外国語(英語)の学び方とマインド


ある程度の英語の下地がある学習者さんが、劇的に上達して、英語を使いものにするための外国語の学び方とマインドについて、日頃、思う事を書いていこうと思います。

この考え方で、英語をはじめ、世界中の言語ほとんどの習得に対して、抵抗がなくなり、外国語学習に主体的に取り組むことが出来るでしょう。

私は、都内の外国語の大学、大学院、通訳訓練の放送局を含め、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語の西欧言語4つを、20代で学び(研究レベル、翻訳通訳レベル)、以後25年間、楽しく翻訳•通訳者•語学教師をしています。

ここで念頭においている学習者は、<外国語(英語)を学んでも喋れるようにならない>、あるいは、<そこそこの英語の下地はあるのに、ニュース英語などが聴き取れない>、<精読は出来ても、スピードの問題から、英書を一週間、或いは、1日に一冊レベルで、スラスラ読めない>方を対象として話を進めます。

結論から言うと、上記のあと二つの場合は、英語にimmersionに触れる量と、リスニングを完成させることから出来るスピードを制覇出来れば可能です。

リスニングは、読解に精読と多読があるように、リスニングにも、トランスクリプシヨンをつくるようにひとつひとつの単語をきちんと聴く聴き方と、immersionに量を聴く方法とがあります。

詳細は、<リスニングの本意>で触れます。

リスニングのスピードで、英語が読めれば、sight translationのレベルも自動的に上がります。

では、英語を学んだのに喋れるようにならないことをどのように解消するかです。

それは、まず文法に対する取り組み方を変える必要があります。そして同時に耳を鍛えていきます。

<文法と英語学習に対する姿勢>

外国語学習のアプローチのはじめの一歩として、文法から入ることが重要です。

学校英語の文法とは、不毛で面白くないお勉強の対象ではないという点が違います。

この一文は、こういう文法 -単語の並び方などのルール- から出来上がってこう言う意味になっているんだというわくわくする感覚です。

自分で決断した目的以外、義務感でやる語学は、すべてやめた方が良いです。

外国語学習の目的は、読み書く話す聴くのなんでも生身のネイティブとのコミュニケーションだからです。

これ英語を学習している時、実感出来ていますか?学習の目的と手段が一致していますか?

語学のマスターには、スピードが、考えられている以上に、ものすごく重要です。

読解でも英書が一週間に一冊、1日に一冊まとめられるだけのスピードで読めたら楽しいでしょう。

リスニングでも、スピードを落として相手にしてくれるネイティブはいません。

是非このスピードを、頭の中において、学習に臨みましょう。

いつまでたっても机上のお勉強では、ちっとも面白くありません。

ある単語を知ったら、すぐ使ってみることです。小さな、あっ伝わった、という成功体験をたくさん積み上げていく事が上達の秘訣です。

そうすると、次にはもっと長い文を、次には複雑な文を、その場合の文法は?次には、適切で洗練された表現を、と言いたくなります。

そしてこのループこそが、語学を上達をさせるものです。

つまり、受け身ではなく、ポジティブに学ぶ姿勢がすべてを決めます。

主体的な姿勢こそが、外国語学習をon the right trackに乗せます。

受け身で学んでいる以上は、誰かが自分にぴったりな方法を持ってきてくれるだろう、誰かが教えてくれてあたりまえと考えている間は、外国語学習は、上手くいかないでしょう。

外国語学習のすべての責任は、自分で取ろうとする態度が必要です。この姿勢さえできれば、半分成功したのと同じです。

今までのどんな英語学習も生きてくるでしょう。

先生は関係ありません。どんな先生にあたろうと、自分の目的にしたがって良い意味で先生を使っていくことが重要です。先生の最大の喜びは、生徒の生徒なりの成功であって、それを喜ばない先生は、先生の資格はありません。ですので、積極的に先生を使いましょう。

すべては、これこれは外国語で何ていうのかと、自分から外国語の表現の方法を見つけ出すプロセスです。

すべての文法書にせよ、語学学習の書籍にせよ、教材、試験にせよ、書かれた目的、作られた目的があるので、自分の目的に合わせて使っていくことが重要です。

自分の目的と合っていないから、挫折するのです。

ここでも主体的に取り組む姿勢が重要です。

言い換えれば、使うための外国語学習です。使わないのに外国語を学習しても無意味です。

単語は馬鹿にしない方が良いです。単語を無盲目的に暗記する必要は、ありませんが、身につける必要はあります。

料理の材料がないのに料理をしようとしているのとおなじです。

単語は、文法を学んでいくプロセスで覚えていくと楽しいです。

単語の意味と一文のなかでの機能は、単語の組成の仕方で決まるので、辞書できちんと調べておきましょう。

具体例は、あとでお伝えします。

英語で言うと、文法とは、5文型だけ抑えれば当面は問題ありません。

私がなぜ、大学でも大学院でも、多言語、語学トップで、仕事でも25年以上、外国語の翻訳通訳者のプロであり、現在も継続出来ているかといえば、

ひとえに5文型をきちんと抑え、すべての複雑で長い英語の一文をこの5文型に還元して考えることが出来ているからです。

具体的に言っていきます。語学は、文法に始まります。はじめに文法、文法、文法!です。

でも勉強の対象としての文法ではありません。

私が文法が得意だから言うのではなく、外国語の第一人者、及び私の周りで実践で語学を使っているプロまで(私の周りは、日本語しか話さない人を見つける方が難しい)、みな同意見ですので、聞いてください。

一言も英語が出ない人がいるとしたら、主語が出ないから、主語を出さないから、です。

すべての英語の文(一文)は、主語から始まります。

そしてその次に、動詞が来ます。(疑問文などの変形は、枝葉な問題)

この順番でない英語の文(一文)は、地球上にありません。

そして、この主語と述語(動詞)の次に来るものは、何も来ないか、来るとしたら、目的語か、補語しかありません。

以上をまとめると、

1.主語+述語
2.主語+述語+補語
3.主語+述語+目的語
4.主語+述語+目的語+目的語
5.主語+述語+目的語+補語

の5つのパターンしかありません。

この中では、何は、何をどうした、の第三文型だけ、聴けるとしたら、あとの文型はどうなるのと意義のある質問が出てきます。

ひとつでも、これらの文型を実感出来て、リスニングが出来たとしたら、成功です。

その文型に則っとつた英文は、すべて理解できるし、理解出来れば、自分で、単語だけ入れ替えて、英文を作れるからです。

これらを5文型と言います、が、この凄さがわかったら、逆に外国語を嫌いになる方がおかしいくらいです。

これは、一文における単語の入れ替えと並べ方のルールを言ったものです。そして、それは、5つしかないのです。

知っている、のと、使える、のとは、天と地の違いがあります。

すべての英文(一文)は、この5つのどれかでしかないです。

関係代名詞とか分詞構文で、どんなに長く修飾されて難しい文(一文)も、これのどれかでしかありません。

そして、英文が長く複雑になればなるほど、この5文型のどれかを考えるだけで、驚くほど簡単に正確に意味は取れます。

では、命令文の、go away(あっちに行け)とか、主語がないじゃないかとなるかもしれませんが、きちんと(You)go away.で、Youが省略されているだけです。ちなみにこれは、第一文型です。

awayは、どう言う位置づけ?となりますが、これは、副詞(動詞を修飾するもの)で、一文の骨格になり得ません。

単語には、すべて品詞があります。

品詞とは、一文におけるひとつひとつの単語の意味が持つ機能のことです。

上に上げた5文型の品詞になり得るものは、名詞、動詞、形容詞の、3つだけです。これしか一文の骨格をなす品詞はありません。あとはすべて骨格をなす品詞を修飾する品詞です。副詞は、動詞を修飾する品詞とか、、

つまり、英語が苦手と感じる場合、この単語の並べ方の順番がわからなかっただけで、いろいろ教わっても定着しなかっただけです。

自分の言いたいことが、この5文型がわかっていて、言えない英文は、何もありません。

このnoteは、思い浮かんだことを書き留めるスタイルで書いているため、質問、疑問、提案、ご要望など、ありましたら、何でも受け付けますので、遠慮なくお知らせください。

(ココナラで、英語学習に関する相談、プロ養成講座を開講しています。気が向きましたら、お気軽にサイトを訪れてみてください。)

<リスニングの本意>

 ここから、話を少し変えて、リスニングの本意について書いていきます。

リスニングとは、一言でいうと、書かれた言葉の音声化です。(大人が学習者の場合)

これがわかったのは、放送局の通訳訓練でした。

書かれた言葉が、単語単位で細かく分析して意味を取っていくのであれば、

リスニングも同じです。

リスニングは、単語単位での発音から成り立っています。ここで、重要なのは、意味は、二の次、三の次ということです。

とにかく、まずは、音を追えるということ、スピードを落とさない事がとても重要です。

音がつながって聴こえて、一語一語追えない場合は、スクリプトを見ながら、一語一語がどのように発音されて、どの音が省略されたりしているのか、を聴きながら、発音のされ方を追っていくと良いです。

ネイティブが、スピードを落としながら、相手に理解してもらおうとする人はいません。

音には、リズムがあり、この音のリズムさえ覚えてしまえば、リスニングは楽です。

そして、音を抑えたら、がんがんと意味を取っていってください。

とにかく、まずは、単語単位でクリアに外国語が聴けているという事が、先決です。

最終的に聴いた英語のトランスクリプションが作れば、リスニングが出来ていると言うことになります。

意味は、読解の基礎があれば、後でいくらでも取っていけます。

外国語マスターの最高の面白さは、なんといっても通訳翻訳を通さず、ダイレクトに外国人の考えと考え方を知ることができる、ということに尽きます。

リスニングの場合、個別の単語が、クリアに並んでいるように聴こえれば、on the right track と思って良いです。

あとは、日本人の得意な読解力にものを言わせるだけです。

私は、毎日リスニングで、単語単位で外国語を聴いていますが、本当に何十時間でも聴いていて飽きません。

これを行うと、否が応でも上達するしかなくなります。

よく聴き流す方法があると言われますが、何の意味もないでしょう。集中して、聴いた方が、単語をキャッチ出来るので、比較にならないほど生産的です。

通訳訓練の卵だった時、3ヶ月間、先生が言ったことは、集中して!と言うことだけでした。

大学のリスニングラボの授業でも、まずやったのは、何の単語の音が聴き取れたかを、聞くものでした。

音にだけフォーカスして、上手く意味が聴き取れない場合は、頭の中にトランスクリプションが描かれていないことが原因のこともありますので、出来るだけ、活字を頭の中に浮かべながら聴くと、意味が取れるようになります。

読解力がきちんとある場合、リスニング力は、3ヶ月で完成します。5年はかけ過ぎです。

是非、リスニングに強くなりましょう。

単語単位で、音が制覇出来たら、あとは、意味を取るべく、がんがん頭を使って集中して意味を取っていきます。

基本、ネイティブは、難しいシチュエーションで、真剣になればなるほど、文法的間違いを認めません。

気をつけましょう。

英語の奇跡、外国語の奇跡についてお話しします。

単語が一言一言聴けていくと、英語がクリアに聴けていくと、それを文法の順番で並べると、奇跡が起きるのです。

つまり、どんな英語でも聴き取れるようになります。

ゼロからだと1000時間かかるのですが、今まで聴いた時間を引いて良いので、計算してみてください。

リスニングが出来ると、世の中変わります。バラ色どころか、奇跡です。

次へ次へと、いろいろな言語をやりたくなります。

是非モチベーションを保ちましょう。

ニュースが問題なく聴けるようになるなど、リスニングがあるレベル以上に行くには、読まなければなりません。

これは、放送局の方が言っていたのですが、文盲の人は、語彙力が少ないと。

そして、リスニングには、5年はかけない方が良いとも言っていました。

読解がきちんと出来ている場合、3ヶ月の短期決戦と考えると良いです。

ニュース英語が聴ける以前のリスニングの練習は、英語を日本語で理解しようとせず、英語を英語で考える訓練が必要です。

つまり、何がトピックで、何が問題になっていて、具体的に何を言っているかを、英語で第三者に伝える練習です。

続く

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