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【スプラ論争】懲罰マッチ勘弁して!!~後編

どうも、ワイコラの友の会、ライノです!
前編に続き、後編ということで気合入りまくりです。

前編の内容にも触れていきますので、まだの方は先にこちらをお読みください。



1.懲罰マッチの正体

早速ですが本題に移ります。
前編で作成したグラフがこちら!

実力とレートの相関図

このグラフの安定・停滞期を拡大していきます。

懲罰マッチ発見

はい、しれっと付け足しておきました。この黄色部分が懲罰マッチの正体です。

 前編で、レートは実際の実力付近に収束するとお伝えしました。
また、実力とぴったりとはならず、上下動を繰り返すとも。
 この上下動のうち、レートが下がっている部分が懲罰マッチの正体なのです!!見つけた!!

 実際にはこんなきれいなグラフにはならず、下がるときは、上下しながら徐々に下がることもあります。ですがこのグラフのように、何連敗もして一気に下がることも当然あります。レートが実力よりも高く、普段より負けやすい環境ですから、その連敗の確率も上がります。この下がり幅が大きい場合に、懲罰マッチが起こったと感じやすくなるのです。
 レートは上下動を繰り返すので、その中でレートが下がる動きは必ず入ります。ですので、前編でも話した通り、懲罰マッチは起こることが普通という結論に至ります。

 正確に言うと、”懲罰マッチ”が起こっているのではなく、”懲罰マッチと捉えられる事例”が起こっているということです。この時点ではあくまでただの事例ですので、まだ懲罰マッチにはなっていません。

 ここから懲罰マッチを作り上げていきます。


2.懲罰マッチの全貌

さあ、ここから一緒に懲罰マッチを作っていきましょう。

①自分の実力と自分が思う実力がズレている

 大きく言ってしまうとこれが理由です。

 実力にレートが追いついていないときや、自分の実力が上がっているときは良かったのです。上下動しながらもレートはどんどん上がっていきますから。グラフを見ても分かる通り、レートが上がっている最中は、下がり幅も小さくなります。

 問題は自分の実力が停滞した上、レート=実力となったときです。

 そこからレートが上がると自分より強い人と戦わなければいけないので、勝てずにレートが下がる、下がると自分より弱い人と戦うので勝って上がってくる。上がってくるとまた下がるという動きを繰り返していきます。レートが上がりきることはありません。

 本人としては、自分の実力ならもっと上に行けるはずと思ってます。または、上に行きたいと強く願っています。
 もう少しで最高XP更新だ!最高XPを更新した!となった途端、連敗が続いたり、負けが多くなりレートが下がってしまうのです。

 これはやるせないですよね。

 実際は、自分の実力の付近をレートがうろうろしているだけにも関わらず、自分ならもっと上に行けるはずと信じていると、何か上に行かせないような力が働いていると感じるわけです。勝率が5割になるように調整が入っていると思ってしまうわけです。
 前編で申し上げた通り、レート=実力なら波はあるものの、勝率は当然5割付近に落ち着きます。

 なぜ上に行けないのか→急に勝てなくなったからだ→味方が弱い、相手が強いからだ→マッチングが悪い→懲罰マッチのせいだ!!

 はい、懲罰マッチが無事完成致しました。

 事実に気づいてもらいたいためにズバッと言います。
ここからちょっとキツめの発言になってしますが、どうか怒らないで聞いて下さい。

 懲罰マッチは全プレーヤー共通に起こるはずです。
懲罰マッチのせいで自分のレートが上がらないとしたら、なぜ上手い人たちはレートが高いのでしょうか。
 上を見なくても同じことが言えます。自分の下にもたくさんのプレーヤーがいるはずです。なぜその人たちよりも自分は上のレートにいるのでしょうか。その答えが全てです。

②解釈の仕方によるもの

 「1.懲罰マッチの正体」でグラフを出したとき、勘のいい方は既にお気づきかもしれません。そうです。下がるところもあれば、上がるところもあるのです。

人生山あり谷あり。

今回は懲罰マッチの逆ということで、救済マッチと名付けてみました。

ここで質問です。
 懲罰マッチのせいでレートが下がった、レートが上がらない。という意見はよく聞きますよね。
では、救済マッチのおかげでレートが上がった。という意見は耳にしますか?

 私はほとんどないです。味方が強いおかげで勝った!は聞いたことあります。でもそれはだいたい、その試合だけのことを指してますよね。

 私を含め、人は都合のいい解釈をしたがるのです。勝っているのは自分の実力、負けたら人のせい。人によって程度の差はあるものの、そう考えたほうが自分の気持ちが楽ですもん。
 これにより懲罰マッチの考え方が加速していくと思ってます。

 懲罰マッチで自分が損している試合は、相手チームは得をしているのです。逆に自分が得をしている試合は相手は損をしているのです。
常に自分だけが損することはありえません。

 とは言うものの、問題があったときに自分のせいだとするのは、やはり勇気が必要ですよね。分かります。自分を否定することになりますから。
 否定まではしなくいいと思いますが、きっちりと原因を究明し、自分のプレイを改善するのは上達に繋がっていくと思います。

 最後にこの「懲罰マッチ思考」になってしまう理由について、お話しさせていただきます。


3.確証バイアスとネガティブバイアス

 はい、めんどくさそうな話になってきました。
ここでは先程の「懲罰マッチ思考」について、心理学の観点から見てみることにします。ちなみに私は心理学の専門家でも何でもありません。
 ほんのすこーしだけかじったことがあるだけですので、あしからず。

①確証バイアス

 これは自分の考えを肯定するため、自分にとって都合のいい情報を集めやすくなるというものです。

 一度懲罰マッチのせいと疑ってしまったら、連敗のたびに、懲罰マッチのせいだ!と思いやすくなるということです。
 さらにその懲罰マッチの存在を主張しようと思った場合、懲罰マッチに該当する情報のみ、自分の中に取り入れていくことになります。

 懲罰マッチの話が出るときは、「連勝した後、連敗した!懲罰マッチだ!」という流れが多いです。自分でも無意識のうちに、連敗した!の前の「連勝」は切り捨て、「連敗」のみを気にしてしまうのです。

 この確証バイアスにより、意見が極端に偏っていき、論争へと発展していきます。
 派閥によって意見が分かれる場合は、大抵白か黒かの論争になりますが、答えはいつもグレーなのです。薄いグレーであったり、濃いグレーであったりするかもしれませんが。このような考えが私の軸となっていますので、私の記事はいつも曖昧な答え方になってしまうのです。

 …いつの間にか、私のはっきりしない言い方の弁明となっていました。
次にいきましょう!

②ネガティブバイアス

 人はいい記憶より、嫌な記憶の方が残りやすいというものです。
危険を覚えておくことで、身を守るという本能ですね。
 これにより、前項のように懲罰マッチと救済マッチが順々に起こっているのにもかかわらず、懲罰マッチの嫌な記憶が強く残っていきます。

 これは先ほどの確証バイアスを加速させていく要因となります。

 他にも関係のある心理学はあるのですが、該当する方を否定するような発言になりかねないものも多いので、今回は上記2つのみご紹介させていただきました。気になる方はそれぞれでお調べいただければと思います。


まとめ

 前編後編に渡り、お話させていただきましたが、前編の内容と合わせてまとめます。

1.マッチングはレート毎にさせる必要がある。
2.レート=実力ではない為、レートが上下動してしまう。
3.レートが上下動すると、下がる部分は必ず生まれる。
4.下がったら懲罰マッチだと思ってしまう。

ざっくりいうと、こんな感じです。

 今回の記事で一番お伝えしたかったのは、懲罰マッチと思ってしまうことが悪いという訳ではなく、懲罰マッチと思ってしまうような構造になっているということです。思ってしまうのは仕方ないことなんです。

 また、前編最初での私の結論の理由を理解していただければ嬉しいです。

懲罰マッチにめげず、コツコツと実力をつけてがんばりましょう!
お付き合いいただき、ありがとうございました。

前編↓

自分が思う実力と実際の実力のズレについて、
記事をアップしました!


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