりが目立ったかな?
だから、原稿を読んだだけでは、
紹介された本を読もうとか思わない。
笑えない原稿ばっかしになっちゃった感じ。
読んだら処分する方向になっていっちゃって。
内容も薄くなっちゃって。
だけど、そういう中で、好きなライターを見つけまして。
原田実さんです。古文書、偽史とかの興味を持って。
「江戸しぐさ」関係で、少し有名かも。

と学会は、週刊誌で「今週のトンデモ」?っていう連載もしていた
・・・・らしいです。読んだことないからな。

ちゃんと読んだ人、中味で笑った人、わかった人が
どれくらいいたのか知らんけど
「トンデモ本の世界」は売れましたとさ。
町山さんは20万部とかって言ってたな。

そうすると、他の出版社もトンデモバブルを謳歌。
もちろん、俊一先生も。
トンデモなんちゃらって創作、たくさんあったんじゃない?大体読んでるけど。

いまでは、信じられないけど、岡田斗司夫、民田直とオタク・アミーゴス
を組んでたりして、ロフトプラスワン、大盛況とか。
トンデモバブルを、学会の中でなく、
場外で使って駆使して、メディアを暴れまわり。
俊一さん、トンデモなんとかっていっぱい本出してたもの
次第にB級ウォッチャーの部分は減っていった気が。
(B級ネタの本は面白かったな。紹介だけって感じだけど)
あらかた読んだけど
あんまり頭の中に残っていなくて。フックがなくて。
血になり肉になりっていう部分がほとんどなかった。

トリビアの泉、とか、
UFOのあの本のこと(と学会崩壊の元凶)
書き尽くされてると思うので割愛しましょう。
UFOの本も、中身はどっかで聞いたぞっていう感じの本でしたし。
そんでコピペ・・・。
出版元の要請で、謝罪はさせんかったのでは?
K社長、謝罪、訂正するの嫌いそう。

UFOの本のころって、
もう、ご自分のネタは出つくした感はあったんじゃないでしょうかね。
需要にこたえてただけなんじゃ?
連載多いと幸せそうだし。

あ、それと、俊一さんって音楽は苦手だったようで、
音楽ネタは苦笑する原稿が多かったです。
生活の中で音楽を聴く習慣、なかったかもしれないですね。
アニソンとかなら聴いてるんだろうけど。
当然、知識もなく、wiki情報とかに頼ってたんだろうな。

ん-、歌手系の追討記事もそういう感じだったでしょ。

それで、エックスでは、坂本龍一のスタンスに嚙みついてることも多かったな。
電気で音楽を作る人が「反原発」唱えるなとか。
さんざん、手あかのついたご立派な意見を披露されてましたね。
「たかが電気」の意味も切り取りで理解されてるようですし。

しかし、だ!
俊一さん関連だと
「社会派くんがいく!」は面白く読んでいました。
大好きです。評価してます。
底辺と思われてもおかしくないけど
って、それコンセプトっすよね、きっと
元・ペヨトル工房の村崎百郎さん(=黒田一郎)さんとの
大放談は面白かったです。
だいたい、お気楽にきついことを言って
俊一さんはよくぞ!と反応
ホストみたいで。
(回し役かもしれないけど)
俊一さんからのど正論のきついことって覚えてないな
村崎さんは、鬼畜キャラを纏い
あのキャラで、随分と提起していたと思う。
俊一さんは、武器がないじゃないか。
無意識で鬼畜な暮らしぶりのようでしたが
キャラとしては、善人ですもんね
しかも、内容によっては
俊一さんの理解できない話は、流して聞かないふりか
もしくは
強引に違う方向に落とし込むという場面も少なくなかった
必死で汗かいてるのが伝わるような必死な感じが。
でも、俊一さんじゃないと、
あの雑談での村崎百郎さんの魅力は引き出せなかったと思います。
その村崎さん、「社会派君がいく」の単行本で
UFO本剽窃問題を追及してます。
ま、元編集者だしな。
クリティカルヒット。
そんな村崎さんも、ちょっと頭が良すぎる人の刃にかかってしまいました。

町山さんもいっていたけど
Qさま!の出演回で、
不正解が多くて、ダメージ無限大。
ショボーンってなっちゃったんでしょうな。
リアタイで見てましたけど。かわいそうだった。
エリートってわけでもないし
知らなくてもどうでもいいことをいっぱい知ってる人だから
Qさま!タイプのクイズは苦手でしょうねえ。。
カルトQ!とかなら良かったのかも。

晩年は演劇にハマってて
勝手に顔を出して、顧問ヅラだったのかな・・・
ブレーンヅラはイッセー尾形氏の現場でもやってたみたいだけおd
漫画のみずしな孝之さんの劇団だっけ
看板女優(名は伏せましょう。)
に手を出そうとしたのかな?
まあ、ドンファン(先ごろ報道されてる人は違う)だそうですし
相当、モテてたみたいですね。
晩年、そういった女性は誰も見向きもしなかったんだ・・・
表紙にお二人の写真を載せた書籍(共著なのかな)も出てますしね。
やりすぎたり、秩序を乱した結果、出禁になったんでしたよね。
(出禁になった経緯を主宰が書いてたと思うけど、いいんだよね)
その後、別の劇団に行った?劇団作った?
そんな感じですよね。

結局、俊一さんは、中味のない言説を続けて。
中味がないから説得力もなく
集めた情報は膨大かもだけど
自分に消化できてなかったんじゃ?
自分のものにできてなかったんじゃ?
ライターとしてのスタイルも晩年、寂しかったもんなあ。
インプットアウトプットが苦手だったのかな・・・・。
だから、小説とかも1冊とかしか出してないんだろうな。
ターニングポイントもあったろうに。

宇宙戦艦ヤマト(以下ヤマト)のオタクの中心人物だったっんですよね?
再放送の運動の中心だったんですよね?

今日、新聞見たら、氷川竜介さんとどなたかが
ヤマトの周年のイベントで
ヤマトの魅力を語ってました。
唐沢センセもそこにいたかもしれないのに。
道を間違えなければ・・・・ねえ?

唐沢センセは、みうらじゅん氏と光と影みたい。
進んで来た道は、全く違うわけでもないけど
光が当たらなかった。。。
鎧があっても、中身がねえ。
アイディアがねえ。
一口情報、裏っぽい話の情報整理って感じですもんね。

最高の作品は、日記かも。本にもなってるし。
見栄、嘘、脚色がないことを祈ってますが。


あ!俺、干支と星座が一緒なんだよ、センセは。



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