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去年頂いた嬉しいレビュー②

①の続きです。前回と同様に新→旧の順番に並んでいます。


【いつかまた煌めきの中で】来世こそは…!

アドニスさんとアリスさんが最後まで、その人生を精一杯生きた様が胸に迫ってくるお話でした。王族として生まれたというのもあるかもしれませんが、人としてあるべき矜持を持って斃れる姿に、来世では幸せになってほしいと願わずにはいられません。王族ともなると他国に逃げ落ちてひっそりと暮らしていくことも不可能ではなかったと思うのですが、敢えて最後まで国とともにという二人の姿こそ地上の星の煌めきのようでした。


【一頭身物語】八があれば一もある!?

八頭身の衝撃冷めやらぬまま、同日に一頭身物語まで辿り着きました。
今度は皆さん随分縮んで…まさかの首だけ!?
そりゃ眼鏡も拭けないし、家には入れるけれどご飯も食べられなくなってしまう!
そして今回は戦闘が省略され、おそらくヘッドアタック一撃で300000036くらいのダメージを負って倒されたのには笑いました。こうして見ると二頭身って黄金比ですね…!
タイムゼロまで待っていると何が起きるのか気になって待っていましたが、普通にゲームオーバーになりました…それでもクリアまで2分かからずクリアできるゲーム、すごいですね!今回も八頭身のときのように村の方の会話に笑わせていただきました。


【陥穽のプラセンタ】もう少し2人を見ていたかったです…!

こう…心やさしい人を見ると「幸せになってくれ!」という気持ちと「これきっと死亡フラグをどんどん打ち立てていくやつや…」と諦めの気持ちとが複雑に湧き上がってきますね…。最後はハッピーエンドとは言えなかったですが、ある意味お察しできるパパ首事件だったので、この結末は覚悟して読んでいた感じでした。
従順なのが一番とは言うものの、いつかプラセンタと呼ばれる彼女が解放される日が来るといいなと思いつつ…あと、いつの日か「魔獣たちにやられて人間が滅びた!」と言われても「でしょうね! むしろハッピーエンド!!」と言いたくなるくらい二人のやり取りが尊かったので、本当に二人には外の世界で幸せになってほしかったです…。もう少し2人を見ていたかったです…。プラセンタさんの半分魔獣っぽい立ち絵がとても可愛かったです!


【デビルズフォレスト】大好きなどろどろ感でした!

開始1秒、突き飛ばされても私の視線は画面向かって右の宝箱に釘付け(RPGが好きな人間が必ず発病するであろう病)、転移後うにょうにょ動く草を視認した途端「回復アイテム! 久しぶりね!」と思うくらい別作のアクションが面白く、今回も期待大でした!そして期待通り、すごく面白かったです!話がドロドロしていましたが、好きなドロドロでした。
御犬様には弾き飛ばして壁にめり込んでいただきつつ、魂もガンガン狩りつつ…最後のエンドは全力で殲滅エンドを推したいところです。そうでないと、頭のおかしい血に飢えた村人たちがまた生き残ってしまう…ので、「あっははは!人間がまるで肉の玩具のようだ!(そこまで言ってない)」の方向に行くエンドが自分の中では納得がいきました。
シナリオでちょいちょい挟まれていた「私もたくさん殺して愉悦に浸っていたけれど、私に暴力をふるうこいつらも同類だ」の趣旨の部分は、人間って本当にそういうところあるよね…と神妙な気持ちで見ていました。
主人公のノワールさんがこれからどうなるのか…「もっと楽しませてちょうだい」と獲物を求めて彷徨うのかは定かではありませんが、願わくばダークなエンドでもハッピーでありますように!今回のアクションもストーリーもとても楽しかったです!


【八頭身物語】発想が天才すぎます!

発想が天才すぎて、もうタイトルの時点で笑いました。
そして本当に長々と伸びている皆さん…ヤバい、みんなガチの八頭身だ!!(語彙力)
これでは確かに家に入ることもできないし、人によっては木にめり込んでいるし…ツクール世界に革命が起きてしまっているわ!という勘違いを経て、いざ魔女の元へ行きました。
戦闘コマンドが「アイテムとかねぇんだわ」など遊んでいてとても面白く、思わず全部読みました。
皆さんの怒りのダメージのすさまじさも相まって、二頭身の怒りってすごいな!と思いつつ、無事に二頭身に戻った後でそう言えばの八頭身の方いらっしゃいましたね…oh,シュール…。
「これくらいの短さでいいのよ」とのお言葉がこれからツクールでゲームを…と思っている方の背を押す内容で、「これくらいでいいのなら作ってみたいかも」と思いました。
アイディアの時点で天才すぎる面白い作品でした。


【DOLL HOUSE】ゴシックな雰囲気がSUKI!!です!

初回はなんやかんやあってナタナエルさんに「おかえり、愛しい妻よ!」にされてしまい「そ、そんなー!」エンドでしたが、ロードしてもう一つのエンドに辿り着き、ホッとしつつあるべき形に収まったような余韻で終えられました。
フロリアーナさんもコッペリアさんもとても可愛らしく、ナタナエルさんも屋敷もすべてがゴシック風にまとまっていて雰囲気がすごく良い物語でした。
ナタナエルさんは妻も子も亡くして、本当に可哀想でしたが…コッペリアさんが壊れてしまった後に完全に正気を失ったときは、「ヤ、ヤンデレてしまったー!(ちょっと違う)」と衝撃でした。お薬怖いですね…。
ちなみに、アイテム一つ取り忘れて穴の中できちんと二度死にました☆
館を舞台に繰り広げられるちょっぴり怖くて怪しい、そして悲しい物語、面白かったです!


【スクワイアの恋】美しい哀切を感じました。

アナスタシアさんとアルフレッドさんの悲恋…できることならハッピーエンドを見たかったです…いるのかいないのか分からない上に数百年後に「そんなもんはいない、ただの自然現象ぽよ」と評されたヨートゥン神キライになっちゃうーー!!(無礼ですみません)
アナスタシアさん視点のストーリーで、彼女にも年相応な望みや嫉妬などが描かれていてとても好感が持てました。アルフレッドさん視点だとアナスタシアさんは聖女然としていて「本当にいいの? それでいいの?」と画面の前でハラハラしていましたが、アナスタシアさんの視点から「そうだよね、運命を受け入れていても、それでもIFを考えずにはいられないよね…できることなら一緒にいたかったよね」と共感し、遠い場所で見守っていると告げる彼女に「来世では幸せになってね!」と言わずにはいられませんでした。
今回は敵を倒せない!!ので、敵にぶつかりまくりの凍傷しまくりでした(笑)
回復アイテムがたくさんあったので事なきを得ましたが、敵さんに囲まれて抜け出せずに一度ゲームオーバーになるなど、アクション面でも楽しめました。
悲恋ではありますが、氷の煌めきのように美しいストーリーでした!


【救えなかったあなたへ】悲しいけれど心に残る作品です。

「あいつが死んだ夢を見た」で犠牲になったあの子のお話かなと思い、思わずそちらの作品のことも思い浮かべながら読み終えました。
アナザーストーリーを見て、最後の最後、犠牲になった彼女のボロボロの心から発した最後のやさしさにちょっと涙が出てきました。そして、差し伸べられた手に応えたくてももうこれ以上息をするために頑張るのさえも苦しそうな彼女に、悲しくなりました。
自分が世界を終わらせることで、すべてを終わりにする…そういうやさしい子たちが、どうか笑って暮らせる世界になってほしいな、いじめと言わず傷害罪などできちんと認知されて暴力が撲滅されるといいなと感じました。コンパクトな物語ですが、アナザーストーリーによって濃度が格段に上がり、とても奥深い物語でした。


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