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2023年振り返れば頑張りすぎ、そして介護再び

後四日で、今年も終わる。
一周忌も終わってひと段落できるかと思った矢先、23歳の老猫が突然の発病。
びっくりして、私はパニックに陥った。
唐突に、てんかん発作を起こしたのだ。
予兆はなかった。
私は、4回目の「大豆田とわこと3人の元夫」を見始めたところだった。
突然、手足を硬直させ、体はブルブルと震えるというより、バタバタと左右に飛び跳ねるような状況で、多分2分ほどは続いたが、体はおしっこまみれになり、本人もびっくりグッタリしてしまった。

私は、てんかん発作を人間でも見たことがなかったので、仰天した。
このまま死ぬのかと思い、号泣した。
iPadからは、大豆田とわこが風呂で歌っている声が聞こえていた。

翌日、病院に行くと、てんかん発作では死なないと医師が言う。
しかし、とても見ていられないほど苦しそうなので、薬を使ってみる事にした。それでも、数日1日に4回も発作が起こるので、薬を変えてやっと治ったのだが。猫用の薬がないので、人間の錠剤を、4つにカッターで割って、1日2回飲ませる。これを、約2週間経過したところで、ニャーさんが嘔吐。それから、ご飯を食べなくなった。
食べなくなって、六日たつ。
薬を飲んでいた時よりも落ち着いている。
水は飲むが、カリカリは食べようとしない。
もう、決めているんだろうと思う。
私は、過去に2匹の犬を看取っているので、
ご飯を食べなくなるのが彼らの最後の選択だと知っている。

しかし、六日経っても、まだ、なんとなくうろうろしたり、水を飲んだりしているので、猫というものは、犬とは違う経過を辿るのだろうかと、
毎朝、まだ息があるのかどうか心配しながら暮らしている。

この一連の騒動で、
私の胃腸は不調になった。

この一年、
振り返ってみれば、
訳のわからないガラクタ同然のものも含めて、
遺品整理に追われ、所有権の移転登記、最後の確定申告、墓を作り、納骨し、新盆、一周忌と休む間もなくやることに追いかけられた。
そのガラクタの様なものを捨てるのは簡単だが、
何か利用できないかと、3つのオブジェを作った。
これを10月の恒例ムサビのOB展で展示したら、評判が良く
2点は友達が引き取って行った。
11月に一周忌が終わり一段落したと思ったら、
12月は、ほぼニャーさんの看護に追われた。

認知症介護のトラウマが、再び蘇る。
自分でも、これほど影響が出るとは思わなかった。
ニャーさんは歳のせいか、認知症のような症状を見せていた。
トイレでないところで、してしまう。
これが、恐ろしいほど、大吉の介護と重なる。
死にたいという思いが唐突に深く刺さる。
そんなことしてもしょうがないと頭ではわかっていても
内部で、絶望感が膨れ上がる。
しばらく動けず、落ち着くのを待つ。
PTSD、やはり手強い。

ニャーさんが動ける範囲を狭めて、
その床全体に給水シートを貼っていく。
ケージに入れたらという人もいるが、
一生、家の中も外も自由に行き来していたから
たとえボケても、ケージに入れたら落ち込むだろうことは
私にもわかる。
おむつもしているんだが、サイズが微妙に合わず、
漏れてしまうのだ。猫用のオムツの開発をもっと推進してもらいたいものだ。

絶食六日目。今日も、静かにすぎていく。
お尻や体のクリーニングをして、
動物用ドライアーでフワフワに仕上げる。
発作も起こらない。
食べないしオムツだし、トイレは用済みになってしまった。
ただ、時々眠るまで抱っこして、
最後の時間を大切に過ごしたいと、最近は思える。
いろいろあって、もう、お別れの涙は何回流したかわからない。
願わくば、予想外のハプニングは、これ以上起こりませんように。
最後まで、穏やかに静かに幕が閉じることを祈る。

年を越すかこさぬか
本当に微妙なところ。


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