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悪魔王子は少年騎士を溺愛する【R15】

ふむ…ほほう、そうかそうか。…というわけで(?)腹いせにBLショタリョナ小説を一本書こうかと。見てみろ〜いたいけなショタがこ〜んな目に遭ってるぞ〜いいのか〜???(闇落ちP-chanⅡ)

※『少年狩り』とはシチュが違います

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✾あらすじ✾
気まぐれに魔界から地上へと姿を現した悪魔の王子は、遊び半分に魔獣を召喚したり異常気象を起こしたりしはじめた。それを見咎めた才能あるルーン使いの少年騎士は、悪魔を咎め戦いを挑むが返り討ちに合ってしまう。
勇敢な少年を気に入った悪魔王子は「お前が僕の花嫁になってくれるならばもう悪さはしないと誓いを立ててやる」と言う。
勝ち目のない強敵の提示した最大級の譲歩を少年騎士は受け入れ、自ら魔界へと向かうのだった…。
〜〜〜

「ふふ、よく来てくれたね。花嫁さん。」

魔界の城へと帰り着くと、僕は目を伏せたままの少年の肩を抱き寄せた。筋肉は付き始めているものの、まだまだ華奢だ。こんな腕で大振りな魔術剣を自在に操っていたとは驚きだ。

「……これもお前に悪さをさせないためだ。約束は必ず守るだろうな?」
「もちろん。知らなかったかい?悪魔は一度でも口にした言葉に縛られるんだよ。それこそ呪いみたいにな。」
「そういえばそうだったな。」

冷めた目で壁を眺めている彼を僕はじっくりと眺めた。フサフサした髪、未だ光を失わない目。片耳を飾るピアスは古代から伝わる魔術家の紋章が入ったものだ。僕の先祖の中には、この一族の人間に殺された者もいるらしい。
勇敢で可愛くて、そして将来何者にでもなれる可能性を秘めたダイヤモンドの原石。

いつしか僕は口元を歪め笑っていた。そして彼の頬に手を添え、優しい声色で告げた。

「悪魔と人間の結婚には特別な手順を踏む必要があるんだ。儀式はあそこの部屋で行う。ついてくるんだ。」
「……分かった。」

少年騎士は言葉少なにそれだけ答え、僕の隣を歩く。もう覚悟は決まったということだろうか。

(でもいくら強くて勇敢なお前でも、この儀式では泣き喚いて命乞いすることになるだろうな。)

僕はほくそ笑みながら大きな扉を押し開けた。

(なにせ魔術師として優秀であれば優秀であるほど心身ともに苦しむことになるんだから。)

中は一見だだっ広い部屋にしか見えない。だが少年は落ち着かない様子であたりを見回している。
そして部屋の中心に近づくと、はあ、はあ、と苦しげな息を漏らし始めた。

「ああ、やっぱり感じるのかい?」
「なんなんだよ、ここは…はあ、あ、頭が、割れそうだ…。」

部屋の中心に到達し、いよいよ少年が耐えきれなくなって頭を抱えて座り込んだ時、部屋中から魔術で作られた拘束紐が飛び出し、彼の身体を絡めとった。

「うっ、これは…!?」
「ああごめんね。これからやる儀式が結構痛いからさ。暴れたら面倒だからこうして縛っといた方がいいの。」

少年は蜘蛛糸に囚われた蝶のようにぐったりとしている。

「ああ、綺麗だよ。お前を花嫁にできて本当に嬉しい…。」
「……そのためには儀式がいるんだろ。なら、さっさと終わらせろ。」

相変わらず苦しげに息をしながらも、少年は吐き捨てるように言った。

その余裕がいつまで持つか見物だ。僕は口の中だけで笑うと、少年に聞き取れるようにはっきりとした口調で詠唱した。
案の定、僕が使おうとしている術の正体に気付いた彼の顔は見る見る色を失っていく。

「ぁ、あ…そんな…嘘、だよな?」
「おやおや、この方陣にどういう効果があるかを知っているみたいだねぇ?」
「…っ、いやだ…それはっ、それだけはやめてくれ…!」

”アプソルプシオン”。対象から魔術を行使する力を完全に奪ってしまう禁断の術。まさに魔術師にとっては天敵と言える呪いだ。発動するためには何かと面倒な条件が多いし、上級悪魔であっても使える者はほとんどいない。というか使えるのは前女王の母さんとクネヒト兄さん、そして僕くらいだ。

「いやだ…怖い…こわ、い…」
「だよねぇ。お前の場合、全身に魔力の回路が張り巡らされてる。これを全部抜きとってしまうのは骨だろう。」

少年は糸に絡み取られて不自由な体を懸命に捩っている。無駄なことを、鼻で笑うが、彼の恐怖は至極当然だ。心臓が脈を打ち血が巡る限り、泉のように湧き出る上質な魔力。彼の存在そのものといっていいそれを今日限りですっかり失ってしまうのだから。空を自由に翔ける鳥が翼を斬り落とされるようなものだ。

「おねがい…絶対に、お前には逆らわないから…だから、それだけは…!」
「フフ、フフフ。可愛いね。ああ、そんな可愛いお顔でおねだりされちゃったら、僕もなぁ…」

一瞬、少年騎士の顔に希望が戻った。てっきり情をかけて貰えると思ったのだろう。

「もっともっと念入りにお前のことを壊したくなっちゃったなぁ♫」
「ぅ、あ…そん、な…っ」

もう一声詠唱すると、グロテスクな触手が一斉に少年に襲いかかり、締め上げ、何本かは服の中に吸い込まれて行った。

「うあ、ぁ、あああーーーッ!!!」

少年の慟哭が広い部屋ですらも反響する。どれほどの恐怖、痛み、絶望があの小さな身体を苛んでいるのだろうか。

「う、うぅ、いたい、いたい…」
「魔力は粘膜から搾り取るのが一番やりやすいんだってさ。今まさにお前の可愛らしい唇を啜ってるヤツとか。」
「はあ、は、あ、ぁ……ん……ッ」
「あとは、そうだなあ。何本かお前のズボンの中に潜ってったヤツもいるだろ。そいつら何やってんだろうね?」

本来誰かに触れられる筈のない場所を蹂躙されて、少年の目から涙がボロボロと零れ落ちる。呪いの効果も上々のようで、彼の傍に寄るだけで感じ取れていた筈の魔力が徐々に失われていく。

およそ3時間後。

召喚していた触手たちは床に吸い込まれるように消えていき、蜘蛛の糸もスルスルと解け、地面へと落ちて行った。
その中に倒れ微かな息を漏らしている少年は全ての力を失い、ただの無力な子供に成り果てていた。
その姿を見ると胸の中に庇護欲がむくむくと湧き上がり、僕はもともとは多才な魔術騎士だった少年を横抱きに抱きかかえた。もちろん共に初夜を過ごすベッドへと連れ去るためだ。

「自分でも分かるよね?もうすっかり力は抜け落ちてしまったよ。」

歩きながら腕の中の少年に話しかける。

「少し前のお前にとっちゃ敵ですらなかった低級魔族にだって今となってはなすすべなくやられちゃうね。もし捕まったりしたら好き放題犯されちゃうよ、きっと。」

しゃくりあげる力もなく涙が流れるに任せる少年をベッドにおろしてやると、子猫の頭を撫でるように柔らかな髪を撫でた。

「大丈夫だよ。誰にも触らせない。一生僕が守ってあげるからね♡」


END

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あ、そういえば(唐突)

もともとスマホプレイを想定しているのであまり需要はないかと思いますが、フリーゲーム夢現でDLして遊べるようになりました。


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