インドの病院で健康診断した話

現在入学を予定しているヒンディー語学学校の必要書類のひとつに、医者のサイン付きの健康診断書がある。私にとってはこれがいちばんハードルのある作業で、その辺の病院にサインをもらいにカチ込みに行く必要があった。

予約なしで行ったローカルの病院がかなり初心者殺しでとても大変だったので、思い出をここに置いときます。
長いし役に立たないし面白くないです。

今回の条件として医者のサインさえもらえれば病院はたぶんどこでもいいのだが、在学経験のある方に「ここなら対応してくれたらしい」と教えてもらったところにした。その方も人から教えてもらって本人は行ったことないので、すでに私の中には不安がある。ただそれしか頼れるものがないのでとりあえず飛び込みで行ってみることにした。


病院には問題なくたどり着けた。全然大きくはないけど、単科のクリニックとかよりは大きい建物。24時間やってて救急も受け入れているらしい。

建物に入った瞬間、まず受付があると思うだろうが、見当たらない。
Ground Floor(1階)にReceptionがあると書いているのに、ない。しばらくうろうろしていると、地下から人が湧き出していることに気づく。もしやと思って地下に降りたら受付があった。
そして受付はお姉さんが2人でさばいていたが、人がごった返していてなかなかたどり着けない。インドで順番抜かしはよくあると聞いていたので、負けずにぐいぐい前に出て何とかお姉さんと話すことに成功。
学校の入学のために健康診断したいんです~~~みたいなことを必死に伝えると、「座って待っとれ」と言われる。
ちゃんと伝わってるのか?順番は本当に来るのか?という不安の中20分ほど他のインド人と待ってたら呼ばれて医者の問診を受けることができた。

学校の健康診断フォーマットに沿った一般的な問診に加えて身長体重血圧をはかってもらう。体重計がなぜか診察室の外の、受付前の2基のエレベーターの間にあってめっちゃ人いる中で量らされて意味わからなくて笑ってしまった。
身長はアナログのメジャーで看護師さんが測ってくれたが、底のあるサンダル分高くなっていた。血圧測るのもアナログのシュコシュコするやつだ。
もうこの際終われば手段はなんでもいい。

やっと終わりそう~と思ったがなんと最後に尿検査が必要とのことで、
(まず尿検査という単語 urinalysis がわからず混乱したがGoogle翻訳で解決)医者にこのあと尿検査をしてきなさい、その結果を見てサインをするからまた今日の18時に来てと言われてしまう。
1回で終わらなかった…いや、今日1日で終わらすぞと奮起しまた受付に行って、尿検査の代金を払う。

2階へ行って尿取ってこいと言われて行ったが誰もいない。
しばらくその辺の椅子で待ったものの誰も来ない。これは待ってても意味ないやつだなと思ってその辺の入っていいかよくわからない部屋に入ってみたらお兄さんがいて、尿検査…って言ったら対応してくれた。
なんかトイレもX線室の中みたいな変な場所にあって、不安しかなかった。無事に尿を採取し、先ほどの部屋へ。その間尿検査の支払い証明書とか入ってるファイルをお兄さんに預けてたんだけど、受け取ったら裏側がなんか茶色い水で汚れてた。場所が場所だけに最悪のことを想像したが考えないことにして、すぐに念入りにアルコール消毒した。
今思い返したらそのお兄さん、白衣とかも着てなかったしめちゃくくちゃそのへんにいそうな出で立ちだったんだよな。何者だったんだ。

一旦家に帰って、夕方に再度訪問。まず検査結果を受け取りに行ったら、今度は白衣を着たお姉さんが結果の紙をわざわざ封筒に入れてくれたのだが、封筒より紙の方が若干大きく、封筒の端がビリビリに破けていた。(破けたままくれた)

そして再度医者に会って、無事にサインをもらえたのであった。

こんな感じでインドらしさあふれる出来事が満載で、とても疲れた。
かかった金額は全部で700ルピー(1,300円くらい)。

ほかの人の話を聞く限り、飛び込みにもかかわらず待ち時間も長すぎず、かつミスなくちゃんと対応してくれて今回かなり良いほうの病院だったんだろうなと思う。お医者さんも受付のお姉さんも尿検査のお兄さんもみんなありがとうな。
道中めちゃくちゃではあったけど、今回一人で何かを成し遂げたということはいい経験になったと思う。よく頑張ったよ。おわり。

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