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トゥバ共和国への旅

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中央アジアのトゥバ共和国への旅。喉歌ホーメイの修行、荒廃したチベット仏教寺院の支援が目的でした。抱腹絶倒、仰天の連続、とまでは言いませんが、日本ではなかなか体験できない体験の連続…
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#宗教

【トゥバ共和国への旅2】寺院跡地で考えた。人類の来し方、そして未来、って、これまた大それたことを…

 ワタクシ、改めて申し上げますが、お坊さんでして、今回の旅には、復興中のトゥバの寺院を訪ねるという、本業にも密接にかかわる目的もありました。 ●●宗教弾圧  みんな忘れているかもしれませんが、ロシアはかつてソビエト連邦、縮めてソ連といわれる大帝国でした。社会主義国ですから、宗教は人民を堕落させるアヘンであるとし、長らく弾圧の対象になっておりました。トゥバの宗教は「チベット仏教」なのですが、1917年のロシア革命以降、お坊さんは追放され、お寺は破壊されてしまいました。信教の

【トゥバ共和国への旅】カエルの歌が聞こえてくるよ 

●●●いったい、どこよ  トゥバ共和国と聞いて即座に場所が思い浮かぶ人は、相当の地理好きでしょう。ロシアを構成する共和国の一つです。中央アジアに位置し、人口は30万人余り。国土面積は日本の半分ほど。モンゴルのちょい上にありますから、風景もそんなもんです、といえばイメージしやすいでしょうか。大平原のね。  人知れず、というのは世界のどこにでもあるもので、といっても人知れず感は、ワタクシにとっては空前絶後でしたが、首都クズルにはこんなオブジェがあります。「アジア中心の碑」。お