見出し画像

なぜ統失 第4部「2度目の入院」④閉鎖病棟の住人達。

前回の続き。

2度目の入院時に出会った新たな登場人物を紹介します。

座敷童ちゃん

見た目は僕と同じくらいか、

少し下くらいの女の子です。

座敷わらしの存在を信じていて、

家に座敷わらしが居ると思い込んでいたそうです。

積極的な女の子で、

良く僕に色んな話を聞かせてくれました。

好きな音楽の話や、

最近の芸能アイドルの話がほとんどでした。

僕は陰性症状が酷かったので、

たまに相槌を打つくらいしか出来ませんでした。

仕事の話になった時に、

今、無職で何もしてないと答えると、

「ホストでもやればいいじゃん」

と返されました。

前回の入院時にも別の女子にホストやればって言われましたが…

(なぜ統失 第2部の⑤女子と飲み会)

前回より15kg以上太ってデブになってるのに、

ホストは絶対無理ですね。

この子は座敷わらしが居るという思い込みがある以外は、

全く普通の一般人にしか見えませんでした!


じゃあ幽霊が居るとか神様が居るとか信じてる人も入院させろよと思いません?


新聞記者さん


見た目は40代くらいの小太りのおじさんです。

僕と同じ病室で隣のベッドに寝ていました。

新聞社に努めていたらしくて、

年収は1000万くらいあったそうです。

新聞記者時代の色んな話を聞かせてもらいました。

ていうか、となりで適当に相槌を打っていただけです。

なんか急にテンションがあがってしまって、

パンツ一丁で海の浜辺を歩いていたら、

警察がやってきて連行されて入院になってしまったそうです。

今回が初めての入院だそうです。

税金を沢山収めてたから、

障害年金は20万は貰える筈だと言っていました。

本当に20万も貰えるかどうかは僕は知りません。

将来は、障害者の福祉施設を経営したいと話してました。

企業したら僕を施設に呼んであげると言ってくれました。


同じ高校の先輩


この人とは直接話す事はありませんでしたが、

同じ病室だったので、

色々興味深い話が耳に飛び込んできました。

見た目は40代くらいの男性で、

僕と同じ高校の卒業生だそうです。

某大手の電機メーカーに就職し、

コンピューターの設計をしていたそうです。

常に最先端の技術を追い求めなければならないので、

仕事にストレスを溜め込んでいたそうです。

最先端技術を追い求めることに疲れて、

大手電機メーカーは退職し、

某中小企業に転職したそうです。

設計かなにかの仕事をまかされたそうですが、

仕事があまりに簡単すぎてやりがいを見い出せなかったそうです。

そうしているうちに精神的におかしくなり、

ひきこもりになってしまったそうです。

ここには親に連れてこられ診察を受けたそうです。

恐らく統合失調症という事になっているのでしょう。


やくざくん

この人とも直接話をする事はありませんでしたが、

僕と同じ病室の住人でした。

見た目は同じく40代くらいの男性で、

眼光が鋭く妙な迫力があります。

入浴の時間に背中に立派な彫り物があるのを見てしまいました。

この病棟は、動画が再生できるものは持ち込み禁止の筈なのに、

何故かDVDプレイヤーを持ち込んでいます。

エロ動画を真っ昼間から親しげな仲間と鑑賞していました。

どうやって持ち込んだのかは分かりませんが、

恐らく面会時に外部の仲間がこっそりと手渡ししたのでしょう。

暫くしてから誰かがチクったらしく、

プレイヤーは没収されてしまいました。

この人によくお菓子を盗まれました。

ここでは盗みは日常茶飯事です。

僕はタバコを吸わないのですが、

ここではタバコが賭けの対象になったり闇取引されていました。

看護師さんに、一日に手渡されるタバコの本数が決まっている為です。

以上で今回の入院時の新たな登場人物の紹介を終わります。

今回の入院はほぼベッドで寝て過ごしていたのであまりネタがありません😩


次回へ続く。











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?