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読書会を終えて思ったこと

今日は定期の読書会に出席した。
ユングの「自我と無意識の関係」を読んでいる。

メンバーは固定で、もうお亡くなりになったS先生のゆかりのメンバーが数人集まってやっている。
私にとっては大事な時間だ。

本の内容についてあれこれ話をすると、自分が読んだ時には思いつかなかったいろいろな連想がわいたり、気づくことが多く、やはりこうやって集まって、一冊の本について話をすることはいいなあ、と毎回しみじみとした喜びを感じて帰ってくる。

今日の話で印象的だったのは、ある方が、
「私たちはS先生から学んだことは多いけれども、決してS先生をアニムスにしてはいけないね」とおっしゃったことだ。
すなわち、「S先生がこうだったからこうあるべき」とか、「S先生がこうおっしゃったのだからきっとこうなはず」というように、S先生の存在を神のようにしてはいけない、ということだろう。

それはとても大事なことのように思える。

私にとってS先生との出会いはとても大きなもので、S先生がいらっしゃらなかったら今のような自分ではなかっただろうと思っている。

しかし、だからと言って、私自身がそこにとどまっていればいいということではなく、先生からの学びを大事にしつつ、時にはそれを批判的に見てみたり、新しい方法を試してみたりしながら、自分自身の心理療法を見つけていく必要があるのだろう。


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