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去年頂いた嬉しいレビュー①

TwitterでShia様からふりーむ投稿作品のほとんどにレビューを頂いたことがあります。その時の嬉しかった気持ちを忘れず、2023年以降も自信をもって創作を続けられるようここでまとめたいと思います。

【NAMELESS GIRL】2人の絆が印象的でした

倒れている少年を気付け薬なしで発見すると「どつきまわす」の選択肢があって、こうした細かい遊び心(いつも思いますが)好きです。
今回は謎解きもあって、意味深に配置されている髑髏などをしっかりメモして、アレコレ悩みつつ…なんとか自力で解けました。
そろそろ慣れてもよさそうな敵を避けるだけのアクションには、今回もいつも通り面白いと楽しみつつも「あ、また鈴が消えた! さらにまたぶつかった! のああああ、またかー!」とたまに手元が狂って鈴配りしているような様相になったりしました(涙)
最後まで名前がなかった女の子と男の子の二人の絆が胸に心地いい物語でした。
ふわふわした光のようにやさしい物語で、女の子の人生の灯火としてその胸に残り続ける少年の人生は、彼が迫害されてきた人生がただそれだけでなかったと示す証のようにも感じられました。少年はもういないけれど、これからも生きていく少女の人生が、その歩みが、あたたかなもので溢れていますようにと祈っています。
二人ともキャラクターデザインが秀逸で、二人が会話をしているシーンは「二人とも可愛いなぁ…」と癒しでした。女の子が銃を撃っていた瞬間は脳内でそのシーンがアニメのように流れて自動再生されました。それくらい、二人の絆や印象が鮮やかに私の中に入っていました。

【今何でもするって言ったよね?】ご褒美満載でした!

これをプレイする直前まで屠殺~をプレイしていたため、急に平和になったね!とキャラクターたちの悲喜こもごもの記憶はそのままの濃度で楽しませていただきました。
お着替え色々のうち、ジェフリー卿が完全に堕ちている幼馴染が一番面白かったです。
すべての語尾がハートになっていて(笑)
オニキスさんはどれも似合いますね! どの姿も可愛くて美しいです!元々がとてもお美しいので何を着ても似合うのだと思いますが、オマケのかぐや姫なども素敵でした!かぐや姫では「いや、余計なことしてくれなくていいから」と塩対応なのにも笑いました。
別ver.の花嫁姿は本編のほうでオニキスさんが着ていたので、違うドレスを着たのかなとクリックしたら、色々な意味で違うドレスがドバーンと出てきて、飲んでいたお茶を噴き出しそうになりました。ジェフリー卿は常に私の予想の斜め上を行かれますね!
まさかの「私が嫁になる!」で来るとは…この人、デキる…!本編の「後ろからジェイソン…いや、ジェフリー卿が追ってくる!」に近いスリルさとはまったく真逆のほのぼのさに、目の保養をしつつ笑わせていただきました。


【屠殺場に牽かれる執事】逃げてみせるーー!!

特別なお言いつけ「床へGO!」を回避するところから始まった雇用主と従業員の攻防はいつしか脱出ゲームのような様相を呈し、最後はDEAD or ARIVEにまで発展…初回はものの見事にBADEND、驚愕の最後を迎えました。鬘ぁあああ!!!という悲鳴が出そうになりました…そんな、ローザ様が…全然気づかなかったです!
ローザ様が入れ替わっているとか、本当に気づきませんでした…187cmと160cmの差やで…!ジェフリー卿、変装が上手すぎるでしょ! これっぽっちも!まったく!微塵も! 気づきませんでしたわ!
そして、ローザ様が狂気の慟哭を響かせる兄を討伐…間違えました、兄との相打ちを果たすエンドでは無事に生き残れてよかったです。こちらの方が最後にニッコリ笑顔のスチルが見られたのでトゥルーですね。よかった、お尻の貞操も守られた…!(ここ重要)
Another Storyでモリオンさんが大切に恋を育んでいた姿に思わず頬が緩みかけたのと同時に、最後ローザ様のお部屋に入っていった後は…と思うと、人の恋心や愛が持つ破壊力たるや凄まじいものがあるなと改めて思いました。
ゲームオーバーは幸運なことに最初にナイフを握ってしまった一度だけ、こまめにセーブはしていましたが意外とストレートに屠殺エンド→兄妹相打ちエンドに辿り着けました。
ウオオオン!!という泣き声が「ジェフリー卿、それもう人間じゃないよ!」と怖くなり、何が何でも全力で逃げるぞ!と選択肢を選び続けた結果、初回エンドが鬘ぁあー!!になったのはとてもいい思い出でした。


【アイリンとまほうのくすり】人の性が悲しい物語。

もし大切な大切な人が治せるのなら…自分が手を汚すだけで、幾つかの命を毟り取るだけでいいのなら。アイリンさんと同じことをしてしまうかも…と思いました。
最後、あのおばあさんも「もっと…要る…」の中に入ったのでしょうか…。
アイリンさんの中ではリィナさんはずっと生きていて、「もっともっと治してあげなきゃ、ずっと一緒にいるためににもっともっとたくさんの血や心臓がいる」というところで現実は終わっていましたが、彼女自身が誰かの手で止まるまでずっと繰り返され続けるのだと思うと、とても悲しい物語でした。
ただただ妹を何とかしてあげたかった、それだけのはずだったのに…画面がどんどん赤くなっていって、それが壊れていく彼女の精神性のようにも見えました。
とりあえず、おばあさんは、誰かのためなら何でもするほど強靭な精神力を持って正気のまま狂える人がいることを知っておいた方がよかったと思われました。
いずれ自分が生み出した怪物の恐ろしさを目の当たりにするんじゃないかな…と思ったりしました。とても悲しいお話でしたが、自分ならきっと…と思うと、一概に「こんなことしちゃいけない!」とも言えない人の性に触れる深い物語でした。


【洒涙雨】みんな幸せになって…!

美しい兄妹を巡る婚約者と神様の物語…と書くとさらりとしていますが、その実嫉妬や悲哀が渦巻く心惹かれる物語でした。主人公である青葉さん自身が完璧に綺麗なお嬢さんではなく、実は自分が身代わりにするように提案したと吐露するところなどは、人間の暗い心を表していてグッとリアリティーが出ていました。
時雨さんの健気さがもう本当に最初から最後まで、どのエンディングでも輝いていました…無言を貫いた先のエンドが一番ナタネ様にとっても幸せだったのかな、それとも自死を選びかけて青葉さんたちと和解してナタネ様だけを見るエンドが一番幸せだったのかなと、一番健気な時雨さんの幸せをアレコレと考えました。
個人的にはナタネ様の執着も、美しいもの・宝物だからという理由はもちろん、神であっても心が惹かれたからという部分もありそうで、嫉妬に狂いかけていたところも好感が持てました。時雨さんたちも八雲さんたちも、それぞれ幸せになってほしいです。


【あいちゃんとの一日】犬はKawaii!!

見渡す限りの猫、猫、猫…と、一時期の猫ブームに始まり、猫が大流行している昨今ですが、猫も可愛いけれどやっぱり犬も可愛い!と、改めて犬の可愛さを思い起こせるゲームでした。
くたーんと横になっている写真もさることながら、あいちゃんの5か月の時の写真が特に可愛かったです!犬はもちろん、動物全般、幼い頃は本当に可愛いですよね…。戻って、あいちゃん。あいちゃんがご主人に対して、とてもフレンドリーかつ親しみを込めて話してくれる姿に癒されました。どうしたって人間のほうが長生きなのは分かっているのですが、一秒でも長生きしてほしくなります。犬の可愛さがギュギュっと詰まった短編、ありがとうございました!

【悪魔からの贈り物】可愛い顔してマニアックでも好きです!

バートくんとエメリーンさんのお話、3エンドともコンプで読了いたしました。
今回は戦闘はなかったですが、探索パートであらゆる人や動物に話しかけて反応を見たり、アイテムを探したりするのも面白かったです。「へっ」と笑う御犬様が可愛かったです。
あと、バートくんが緊縛集が~という暴露をしたときは「可愛い顔してマニアックね!」と画面の前でツッコミを入れておりました。
ストーリー的には、色々調べよう!のときに「バートくん、鏡に映ってないですけれど!?」の時点で不穏なものを感じました…。
初回はエンド3でバートくんの大人姿も見て「眼福…」と感動し、3エンドコンプする頃には生死の境目のような場所で死の番人さんがずっとここで引き継ぐことを待っていたことに切なくなりました。
エンド3だとこれからも見守っていくという決意を見せてくださいましたが、他エンドでは役目を引き継いで自身は解放されるというエンドでしたので、永遠も飽きるものなんだな…と思いを馳せました。
エンド3がおそらくトゥルーだと思いますので、エンド3で再び生きることを選んだエメリーンさんがいつの日かまたバートさんと再会する時、たくさんのお土産話を持って再会できたらいいなと心から思いました。
大切な人を失ったとき、どうにかしたい、もう一度声を聞きたい、どんな形でもいいから会いたいと思うのは、人間の普遍の願いなのかもしれないな…とも思いつつ、今回も素敵な作品でした。

【初めてタメに恋しましたっ!】全方位完備の素晴らしさ。

完璧に調律された素晴らしい世界(違)
登場人物全員がそれぞれあっちの世界やこっちの世界を持っていて、なのにそれがピタリと全ピースハマッている、思わず笑ってしまうお話でした。幼女好きかーへー…からの「姐さん、アンタもかーい!!!」のショタLOVEからの「時代はあにあね」という最早全方位死角なしな展開に笑いが止まりませんでした。完璧すぎるこの世界…!!
タメに恋しているはずなのに、言ってることも諸々面白く「私がショタに目移りしてても許してね」とかパワーがありすぎて圧倒されました。
本作の設定のキレッキレ度は眼鏡の輝きに匹敵する面白さでした。


今回の紹介はここまで。Shia様、本当にありがとうございました!

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