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[詩]空白を埋めよ

みんなが仕事にかまけている間、
私は忙しく自分を満たしている。
金曜日の一杯で生き返るなんて人はいいな。
手軽なエーテルは流れでるだけだけど、
私がほしいのは目も眩むほどの不確かさの中。
足りない、足りない、空白が埋まらない。
世界は不完全だなんて完全な事実が悲しいくらい寒々しくて、
そのおかげで、毛布のやわらかさに涙が出そうになる。
それだけでいい、それだけでいいからって、私は慎ましく願ったのに、
今日の私は、昨日とは別物になっちゃってて。
この地球も本当のことを探して刻々と変わっているんだね。
華やいでは栄え、滅んでは冷え、まわってまわる。
決してとどかない太陽だって有限なんだって。
めぐりめぐってずっとここにいる。
お月見だけはしないと決めている。
あれの満ち欠けに、私は耐えられそうにない。



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