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凝視。 ニホンカモシカ

 野反湖の畔で釣りをしていたら視線を感じた。何かが見ている。でも見えない。でも私の五感が何かを捉えている。
ジーっと感じた森の開けたところから若いニホンカモシカが凝視していた。

私は何故か?野鳥にしか気持ちが入らない。
ニホンカモシカを訪ねて列島の外れまで出向いたが、陸の哺乳類(四つ足)にはあまり心が震えない。響かない事に今年の夏に気がついた。
でもね、なんと無く心が通じ合った感じがした。
しばらく凝視していたが、心での会話を2〜3言した。

「森を助けて」

そう言い残して森の中に消えて行った。

人のいない湖の畔に腰まで浸かって釣りをしていると、ちょくちょく森の中から視線を感じる。感じられる幸せ。
まだまだ間に合う。この星との上手な付き合い方。今からでもまた間に合う。sDGs。


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