なぜ統失?第2部「閉鎖病棟入院編」⑫鈴木健二に電話をする。
前回のお話🔽
入院して、2〜3週間は経った頃でしょうか。
アタオカ先生の診察が有りました。
入院中にアタオカ先生の診察があったのは、
この時の一度だけです。
基本的にここの病院では、
入院患者の診察はしないみたいです。
後の2度の長期入院中では、
主治医の診察は一度も有りませんでした。
家族と一緒でなら、
外出を認めても良いという話でした。
その時、あまりにもアカシジアの症状が苦しかったので、
「ちょっとまだ早いと思うんですけど…」
と、遠慮がちに返事を返しました。
遠慮はしたけれど、
外出する事を認められていました。
それから、一ヶ月間位、
週に一度、
お見舞いに来て貰い、
近くのファミレスで食事をして病院に戻りました。
全く外に出れていなかったので、
週に一度の外食はとても楽しみにしていました。
お見舞いに来て貰う時に、
僕のスマホを持って来てくれとお願いしました。
鈴木健二に電話をして、
非言語催眠の事を問い質す為です。
病棟内に携帯電話を持ち込むのは禁止なのですが、
(電波で機械が狂うから禁止なんだそうです)
家族と面会中の面会室には、
看護師さんは入ってこないので、
そこからスマホで電話を掛けました。
例によって、
鈴木健二は電話を取らないので、
ワンギリをします。
毎度の事ですが、
それからすぐに折り返しの電話が掛かってきます🔽
僕が折り返しの電話を取ると、
鈴木健二が、
「ああ、にゃぶりえるさん、講座は受けないんですよね!」
と言います。
僕は、何故か講座を受けたいと言う気持ちが有るのに、
「はい」
と、お断りの返事をしてしまいます。
それで、鈴木健二が、
「では。」
と言い電話を切ります。
入院中に3度電話をしたのですが、
全部これと同じパターンで電話を切られてしまいました。
何かの催眠暗示が入っていたのかもしれないですね!
(非言語)
電話を切った後、
悔しくて泣いてしまう事もありました。
親が泣いている僕をみて、
「電話したらまたおかしくなったじゃろうが」
と、嫌な物を見る目で僕を見ます。
うちの母親は、
昔から精神障害者に対する差別意識がとても強く、
親戚一同に対しても、
僕が精神障害を患った事を未だひた隠しにしています。
次回へ続く🔽
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