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「ごんぎつね」の誤読と読解力の低下はつながるの?

普段はICT教育のことばかり書いていましたが、ふと見たTwitterのトレンド「ごんぎつね」から思ったこと


この記事ですね

それって誤読か?と意見が多いのが

「ぐずぐず煮ている鍋の中身」

を児童に問うと

「母親」という答えが返ってきたところ

私自身何度か授業をしましたが、そこを質問したことはないです。

もちろん「家で葬式をやる文化」を知らない児童は「参列者の食事を作っている」と想像することができません。

私は授業でこのシーンを「解説」します。

お葬式を家で行うこと
近所の人が手伝うこと
葬儀屋がない時代や場所はこのようにやること

ここは、文化を教えることが教師の役目だと思うからです。

しかし、こちらの記事の言いたいこともわかります。実際に授業で「そうじゃないなぁ」と思うことはたくさんありました。

とその前に、この「ごんぎつね」小学校の国語教材でトップ3に入るか?というくらい難しい

と、先生方は口にします

ベテランの先生でも「ごんぎつね」はなかなかうまくいかないと言うほど

それだけ奥が深いです

私も、新美南吉記念館に足を運んで資料集めをし、何度も読み込んでやっと自分なりに解釈して授業をしました。

誤読はそもそも、ヒントとなる描写を見つけられなかったり、ヒントと結びつけられなかったりすることでは?

実際にあったのは

ごんが兵十のうなぎを盗むシーン

「ごんはなぜうなぎを盗んだのか」

と問うとクラスに数人は

「ごんはうなぎを食べたいから」と答えます

このシーンの後で、ごんはうなぎを食べず
頭を噛み砕いて、葉っぱの上にのせています。

この行動と物語冒頭の「ごんがいたずらをする」ことをヒントにすれば「うなぎはいたずらで盗った」と答えられる児童がほとんどです。(他にもヒントあったかも)

読解力って?

ヒントを見つける、とか
伏線に気づく、とか
ヒントとつなげる

そんなことじゃないのでしょうか

先生らしくないことを言うと

ごんぎつねを読んでどんな感想をもとうが別に良いのです

最後の場面で
「ごんは償いをしたから天国へいける」と言っても「ごんは犯罪者だから地獄行きだ!」と答えても別にいいです

自分の思ったことをしっかり書いてくれれば

情景が正しく読み取れない児童は確かにいます

話がつながらない
相手の言葉が本当の意味で理解できない

それは、コミュニケーションを取る上で問題になったりケンカになったり…


何が言いたいかわからなくなってきたのでこの辺りで


今年もじっくりごんぎつね研究しよう

やっぱり続き

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