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未修二年次の生活

では、未修二年次の生活についてお話していこうと思います。
未修二年次は既習の一年目と合流して一緒に勉強が始まります。
私は正直・・・

めちゃくちゃ不安でした💦

未修後期でいい成績が取れたとはいえ、しょせん未修の中での成績。弊ローは合格率も高く、既習のレベルも高いため、私なんかでは全く太刀打ちできないだろうなと不安にさいなまれながら春休みの2,3月を過ごしていました。
先生がたにも進級すべきか休学してもう一年勉強すべきか相談するぐらいに追い込まれていました。
しかし、ある先生から「どうせ成績は下がるだろうし、進級できなければできないでその時また考えればいいんだからとりあえず進級しなさい」というお言葉をいただいて、何とか進級を決意することができました!

未修二年次前期

さぁ、いざ始まった未修二年目、既習一年と合流し、一気に5クラスに膨れ上がるほど同級生が増えた環境にどぎまぎしながら授業を受けていました。
授業を受けた感想は・・・

みんなめちゃくちゃ賢いけど、ついていけないほどではない!!

でした。
私の予想通り、既習で入ってくる方はみな優秀で、かつ自信に満ち溢れていました。最初はそのキラキラ加減をまぶしく思っていたのですが、後々あまり気にならなくなります。というのもローの授業自体がかなり難しく、ソクラテスメソットが採用されているので、ちゃんと予習復習をしなければ先生の質問に答える事すらできません。
ですので、授業を追うので精一杯になっていたため、既習のキラキラ感にかまけている余裕がなったことから、もうどうでもいいと思う様になりました。
また既習の方が当てられて答えられない問題を代わりにこたえる事で自信を得るという達成感が心地よく、より一層勉強するようになりました。

結果、なかなかいい成績をとることができました。

当然、未修一年次よりは成績が落ちたものの、進級を心配することは全くない程度の成績をとることができました。

やっておいてよかったこと

  • 授業の予習をしていく

  • 授業の復習をする際に、簡潔にその内容をまとめるノートを作ったこと

がやっておいてよかったことです。
私は今まで不勉強で、授業の予習をすることは少なく、予習をやる場合も好きな先生や好きな科目のみでした。
しかし、ソクラテスメソッドに恐怖した私はほとんどの授業について予習を欠かさなかったことから、知識が定着し、理解が進んだのだと思っております。
その予習において注意していただきたいのが、

完璧な予習を求めない

事です。
正直予習を始めると際限がなくなってしまい、どこまでもやることができてしまいます。確かに深く学問を追及することは大事ではあるのですが、非常に時間がかかってしまいます。司法試験合格までに仕上げなければならない科目は選択科目も入れて八科目もあり、そのうち憲法、民法、刑法は短答問題まで答えられるようにならなければなりません。したがって必要以上に時間がとられてしまうと、勉強時間が足りなくなってしまう恐れがあります。
特に未修は勉強時間が限られているので、必要最低限の時間で勉強を進める事が合格につながると思います。よって、なんとなく授業の概要や必要な論証、条文などを確認する程度で授業に臨むのが好ましいでしょう。

そして、私が特にお勧めしたいのが、

授業のまとめノートを作る

ことです。
私は、授業で扱った問題の再現答案を作ることをしていました。
はじめるのは基本的に授業が終わってからすぐで、一科目2,3時間は復習にあてていました。
選択科目(労働法)に至っては、授業で扱った論証まとめを作り、自分なりの論証集を作成していました。
これが、かなり効果的で、一回やった問題やそれに類する問題が出た時にはこれを思い出して回答することができ、司法試験の問題でも活用することができたので、本当にやっておいてよかったです。

やっておけばよかったこと

  • 全ての科目において使用する論証集、基本書を決める

  • 友達を作る

事です。
選択科目については自分で論証集を作っており、そのおかげでかなり労働法自体は得意になりました。しかし試験直前で本当にこれでいいのか、他の人は市販の論証集をつかっているのに、これで大丈夫かなどとても心配になりました。
やはりほかの参考書などを確認せず論証集を作ってしまうと不安になります。自作のもので行く場合にも、市販の論証集を確認しながら作成していく方がいいように思います。ですが自作することでかなり理解が進んだので、苦手な科目などは特に自作の論証集を作るといいのかもしれません。
そして、私の大きな失敗は労働法以外の科目で論証集をほとんど使っていなかったこと、及び復習した内容を基本書に書き写していなかったことです。

・労働法以外の科目で論証集をほとんど使っていなかったこと
私は世間においてよく聞く「論証よりも当てはめが大事だから」という言葉を信じるというかそれを言い訳に論証集を使った勉強をほとんどしていませんでした。そのため、試験直前まで答案の型が定まらず、苦労したことを今でも覚えています。
確かに論証集の使用については賛否があります。金太郎飴答案が続出したなど、採点実感でも否定された年があるように、論証集だけの勉強では意味がありません。しかし授業で勉強したことについて、アウトプットの方法を知る一つの方法として使う分にはかなり有益であると思います。
司法試験で大事なのは、事案の当てはめ評価ですが、その指標となるのが論証であり、周りの受験生は論証を暗記しているため、そこに時間を割くことがあまりありません。そうすると論証を覚えていない場合、事案の当てはめ評価につかる時間がほかの受験生よりも少なくなってしまい、結果的に点数が下がってしまう恐れがあります。
論証を覚えずに合格する方もいらっしゃいますし、私の友達にもそういった人はいました。しかしそういう人たちはそれまでの勉強の積み重ねから国語力が高く、勉強が得意な方が多いように思います。少なくとも自分は自分の国語力に自信が持てなかったため論証集を使っていました。
同じように自分の国語力に不安がある方には、論証集は有益だと思います。
したがって、早めに論証を活用しながら勉強し、答案の型を作ってしまうとそのあとの勉強が楽になると感じました。

復習した内容を基本書に書き写していなかったこと
紹介したように、私は授業の復習ノートを作っていました。しかしそれを基本書に書き写しておらず、俗にいう情報の一元化を怠っていました。
復習してからしばらくはその内容を覚えているので問題なかったのですが、期末試験の前になるとかなり忘れてしまっている事が多く、基本書とは別にいちいち確認しなければならなくなり、無駄な時間をとられてしまいました。これはかなりめんどくさく、後々時間をとって基本書に書き写すことになって厄介だったので早めにすることをお勧めします。

友達を作る

これがロースクールにおいてはとても大事であり、ロースクールに進学する一つの理由なように思います。
私が未修二年次の時、コロナの影響もあって、ハイブリット授業という登校とオンラインが選べるという環境で授業が行われていました。そして遠方から通っている生徒も多いことや、仲間内だけで勉強したいという人も多く、私のクラスの出席率は三割程度であったと思います。なかなか人が少ないこと、及び既習の人を恐れていたこと(未修であるからと蔑ろにされた事もあったのですが、その話はまた別の機会に)から、本当に友達がいませんでした。
かかる状況の中で学校に行かなくなると負けを認めたものと同義であると考えた私は、かたくなに登校して授業を受け続けていました。しかし友達が全くいないので、授業に出て帰るまで、一言もしゃべらない日も少なくなかったです。
ロースクール生活は情報戦な面もあり、過去問や過去の授業資料を手に入れる事がいい成績をとるうえでかなり重要になります。しかし友達が少ない私はそれにかなり苦労しました。結果的には未修の友達からもらうことができ事なきを得たのですが、結構なストレスを当時は感じていました。
かなり心が強い人でなければ、ロースクールで友達を作らず生活するのは精神的にもきついものがあると思います。既習の方は基本的に未修だからと下に見る事はしないので、思い切って話しかけてみる事をお勧めします。

以上が私の未修二年次生活と得た学びでした。

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