見出し画像

HITOTSU NAGI:08

HITOTSU NAGI 第08話

今から加筆する手を止めて、推敲モードに移行する。
今日の推敲作品は
すたこらサッちゃんシリーズ
・奇跡の年末年始 2015年12月下旬
・怒れる絶対零度 2016年01月上旬
(この作品は少女サッちゃんの回想録)
軽やかな巻き髪に濃紺のブラウス、
ピカピカの赤い靴で海岸に降り立つ女の子。
最初に狙われたのは赤い靴だった。
本文中からの抜粋。本当のサッちゃんは
(俺の祖母に当たる人物 石川幸子は)
ストレート・ヘアに千鳥格子のセーターを愛用したと伝え聞いた。
上記の描写はあくまでも、都会から越して来た少女の象徴。
晩年の祖母は難聴に悩んでいた。
架空のサプリメントが、それを緩和して
聴力を回復すると言うのが筋書き上の大きな奇跡体験。
岩永家にとっての奇跡体験も織り込まれているのだが
今の所はシークレットにしておきたい。
事実を基にしたフィクションって
逸話を組み立てる側には安心案件だが
読む側にとっては、どこまでを信用していいかわからない
しこりを生む危険性を、時にはらむ。
上記の髪型や服装は、外見描写に当たるので
イメージの固定には一躍買うが
仮にサッちゃん=祖母の写真が現存していたら
「全然ちゃうやん!」って話になる。
(現存しないから、外見描写を頑張ってみたのか)

物語は平成の時代の年号で締め括られる。
二〇十六年一月五日、記念すべき九十四回目の生誕日の朝に。
すたこらサッちゃんは、押し入れの古い原稿を
リメイク/リライトして次回作へのエントリーを決める。
僅か2,000文字足らずのエピソード。
推敲モード、第一段階、完了!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?