近藤悠樹

『はたらく』についての研究をしています|普段は会社員と農業をしています|何冊かの本を書…

近藤悠樹

『はたらく』についての研究をしています|普段は会社員と農業をしています|何冊かの本を書きました|何冊かの本を書いています|沖縄によくいます|お仕事の依頼はDMにお願いします

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【働く論考】労働と仕事 意図的な倒錯の主体_総論

前提の再掲 (線内再掲_本稿からご覧いただく方向け、前提の説明) 「はたらく」という言葉が労働と仕事に分かれず、意識されない状態であることは前項までに述べてきた。 この記事では倒錯が意図的に行われていることを記載していきたいと思う。 意図的にそれを行うには誰が得するのか、なぜ得するのかという構造を詳らかにしていく。 多くの場合「はたらく」という言葉において、本来「労働」であることを「仕事」であると思わせる構造となっている。 つまり、生きるために義務的に行なっている活動に対し

    • 【働く論考】労働と仕事 意図的な倒錯の主体_2

      前項に引き続き、下記について論じていく。 前提の再掲 (上下線内再掲_本稿からご覧いただく方向け、前提の説明) 「はたらく」という言葉が労働と仕事に分かれず、意識されない状態であることは前項までに述べてきた。 この記事では倒錯が意図的に行われていることを記載していきたいと思う。 意図的にそれを行うには誰が得するのか、なぜ得するのかという構造を詳らかにしていく。 多くの場合「はたらく」という言葉において、本来「労働」であることを「仕事」であると思わせる構造となっている。 つ

      • 【働く論考】労働と仕事 意図的な倒錯の主体_1

        「はたらく」という言葉が労働と仕事に分かれず、意識されない状態であることは前項までに述べてきた。 この記事では倒錯が意図的に行われていることを記載していきたいと思う。 意図的にそれを行うには誰が得するのか、なぜ得するのかという構造を詳らかにしていく。 多くの場合「はたらく」という言葉において、本来「労働」であることを「仕事」であると思わせる構造となっている。 つまり、生きるために義務的に行なっている活動に対して、それはあなたがやりたくてやっている活動ですよということを主張す

        • 【論考メモ】労働によって生を意識できる

          仕事は暇つぶしであると言える 労働は暇つぶしにはなり得ない 生きるための労働では暇にはならない、必死に生きるために働くのだ。 働くことで賃金を得る。賃金によって衣食住を満たすことができる。 安心が未来を生む 労働は自分の時間と体力を賃金に変換する。 この変換の仕組みがあることは素晴らしいことだ。野生の状態ではどれだけの時間と体力を使っても生きるための糧が得られないことは当然にある。 変換が保証されていることは人に安心を与える。 安心は定住と未来への計画を支える。 必死

        【働く論考】労働と仕事 意図的な倒錯の主体_総論

          【働く論考】仕事と労働 『労働』を忌避する所以

          本項では 「多くの人(日本人)は自分が『労働をしている』と思いたくないのではないか?」 という仮説について検証する。 「働く」という言葉はキャッチーで、企業のミッションなどにもよく使われる単語である。 「働く」に楽しみを、「働く」を通じて、「働く」を変えるなどのように動詞を名詞として比較的良い意味で使われているように感じる。 ここでいう「働く」とは、前項迄に述べてきた「仕事」の意味に近そうだ。 自己実現や社会とのつながりのために行う活動で、「キラキラした」イメージがある言

          【働く論考】仕事と労働 『労働』を忌避する所以

          【働く論考】仕事と労働 労働の原始性

          前項迄に於いて 労働:『労働』とは生きるための活動であり、特に現代社会においては生きるために必要な金銭を稼ぐことを目的とした義務性を伴った活動 仕事:金銭的な収入を得る目的とは異なり、社会への参加や交流を目的とした自己実現的な意味合いの強い活動であり、活動自体によって達成感を得ることができるもの という定義をしてきた。 つまり、この定義に従うと労働は生きるための活動であるから、生きているもの=生物は全て労働をしていると言える。 生きるために必要な労働の表現方法や頻度は

          【働く論考】仕事と労働 労働の原始性

          【働く論考】仕事と労働 『仕事』の定義

          前項において、 ・『働く』という言葉を『仕事』と『労働』に分けて考えるということ ・『労働』とは『労働』とは生きるための活動であり、特に現代社会においては生きるために必要な金銭を稼ぐことを目的とした義務性を伴った活動であること について記載した。 では翻って『仕事』という言葉も定義していく。 問:『仕事』とは何を意味する? すでに結論が分かりそうな回答であるが、『仕事』という言葉には単純に収入を得る為であるというニュアンス以上に様々な意味を含む。 その中でも重要な要素

          【働く論考】仕事と労働 『仕事』の定義

          【働く論考】仕事と労働 『労働』の定義

          『働く』と発話した際に『仕事』と『労働』を意識的に分類して使用する人は少ないのではないだろうか。 しかし、この2つの言葉には明らかに印象として異なるものがあり実際にその中身は異なる。 この『仕事』と『労働』をしっかりと分けて考え、自分の時間をどのように何に使うのか、今の自分の仕事は何で労働とは何かを切り分けて取り組むことによって思考が整理される人も多いのではないかと思い、本シリーズを開始する。 つまり、多くの人が『働く』ってなんだろうか、自らのやりたいことが見つからず、

          【働く論考】仕事と労働 『労働』の定義