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腰痛

前日の夜、お風呂で腰が痛いかもしれないと思ったが、薬を飲むほどでないので、そのまま就寝、翌日起きようと横を向いて体を起こそうとしたら、四つん這いになれないほどの痛み、横の椅子に手をついて、なんとか起き上がった。
朝からぎっくり腰、壁やテーブルに手をつきながら台所に行って湯を沸かす。
脊柱が腰骨に垂直になるように動かないと激痛が走るため、注意深くそろそろと動かなければならない。

いつものようにですます調で書くような事態ではない。
厳しい状態である。深刻なのである。
とにかく腰痛ベルト、ロキソニン錠、湿布、ボルタレン座薬と家にあるものをフル活用して、痛みを取り除くできるかぎりの努力をする。
運の悪いことに仕事なので、でかけるまでには何とかしないといけない。

顔を洗う時も、かがむことができないため、両足を肩幅に広げ腰を落とし、バレエでいうと若干2番プリエ(何のことかわからない方はネットで検索)の状態で顔を下に傾け、肘を付きながら手で顔をなでるので水が肘を伝って洗面台がびしゃびしゃになる。

30分後、若干痛みはましになるが、歩くのが遅すぎるため夫に仕事場まで送って行ってもらう。
骨盤サポート座椅子?を持参し業務にあたるが、事務とはいえ雑用が多いため立ったり座ったり、歩いたり、けっこう運動する。

前日までのチェック、不備解消に加え、立つ座る歩くのスピードがめちゃくちゃ遅いため、15分も残業してしまった。
昼休みに再度ロキソニン錠を服用して、なんとか腰痛の痛みが強くなることを防いだ。

夫に迎えに来てもらい、サポートチェアを持って車に乗り、夕食は切るだけで終わる手巻き寿司。
とにかくぎっくり腰当日は寝るにかぎると、ピアノもチェロもせずに横になっていた。
病院に行っても、おそらくレントゲンを撮って湿布と飲み薬、普段から腹筋を鍛える運動をした方がいいですよ、で終わると予測がつく。

腰痛はなった人でないとわからないと思うが、何をするにも腰が重要と再認識させられる。
腰痛になると、なぜか物を落としてしまう率が高くなる。
そうすると、下にあるものを拾うにも腰痛だと困難なのである。
ピアノやチェロを弾くにも、長い時間椅子に座っていられない。
腰痛のため練習できなくて・・と早速言い訳をしようと目論む。

腰痛の時は、治ったら柔軟と筋トレをやろう!と決意をする。
今、そのように決意している。
しかし、いつものことだが、治ったらそれを忘れる。

何年か前に腰痛で病院に通い、リハビリでストレッチポールを使った。
その時、この上に寝ているだけでも予防になりますよ、と言われ、さっそく病院で使用しているものと同じものを購入し、しばらく使っていたら、その間はたしかに体の痛みはなかった。
後に体操の内村選手やバレエのダンサーが同じ物を休憩中に使っているのを見て、よい買い物をした、と満足していた。
寝るだけで楽だし。
しかし、ここ数年存在を忘れていた。
痛みが和らいだら、また使用しようと決意を新たにしたのである。

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