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口裂け女は未来人

(注意:この話は自傷行為に関することが描かれてありますが、決して筆者は自傷行為を揶揄するわけでも推奨するわけでもございませんのであらかじめご了承ください)

まず、最初に質問をしよう。
「自傷行為」というものを知っているだろうか。

「自傷行為」というのはその名前の通り、自分を自身で傷つける行為のことだ。(もししている人が見かけたら「つらかったんだね」や「頑張ったね」と声をかけてあげたらいいと思う。)

自傷をする人によって異なるが、大体の人は「あまり人から見えないところ」にする。例えば、腕にそのようなことをして長袖を着たら、パッと見た時に相手からは傷跡が見えない。

この話をあえてしたのはそれは私が先日、美容室でなぜか頼んでもないのに髪形をパーマにさせられたときに思い付いた。

「口裂け女は存在するんじゃね?」

なぜそう思ったのか説明する前に、まず口裂け女について説明しよう。
知らない方に口裂け女というものを説明すると口を完全に覆ったマスクをする女性が通りすがりの人に
「私、きれい?」
と聞く。
聞かれたときに相手がどのように答えても襲い掛かるという理不尽極まりない女性のことである。

「口裂け女」というのは都市伝説の一種で、実在するかは不明である。
しかしこれが個人的ではあるが確証になった。

マスク解禁が行われて早2か月と経とうとしている。しかし世間では未だにマスクをしている人がいる。当然ながらマスクをしていると相手からは「口元」が見えない。そのため相手に口ひげがどれほど生えているかや、口元がどれほど美しいのかわからない。

先ほど「自傷行為はあまり人から見えないところにする」と書いているのを覚えているだろうか。今のマスクの口元についての話と、自傷行為についての話を照らし合わせると「自傷行為を口元にする」という説が誕生する。

つまり私が言いたいのは「口裂け女は現代より先を行く時代から生まれた自傷行為を行った女性」ということだ。しかしなぜ口裂け女が未来からやってきたのだろうか。

それにしても、俺はなぜ勝手にパーマをかけられたのだろうか。割とムカついている。
文句を言ってやろうか。でもかけてしまったものは仕方ないし今更どうにかしたいと思ったりもしない。
正直自分でもあまりパーマが似合ってるとは思えない。
自身がかなりのブ男でもあり、ニキビ面なのであまり目立ちたくない。
かなり不安だ。このまま街に出て「あいつのパーマにあってなさすぎだろ」と思われたくはない。

とりあえず今日はこれから友人と一緒にカラオケに行くのでその時に聞いてみる。

「俺のパーマ、似合ってる?」

聞いたけどやっぱり自身が強制しているみたいで信用できなかった。なのでその日以来、パーマの話はしないようにした。


きっと口裂け女もこうだったんだろう

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